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「サービス介助士」ってどんな仕事をするの?”活躍の場”や”目印”についても解説します!

この記事は約7分で読めます。

超高齢化社会に突入している日本では、「介護」「介助」という存在が必要不可欠なものへとなっています。

そんな中で、他の介護資格と同様に、昨今注目が集まっている資格があります。

それが「サービス介助士」という資格です。

具体的に「サービス介助士」の役割とはどういったものを指すのでしょうか?

そして、「”介護”と”介助”の違い」はなんなのでしょうか?

また、“サービス介助士はどういった場面で活躍している”のでしょうか?

今回は、こういった内容について、詳しくご紹介をしていきたいと思います。

「サービス介助士」とは?

概要

「サービス介助士」とは、「公益財団法人日本ケアフィット共育機構」が発行している“民間資格”のことを指しています。
(別名「ケアフィッター」とも呼ばれている)

これは、“高齢者や障がい者など、ハンデのある方を安全にサポートできることを証明する資格”のことなのです。

この資格に合格するためには、講習や実技で学ぶ必要がありますが、その際に以下のようなことを身に着けることが可能となります。

◆「視覚や聴覚にハンデのある方への介助方法」
◆「車いすの操作方法」
◆「おもてなしを実践するための心構え・待遇を身に着ける」

ただし、“サービス介助”そのものは、資格がなくても対応可能ではあります。

とはいえ、資格取得によってより適切な対応が可能になりますし、身体的な補助だけでなく心まで寄り添い、相手に安心感を与えながらお手伝いができるようにもなるのです。

サービス提供対象は、高齢者や障がい者だけではない

ここで一つ注意しておくべき点があります。

それは、「この資格のサービス提供対象は、高齢者や障がい者だけではない」ということです。

皆さんは、「障害」と聞くと、何をイメージするでしょうか?

多くの人は、「目が見えない」「足が動かない」など、“心身的な制約”をイメージしてしまうのではないでしょうか。

そのイメージは、間違っているわけではありません。

しかし、サービス介助士の「障害」の捉え方はそれとは異なっており、「多数派の意見を優先した社会構造が障害を作り出している」と考えているのです。

例えば「車いす」を使っている人。

一見すると、車いすを使っていることは心身機能の制約のように感じるかもしれません。

しかし、実際は公共交通機関などは“車いすを使っていない人向けの構造となっている”ことから、“車いすの人が使いづらい障害”が生まれているのです。

要するに、「障害の有無や年齢に限らず、誰にでもこの資格のサービス提供対象になり得る可能性がある」ということなのです。

“介助”と”介護”の違いについて

具体的な違いについて


結論から言うと、この2つの違いは以下のようになります。

◆「介助」:日常生活をサポートする“行為”そのもののことを指している
◆「介護」:日常生活での“自立”を目指して、サポートを行うこと

もう少し掘り下げると、「介護」というのは、日常生活動作を保証するための“支援全般”のことを指しています。

「入浴」「食事」「排泄」など、生きていくために必要な日常生活の支援(身体介護)を行うことはもちろん、精神面においての援助を行うこともポイントとなります。

対して「介助」の方は、身体介護(食事・入浴・排泄などの日常生活の支援)などの、“具体的な支援”のことを指す言葉なのです。

要するに、「”介護”という大きな枠組みの中に、“介助”が存在する」という考えになります。

ちなみに、“介助=なんでもお手伝い・支援をすればいいというわけではない”という点には注意しておきましょう。

あくまでも、対象者の“自立”を目指してサポートを行うことが目的となるため、なんでかんでも支援すればいいというわけではないのです。

利用者の中には、「自分でできる範囲のことは、自分の力でやりたい」と考える人も少なくありません。

そういう方々の気持ちを汲み取り、相手や場面に合わせた介助を行うことが大切となるのです。

サービス介助士が大切にしていること

上記でもお伝えした通り、介助は「なんでもお手伝い・支援をすればいい(しなければいけない)というわけではない」のです。

時と場合、相手に合わせた判断が必要となってきます。

そして、サービス介助士は特に「おもてなしの心」を大切にしています。

サービス業やビジネスシーンであっても重要となる「おもてなしの心」ですが、重要なのは「相手が本当に求めているものは何か?」を、会話や行動の中から臨機応変に判断して、利用者にとってより良いものを提供していくこととなります。

この「おもてなし=ホスピタリティ」の根底には、“ゲストもホストも、ともに喜ぶ”という共生関係が存在するのです。

◆「手伝ってよかった」
◆「手伝ってもらってよかった」

上記の気持ちをお互いに感じられる関係を築くこと……。

これが、サービス介助士の使命となるのです。

人は、これまでの経験・知識・対話から「こうすべき・こうあるべき」という偏った考え方を持ちがちであり、それを他の人にも押し付ける癖があります。

しかし、サービス介助士だけでなく、サービス業やビジネス業界では、この思い込みを取り除く必要があります。

なぜなら、「利用者が求めているものは、人によって千差万別である」からです。

その時・その場・その人にとって必要なことを臨機応変に判断し、より良いものを提供できるように行動する。

これが、サービスを提供するうえで、もっとも大切なことなのです。

サービス介助士は、どういった場面(職種)で活躍できるの?


上項でもお伝えした通り、サービス介助士は“サービス業”“ビジネスシーン”でも役立てることができる資格であり、多くの分野で資格取得者が増加しています。

どういう場面で、活躍できるのか?

まず最たるは「介護現場」です。

主なサービス提供者は、高齢者や障がい者であることが多いため、他の介護資格同様に介護の現場においても大いに役立てることが可能です。

その他のゾーンでいうと、以下のような事業が挙げられるでしょうか。

◆公共交通機関
◆タクシー
◆鉄道会社
◆航空会社
◆商業施設
◆観光・レジャー施設
◆レストラン
◆銀行 など

この資格を取得することで学べることは、「介助の基礎知識」「おもてなしの心」です。

そのため、各種交通機関や宿泊施設、デパート・小売店、金融機関など、さまざまな生活シーンで活躍することが可能となります。

なぜなら、“支援を必要とする人が、より快適に社会生活を送ることができるようになる”からです。

上項でもお伝えした通り、“サービス介助そのものは資格がなくても提供することは可能”です。

しかし、資格の有無で、知識やサービス提供の幅(寄り添い方)は大きく変わってくるため、「おもてなしの心をもって、利用者に最善を尽くしたい」と考える人は、この資格を取得しておいて損をすることはないと考えます。

実際、企業側から資格取得を促される場合もあるほどなので、その重要性はご理解いただけるかと思います。

“目印”について

冒頭でも記載した通り、この資格は“高齢者や障がい者など、ハンデのある方を安全にサポートできることを証明する資格”となります。

“証明”するからには、相応の“目印”がついているはずです。

実は、資格所持者は「サービス介助士マーク」を提出することが可能なのです。

このサービス介助士マークの活用方法は、以下の2つです。

◆サービス介助士を取得している人が常駐する店舗・施設にステッカーや看板として掲示する場合
◆取得している人がバッジ・名刺等に使用する場合

どちらの場合も、「公益財団法人日本ケアフィット共育機構」で問い合わせを行うことで受け取ることができます。

ただし、いくつかの使用規定もありますので、詳細はホームページなどを確認するようにしてくださいね。

まとめ

以上が、「サービス介助士」という資格・具体的な業務内容・活躍の場などのご説明となります。

この資格は、「主に、高齢者や障害のある方を適切な方法でサポートするために必要な知識・技術・コミュニケーション能力を養う」ことが目的となります。

介護士の方はもちろん、接客などを業務のメインとする仕事であれば、どんな職種であっても役立てることができる資格であり、接遇のスキル向上につながることが期待できるでしょう。

興味がある方は、ぜひ知見を広げて、資格取得に向けてその一歩を踏み出してみてください。

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