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【心理カウンセラー】なり方や仕事に役立つ資格などについて徹底解説!

この記事は約8分で読めます。

「心理カウンセラー」とは、“心の悩みを抱えた人”“ストレスに耐えられなくなった人”などの相談に乗り、解決の手助けをする職業のことです。

前回の記事では、仕事内容や活躍の場・将来性などについてご紹介をしました。

この仕事は、“心の悩み”という人のデリケートな部分に関わることになるため、当然専門的な知識が求められることとなります。

では、どうすればこの仕事に就くことができるようになるのでしょうか?

そして、どういう資格を所持していれば、仕事に役立てることができるのでしょうか?

今回は、こういった点に焦点を当てて、詳しくご紹介していきたいと思います。

結論:心理カウンセラーに”必須資格”はあるのか?


まず、「この仕事に就くために、”必須”となる資格はあるのか?」という点からお話していきます。

結論を言うと、“必須となる資格はない”です。

資格がなくても職に就くことは可能であり、「心理カウンセラーとして名乗ることができる」という一面もあります。

ただし、これは表面的な話であり、実際に職に就く際に有利となるのは“心理学系の資格を有した者”となります。

代表的なものだと、2017年からスタートした心理カウンセラー初の国家資格である「公認心理師」

そして、民間資格の(公財)日本臨床心理士資格認定協会の「臨床心理士」などが挙げられます。

上記以外にもさまざまな資格が存在し、実施に多くの心理カウンセラーが心理カウンセリングに関わる何らかの資格を所持しています。

その理由は、「資格を取得(所持)している=心理学に関する確かな知識とスキルを得ている証明になる」からです。

証明ができれば、相談者に安心感を与えることができますし、依頼主(クライアント)への信用にも繋がります。

また、前回の記事でもご紹介した通り、心理カウンセラーの勤務先は多岐に渡ります。

例えば、介護業界に関連する心理カウンセラーになるのであれば、介護の知識や経験を有している方がより相談者の相談内容を理解しやすくなります。

もしこの記事を見ている人の中で「心理カウンセラーになりたい!」と考えている人は、まず「自分はどの分野の心理カウンセラーになりたいのか?」から明確にしていくと良いかと思います。

教育(学校など)の場か、医療・介護か、一般企業に努めたいのか……、それとも公務員として働きたいのか?

選択肢が非常に幅広いだけに、事前にある程度目標への絞り込みをかけることで、より専門的な分野を学ぶルートへ進学できるようになると思います。

心理カウンセラーに役立つ資格には何がある?


心理学に関する資格には数多くの種類がありますが、特にあらゆる分野で幅広く活躍できる資格を4つ、ご紹介しておきたいと思います。

「公認心理師」

前項でもお伝えした通り、心理職における“日本初の国家資格”となります。

これは、2015年9月に「公認心理師法」が成立した後、2017年に「公認心理師制度」がスタートしました。

国家資格ということもあり、取得していれば就職・転職時にも非常に有利となります。

また、専門的知識と技術を有していることから、さまざまな分野で活躍することができ、就職先に困ることもそうはないでしょう。

ただし、“公認心理師試験を受験するには受験資格を満たす”必要があります。

この点については、改めて別の記事で詳しくご紹介していければと思います。

「臨床心理士」

これは、内閣府認定の「公益財団法人日本臨床心理士資格認定協会」が認定する資格で、民間資格となります。

1988年から認定が開始された非常に長い歴史を持っており、知名度・信頼性・専門性が高い資格です。

上記の公認心理師の資格ができて間が浅いこともあって、今でも求人募集の必須資格となっている職場も数多くあります。

こちらも専門的知識と技術を有していることから、さまざまな分野で活躍することができ、資格を所持していれば就職先に困ることは早々ないかと思われます。

ただし、「臨床心理士試験」に受験・合格する必要があり、受験資格を得るためには一定の条件を必要とします(臨床心理士養成に関する指定大学院または専門職大学院の修了など)。

この点についても、別途専用の記事を作成して、詳しくご紹介していければと思います。

「教育カウンセラー」

「NPO法人日本教育カウンセラー協会」が認定する資格であり、資格区分が“初級/中級/上級”の3つに分けられています。

“教育”と記載されている通り、学校などの教育に関するカウンセリングの発送や技法に長けており、以下のような点でその実力を発揮できる資格です。

◆学級経営・授業
◆特別活動・生徒指導
◆家庭訪問・三者面談
◆進路指導・道徳教育
◆個人教育プラン など

こちらは、上記で記載した資格区分ごとに、決められた認定要件を満たす必要があります。

「産業カウンセラー」

これは、「一般社団法人日本産業カウンセラー協会」が認定する資格であり、以下3つの活動領域が存在します。

1.メンタルヘルス対策への支援
2.キャリア形成への支援
3.職場の人間関係開発や職場環境改善への支援

“産業”と記載されている通り、この資格を活かせるのは“企業・団体向けの研修”“相談、個人に対する相談”などになります。

この産業カウンセラーの資格も、取得するためには一定の受験資格を得なければいけません。

ここで説明すると長くなるので、教育カウンセラー諸々、これらも別途専用の記事を作成して詳しくご紹介していければと思います。

心理カウンセラーになるためには、どうすれば良い?


ここまでにご紹介した通り、心理カウンセラー自体は「資格がなくても職に就ける可能性があり、心理カウンセラーとして名乗ることもできる」ですが、「資格を所持していた方が就職・転職に有利となり、相談者の信用も得やすい(安心感を与えやすい)」となります。

では、確かな知識や技術を有した心理カウンセラーになるためには、どうすればいいのでしょうか?

この項目にて、詳しくご紹介していければと思います。

もっともな近道は「大学or大学院などで心理学を学ぶ」こと

もっとも近道かつ就職に有利となるのは、「大学や大学院などで”心理学”を学ぶこと」です。

理由は大きく2つあります。

1つは、心理学に関する専門的な知識やスキルを学ぶことができるという点。

そしてもう1つは、「公認心理師」や「臨床心理士」の受験資格を得ることができるという点です。
※学科によるため、受験資格を得たい場合は詳細を確認してみてください※

大学卒+資格所持者ともなれば、就職・転職時にも非常に優位に事を運ぶことができるようになるはずです。

また、公務員を希望している人の場合、公務員の給与(初任給含む)は“最終学歴”によって大きな違いがあります。

大学or大学院卒で公務員として勤務できるようになれば、長きに渡って安定した収入を得ることができるようになるでしょう。

尚、公務員として勤務する場合は「公務員試験」“人間科学・心理”などの区分に合格することが必要となります。

これも、大学の文学系・教育学系・社会学系学部で、“心理学”“臨床心理学”などを専攻することが第一歩となるでしょう。

ただし、“近道”であると行っても、「大学or大学院に通学する=4年以上の勉強機関が必要となる」という点には注意が必要です。

また、大学に通うためには、そもそも受験に合格しなければいけませんし、多額の費用も発生することとなります。

すでに社会人として勤務している人や家庭(家事・育児)と両立して勉強するという人には、若干ハードルが高いという一面もあるため、この点は自身の置かれている状況と相談しながら進むべき道を決めてみてください。

学校に行かなくても心理学に関する資格は取得できる

公認心理師や臨床心理士などの受験資格を得るためには、大学or大学院などに通学することがほぼ必須となります。
(場合によっては、+実務経験が必要となる場合もある)

しかし、上記の通り、すでに社会人として別の仕事に携わっている人や家庭と両立している人などは「大学に通うだけの余裕がない……」という方もいらっしゃるかと思います。

その場合は、“民間の協会や団体・通信教育の講座で学ぶ”ことも選択肢に入れてみてもいいかと思います。

例えば、メンタルケアの入門的な資格である「メンタルケアカウンセラー」「メンタル心理カウンセラー」といった民間資格は、それぞれ指定の講座で学ぶことができ、受験も自宅で行うことが可能です。

上記はあくまで心理学の入門的な資格ではありますが、これらで基礎を習得したのちに上級資格である「こころの検定2級(メンタルケア心理士)」「こころの検定1級(メンタルケア心理専門士)」を目指す人もいます。

加えて、ハードルはかなり高くはなりますが、「臨床心理士」の受験資格も得ることは可能ではあります。

共通して言えることは、「大学や大学院よりも、学習期間や費用の負担はかなり軽減される」ということです。

とはいえ、それでも仕事や家庭と両立して勉強を進めていく必要はあるため、相応の覚悟と努力は必要とはなります。

まとめ

ここまでにご紹介してきた資格は、主に心理カウンセラーとして働く際に必要となる代表的な資格です。

しかし相談対象や分野が多岐に渡るため、ほかにもこの仕事に活かせる資格はさまざまなものがあります。

例えば、以下のようなものです。

◆ひきこもり支援相談士
◆高齢者ケアストレスカウンセラー
◆アニマル・ペットロス相談士

講座によっては奨学金・給付金を受け取れる制度を利用することができる場合もありますので、気になる方はインターネットなどで情報を調べてみてください。

ただし、もう一度だけ注意しておくべき点をお伝えしておきますが、「目指すべき分野は事前に絞り込みをかけた方がいい」ではあります。

心理カウンセラーが活躍できる場は非常に広く、分野も大きく異なります。

公認心理師や臨床心理士のような汎用性の高い資格は取得しておいて一切損はありませんが、それ以外の資格は“分野によって役立つものor役立てられないもの”が存在します。

「自分はどの分野の心理カウンセラーになりたいのか?」

それを明確にした上で、どういうルート(手段)で資格を取得していくかと検討してみてください。

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