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【転職に失敗しないために】医療・看護における転職時の注意点を徹底解説!

この記事は約11分で読めます。

以前に、「看護師の離職率が増加している」という点で、離職率の原因や病院以外の勤務地について紹介する記事をアップしました。

結論、看護師の資格を活かせる仕事は「病院」以外にも様々に存在し、看護師の資格を持っていれば多様な仕事の中から自分に合った仕事を見つけることができるかと思います。

ただ……。

看護師の仕事は「労働環境に左右されやすい」という特徴があります。

それは、仕事内容という意味だけでなく、“人間関係”も含まれます。

どんな仕事でも同じ……といえばそれまでではありますが、医療や看護の業界においても「人間関係に疲れて退職を決めた」というパターンが多いのです。

だからこそ、次の仕事を探す時に「転職に失敗しないためにはどうしたらいいのだろう……?」と悩む人が大勢います。

もちろん、医療や看護と関係ない他業種の道に行くのも一つの選択肢ではありますが、「学校に通って、やっとの思いで取得した看護師の資格なのに、なんかもったいない……」と感じてしまうのも無理はありません。

それに、出産や子育てで一度は退職したものの、「子育ても落ち着いてきたから、改めて看護師の仕事を再開してみようかな?」と考える人も少なくないはずです。

そこで今回は、この「失敗しない看護師の転職方法」について、詳しくご紹介していきたいと思います。

そもそも、看護師にとって有利な転職時期ってあるの?


看護師の仕事であっても、転職に成功or失敗しやすい時期というのは存在します。

例えば、以下の3点です。

1.看護師としての経験年数
2.1年を通しての転職のタイミング
3.月初・中旬・月末など、月中での転職のタイミング

それぞれ、各項目に分けてご紹介していきたいと思います。

1.経験年数

採用の立場になった時、

  • 「一つの施設で何年も看護師としての経験を積んでいる」
  • 「看護師としての実務経験が5年以上などある」

上記と、

  • 「入職後間もないうちに転職をしている」
  • 「1年の間で何度も転職を繰り返している」

下記と、「どちら側の人を採用したいと思いますか?」と聞いた場合、恐らくは前者と答える人が多いかと思います。

なぜなら、後者の場合は「採用しても、すぐ辞めてしまうんじゃないだろうか……」という不安がよぎってしまうからです。

やはり、実務経験がある人の方が即戦力になりやすいですし、看護師としての(現場における)知識や判断力もある程度持ち合わせているため、指導をする側としても一から教えることに比べれば多少の負担軽減にもなります。

ただし……これはあくまで一般論の話です。

合わない勤務先で、自分の体調や精神面に多大な負荷をかけてまで長く勤務しなければいけないということではありません。

ある程度の経験はあった方が良いのは確かですし、短期間に何度も転職を繰り返すのもあまり得策とは言えませんが、自分の体調と相談しながら「もう少し頑張るべきか」それとも「転職に踏み切るべきか」を見極めていくと良いかなと思います。

2.1年を通しての、おすすめの転職タイミングは?

1月~12月の12ヶ月の中でも、転職に有利or不利な時期というのは存在します。

端的にまとめるなら、以下のような感じです。

【おすすめの時期】
◆1月:年末で離職者がふえ、求人数が増える傾向にある
◆6月:ボーナス支給時期であり、支給後の転職者が増加する傾向にある
◆9月:年末に向けた人員強化+即戦力となる人材を採用したいから
◆11月:年始に向けて、採用活動が活発化するから

【おすすめし辛い時期】
◆4月:新卒入社の関係で、人員が潤っており・研修などで採用担当も多忙だから
◆12月:業界全体において、繁忙期であり採用活動に手を回す余裕はないから

こちらも、あくまで“一般的に”というだけであって、必ずしも4月や12月(その他の時期)がダメという訳ではありません。

企業によっては、「急な退職で人手が足りなくなったから急遽募集を……!」という場合もあります。

3.月内のおすすめの転職タイミングは?

この点についてはそこまで気にしすぎるほどではない……とは思いますが、”月初・中旬・月末”であれば、「中旬(月半ば)に転職活動をするのがおすすめ」と言われることが多いです。

理由は、月初・月末は採用担当者が多忙であることが多いから、です。

中旬であれば、比較的業務も落ち着いていることが多く、面接に進むまでの段取りもスムーズに進めることができると言われています。

ただ、1日や30日(31日)など、よほどの月末月初で無い限りは、そこまで気にする必要はないとは思います。

あくまで参考程度に、知っておいて損はないくらいで良いかなと思います。

タイミングを計る必要はあるが、神経質になる必要はない

上記でお伝えしたように、これらはあくまで“一般的に言われていること”であり、必ずしも全てがこれに当てはまる訳ではありません。

「経験が浅いから……」
「入職間もないから……」
「時期的にタイミングが悪いから……」

だからといって、合わない勤務先で働いて、仮に体を壊すようなことがあっては意味がありません。

適した時期でなくても、探せばもしかしたら自分に合う求人が見つかることもあるかもしれません。

転職のことが少しでも頭をよぎったら、ひとまずは色々な情報を仕入れてみることから初めてみましょう。

急いで転職に踏み切る必要もないので、焦らずに自分のペースで検討を進めてみてください。

転職活動は、「在職中から?」「退職後から?」


「転職活動をするのは、在職中・退職後、どちらの方がいいのか?」

結論としては、“人によりけり”です。

ここでは、このメリット・デメリットについてご紹介していきたいと思います。

「在職中」から動くメリットについて

“心理的”に、余裕を持って次の仕事を探すことができる

仕事を続けながら別の仕事を探すことになるため、気持ちに余裕をもって転職活動を行うことができます。

また、貯金などでお金に余裕があるなら問題ありませんが、「退職後に仕事を探す=手持ちの資金のみで生活をしていく」ことになるので、もし中々次の仕事が見つからなかった場合、お金の面での不安も生じてしまいます。

各種保険や年金の手続きをする必要がなくなる

退職後、すぐに別の企業へ就職できれば何の問題もありませんが、もし無職の期間が発生すると、年金・健康保険・雇用保険などの手続きを行う必要が出てきます。

もっともイメージしやすいのは「健康保険」ではないでしょうか。

会社と雇用契約を結んでいない……例えば無職やフリーランスの人は、「国民健康保険」に加入・切り替えをしなければいけません。

こういった手続きは非常に手間のかかる作業なので、この手間を省けるというのは在職中から転職活動を行う大きなメリットの一つになるかと思います。

「在職中」から動くデメリットについて

仕事と同時並行で進めるため、転職活動のペースが遅れる可能性がある

看護師の仕事は激務です。

夜勤もあるので生活リズムが狂いやすく、これ(と待遇の悪さ)が離職の理由の一つになっています。

この激務と並行して転職活動を行うことになるので、どうしても転職活動のペースが遅れがちにはなると思います。

加えて、人によっては「慣れ」が生じる可能性もあります。

よほど辞めたい理由が明確にあるならばともかく、そうでないと「続けていくうちに、今の環境に慣れてしまう」のです。

そうなると、「転職したいとは思ってるんだけど、忙しいしまぁ今はいいかぁ……」と転職活動自体がなぁなぁになってしまうことも……。

もちろん、その職場で仕事を続けていけるのであれば何の問題もありませんが、”慣れてきている”と思っていても知らずしらずの間に体に負担が掛かってしまっていることもあります。

「なぜ、転職しようと思ったのか?」という根本的な部分を思い出しつつ、今後どうしていくかも少しずつ検討していくといいかもしれません。

リフレッシュの期間がない

あくまで一例ですが、例えば「繁忙期前である11月に退職、少しリフレッシュ(休憩)をして、1月・2月に次の仕事を探していこう」という人もいます。

前項で、1月は転職におすすめの時期とお伝えしましたが、1月は年始ということもあって求職者の動きはあまり活発ではありません。

そのため、求人数が多い割に、競争率が低い傾向にあるのです。

看護師の仕事は忙しいので、「次の仕事に就く前に、少しだけ休みたい……」と考える人も少なくありません。

転職先を選ぶ先に、注意すべきポイントについて

上記の記事内でもご紹介した通り、「看護師」と一言でいっても、働く施設は様々に存在します。

そのため働き方も様々です。

そして、選択肢が多いと、逆に「どれを選べばいいか分からない……」と迷いが生じてしまいます。

この項目では、転職の際に注意しておくべきポイントについて、いくつかご紹介をしていきたいと思います。

自分の「希望条件」を明確にしよう

看護師の仕事は、「病人・怪我人を看護する」だけではなく、様々な働き方ができるようになりました。

「教員」として働くこともできますし、「地方公務員」として勤務することだってできます。

そして、勤務する施設によっても、働き方は大きく異なります。

「日勤」だけの施設もあれば、「夜勤」が必須となる施設もあります。

「シフト制」のところもあれば、「土日がお休み」のところだってあります。

雇用形態も「正社員/アルバイト・パート/契約社員」など様々で、それによって勤務日数や勤務時間も大きく異なります。

このように、選択肢が非常に多く存在することから、「自分はどういう働き方をしたいのか?」を事前に明確にしておくと絞り込みを行いやすくなります。

「優先順位」をつけよう

「正社員で、日勤のみで、週休2日制で、残業もほとんどなくて、家から近くて、給与も○○万円以上が良い!」

上記のように、自分の求めている希望だけを連ねてしまうと、それを満たす求人には中々巡り合えないと思います。

仮に巡り会えたとしても、条件が良い=競争率が高く、企業側から求められる応募資格も相応に厳しくなるでしょう。

それを満たせるだけの知識と経験があるなら話は別ですが、そうでなければ「優先順位を定めていく」ことをおすすめします。

  • 仕事内容
  • 毎月の給料
  • 勤務時間やお休み
  • 福利厚生
  • 移動時間

など……。

仕事を探している”あなた”にとって、もっとも重要視したいものは何なのか?

逆に、どの項目なら妥協できるのか?

優先順位を決めることで、さらに絞り込みが行いやすくなるかと思います。

できる限り、転職先のことを知ろう

労働環境や人間関係などの「合う・合わない」は、実際に働いてみないと分からない部分ではあります。

ただ、事前になんとなくでも“雰囲気を知る”ことはできます。

例えば、以下のようなものが挙げられます。

◆会社のホームページを確認する
◆問い合わせの電話をしてみる
◆施設見学を希望してみる
◆実際に面接を受けてみる

声を聞いたり・顔を合わせて話をしたりすると、なんとなくでも「良いか・悪いか」の雰囲気は伝わってきます。

ホームページなどで企業の理念・方針を確認し、電話・見学・面接などで雰囲気を感じ取る。

自分が、今後お世話になる企業(施設)になるかもしれないのですから、事前に「どんな企業か?」を知っておくことは決して無駄にはなりません。

尚、口コミから得られる情報は、参考にこそしても鵜呑みにはしない方がいいかと思います。

口コミは匿名+個人の感情が入り込んでいるので、真偽の確かめようがありません。

「明らかに良くないことしか書かれていない」などは別として(応募しない方が良い)、そうでなければ参考程度にとどめ、後は自分自身で確認してみることをおすすめします。

結論:焦って決めないこと

無計画に突っ込んでも、残念ながら良い結果が得られることはほとんどありません。

◆「今の職場が嫌だから、とにかく早く辞めたい」
◆「我慢できずに、後先考えずに退職してしまった」
◆「転職先が全然決まらない……」

よほど体力的にも精神的にも厳しく、「辞めなければ潰れてしまう……」くらい追い込まれているなら話は別ですが、そうでなければ(そうなる前に)しっかりと事前調査を進めておくことをおすすめします。

事前調査もなしにとにかく手当たり次第に応募をしてしまうと、働いてみたら「前の職場の方がまだマシだった……」なんてことにもなりかねません。

いきなり環境を変えようとするのではなく、焦らずにじっくり・計画立てて転職活動に臨むようにしましょう。

まとめ

どんな物事でも同じことが言えますが、大切なのは「前もって、事前に準備を進めておくこと」「焦らないこと」です。

もちろん、自分が今の職場に満足できているなら「いつか退職するかもしれないから、その時のために準備しておこう……!」などと考える必要はありません。

ただ、もし少しでも「転職を考えた方がいいんじゃないか……?」と感じてしまうことがあるなら、退職のことを考える前に“まず、情報を集める”ことから初めてみると良いかと思います。

この記事内でご紹介したように、“求人が出やすい時期”“競争率が低い時期”というものは、確かに存在します。

でも、焦っている時に、そんな時期のことまで考えて行動できる余裕はないはずです。

前もって情報を仕入れ、事前準備をしっかり行うことで、円満に退職できたり・自分に合った職場を見つけやすかったり・採用までの段取りをスムーズに運べたりするのです。

情報は立派な武器になので、仕入れておくに越したことはありません。

是非今回の内容を参考にしていただき、自分にとって最良の転職時期を探してみてください。

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