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ご自宅での生活を継続できるよう一生懸命に介護されていたご家族様からは、
「本当は自宅で介護を続けたかった…」「施設入居に迷っている…」こうしたお話を伺います。

何十年と住み慣れたご自宅から、
新たな生活の場である施設に入居するという事は、
ご本人、ご家族にとって並大抵の決断ではございません。

私たちは、こうした決断の背景や、気持ちに寄り添い、
新たな生活の場がご本人、ご家族にとってより良い空間になるよう最善を尽くします。

特別養護老人ホームに入居される事が「特別」であってはならない。
車椅子生活となった奥様。もう行くことはできないと思っていたご主人へ、職員からお誘いした日帰り温泉。
数年ぶりに自宅に帰ると、待っていたのは、大好きな「うな重」、何十年も関わっていた近隣の方達との再会。

笑顔で涙を流し、喜ばれる光景、これまでの生き方や、入居前の生活を目の当たりにさせて頂く事で、
私達も笑顔になり、そして、新たな気づき、想いが生まれ、ホームでの生活をより一層高める。

この高松園に入居される事で、今までの生活が変わることなく、
ご家族の支援を私たち専門職員も引き継ぎ、
そしてご家族にもチームの一員となって頂き、生活の質、幅を広げ、
笑顔のあふれる安心した生活を送って頂きたいと願っております。

社会福祉法人の役割の一つでもある地域貢献活動に取り組むにあたり、
私たちが掲げたキーワードは.

『学習』『交流』『開かれた施設』の３つの柱です。


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【学　習】
・近隣小学校、学生とのコミュニケーションを学ぶ世代間交流
・専門職員による知識・技術の講座

【交　流】
・『まつぼっくりサロン』の運営（地域の皆様向けのイベントの企画）
・自衛消防訓練を通した地域との交流等

【開かれた施設】
・施設スペースを有効活用して頂けるよう無償での貸し出し

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私たちがまず実践した事は、施設から地域に赴き、
「地域が必要としていること」を知る事でした。

高松園周辺には、幼稚園、小学校、児童が多く住んでおります。

こうした地域の特性を理解した上で、託児所から小学校を訪問、
特別養護老人ホームができる事は何か模索してまいりました。

地域の学校に訪問し、ご意見を伺ったところ、
学童クラブは「学童自体が地域に支えられている。私たちも児童も、何か地域の方々の力になりたい。」、
小学校からは「コミュニケーションの問われる時代。

また少子高齢化に伴う、高齢者との接点の縮小。
是非、世代を超えた交流をしたい。」と言う想いや考えを伺いました。そこから異世代間交流がスタート。

世代間交流から学校でのコミュニケーション授業、催し物の参加、「交流」が積み重なり、
放課後、小学生が施設に遊びに来てご利用者と一緒にオセロを楽しまれる、
散歩に行けば、「高松園の人だ！こんにちわ！」と声を掛けられるようになりました。

また、毎月開催している「まつぼっくりサロン」では、アクセサリー教室、音楽会、落語、
時には介護技術の講義、終活セミナー等を開催し、地域の方々へ楽しんで頂くと同時に、
末永く安心して生活して頂けるよう私たちの持つ知識、技術を発信しております。

そして、まつぼっくりサロンを通して、介護に悩まれた時、
迷った時に「高松園に相談しよう。」「高松園があるから大丈夫だ。」
と思って頂ける関係性、繋がりを大事にしております。

このような素晴らしい交流も、地域の皆様の賛同、温かいご協力があっての開催です。

法人創立100年の歴史を思い起こせば、私たちの活動は、
いつも地域の皆様とともに歩み、お力添えがあってこその歴史でした。

介護が必要な状態となっても住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続けたい。

安心して暮らせるための福祉の拠点として、地域の皆様に求められている事、
私たち持っている専門技術と知識を重ね、地域と福祉が一体となった魅力あるサービスを創造していきます。

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私達の願いは
利用者の笑顔・家族の笑顔・職員の笑顔
そして 地域の信頼です。

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当園をご利用される方々は、
日々の生活に様々な困難を抱えており、
支援を必要とされております。

そして、関わらせて頂く私たちは、
お一人おひとりに寄り添い、笑顔あふれる生活を支える事が使命です。

生活を支えるという事は、その方の生き方を理解した上で、
介護のプロとして自信と誇り、向上心を持ち、前向きな姿勢で取り組める組織と、
個々の職種が専門性を発揮し、チームとなって支援をすることで、初めて一歩踏み出せます。

そして私たち高松園のチームは、10代～60代の幅広い年代、新卒の若手から、ベテラン、
他業種から介護の世界に飛び込んだ方もおり、様々な経験を重ねた職員で構成されています。

介護とは正解がないからこそ、幅広い視点から、その人にとって、より良い生活とは何かを考える必要があります。
それゆえに、高松園は、専門性だけに縛られず、職員ひとりひとりの経験、個性を大事にし、活かせる職場です。

この職場は、生活上の困難な課題を抱えた方々に関わる仕事でもあります。

ご利用者様、ご家族様からの「ありがとう」という言葉を頂戴した時、そして、その方の困った顔が、笑顔になった時、
それが取り組んだ支援として達成した時が、私たちの喜びでもあり、「職員の笑顔」が生まれる瞬間です。

これからも、ご利用者様、ご家族様、地域の皆様に期待される施設であり続けるよう日々努力いたします。