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【需要はあるが、課題もある】コロナ禍における保育現場の実状と将来性について

この記事は約22分で読めます。

2020年から続く新型コロナウイルスの影響で、数多くの企業が大きなダメージを受けています。

そして、それは保育業界においても同様です。

テレビやネットなどの情報で、「保育士の業務の負担は増加している」であったり、「保育の現場は崩壊寸前である」と言った暗い言葉が聞こえてくることがあります。

親御さんはもちろんのこと、保育士を志そうと努力している方々にとっても、不安が大きくなるニュースだと思います。

実際、今の保育の現場はどうなっているのでしょうか?

そして、保育業界は今後どうなっていくのでしょうか?

今回は、こういった点について詳しくお話をしていきたいと思います。

保育業界が行っている”コロナ対策”について


まずは、保育業界における「コロナの影響」、そして「コロナへの対策方法」からご紹介していきたいと思います。

コロナによってどんな影響が出ているのか?

「保育業界」と一言でまとめても、様々な事業・職種が存在します。

また、児童福祉施設も数多くの種類があり、例えば「保育所」であったり、「児童発達支援」「放課後等デイサービス」などが挙げられます。

この業界の中心となる仕事の最大の目的は、「保育を必要とする子ども(乳幼児や就学児など)を預かり、保育すること」です。

そのため、施設で働く職員や通園する子どもたちとの“対面”が必須であり、仮にどんなに徹底した対策を施していたとしても、現状では感染の可能性を0%にすることはできません。

コロナウイルスの感染経路は、主に「飛沫感染」「接触感染」の2つが大きな要因とされています。

そして、誰しもが耳にしたことがある「三密を避ける」の”三密”というのは、以下のことを指しています。

“密閉”空間(換気の悪い閉ざされた空間)
“密集”場所(数多くの人が密集している場所)
“密接”場面(近距離で会話や共同行為が行われる場面)

保育の現場では、どんなに気を配っていたとしても「密集」や「密接」を避けることが難しいことから、緊急事態宣言時には休園せざるを得ない施設が数多くありました。

特に、2020年4月に発令された1回目の緊急事態宣言時は、マスクや消毒液の不足で十分な感染予防ができない事業所も多かったのです。

現在は子どもの受け入れを再開している施設も多いですが、“コロナ対策の徹底”という点で先生方の負担は増加しており、出口が見えない現状を不安に感じている方が大勢いるのも事実ではあります。

どんな対策を行っているのか?

保育の現場では、三密を避けるための工夫として、様々な対策を行っています。

細かい内容は施設や事業所ごとに若干異なると思いますので、ここでは大まかな内容をご紹介していきたいと思います。

もっとも気を配っているのは「健康・衛生管理」である

園の職員の方々がもっとも気を配っているのは、「健康・衛生管理」です。

例えば、「体温測定」

園の中で勤務している職員はもちろん、通園する子どもたちの体温を測ることも徹底されています。

加えて、通園する子どものご家族(家庭内)にも、発熱や咳などの症状がないかを確認するようにしています。

そして、「消毒」も衛生管理において非常に重要です。

手洗い・うがいなどの徹底はもちろんのこと、子どもたちが利用するロッカーや机・おもちゃなど、施設内のあらゆる場所・物を拭いたりして消毒しています。

また、食事の配膳や介助・おむつの交換などは、「接触感染」を防ぐという意味で、ポリ手袋などを使用し行うようにしています。

距離感にも気を配っている

例えば「保育園」の場合、食事をする時は保育士と子どもたちが集まって、みんなで食べていました。

みんなでご飯を食べる楽しさを共有すると共に、保育士の方々が子どもに食べ方や箸の持ち方などを教えてあげていたのです。

しかし、現在は「密接」を防ぐため、1人ずつ別々に……そして子ども同士の距離を空けて食事するようになっています。
(もしくは、透明のつい立てなどを作って飛沫感染を防ぐ工夫を行っている)

園によっては、保育士などの職員は、子どもたちから離れて1人で食事をとっているところもあるのです。

また、子ども同士の距離を少しでも確保するために、以下のようなことも行っています。

◆おもちゃを離して置く
◆整列や順番待ちをする場所には、立ち位置や座る位置にマーク付けをする
◆水道の間引きを行う(うがいの際に、飛沫や唾液が飛ぶ可能性が高いため)
◆お昼寝などの睡眠時には、子どもたちの顔が近づかないように頭と足を互い違いにして寝る
◆登降園時のご家族への引き渡しは、室内ではなく玄関などの外で行う

飛沫・接触感染を防ぐために、1つの場所に子どもたちが集まらないような工夫が行われているのです。

看護師による保健指導

これまでは、主に風邪やインフルエンザが流行する冬に行われることがほとんどだった「看護師による保健指導」

コロナウイルスへの対策として、この保健指導を行っている事業所も多くあります。

例えば、咳エチケットや手洗いうがいに関すること、マスクを取り外す際の注意点などについてが挙げられます。

ウイルスを絵で表現し可視化することで、「咳やくしゃみをするとウイルスがどこまで飛ぶのか?」などが子どもたちにも伝わりやすくなり、紐などを使って”体感”してもらうことも行っています。

備品の調達

これは“対策”というより“徹底”になりますが、備品を切らすことの無いように、調達作業も業務の合間を縫って行っています。

常備しておくものとしては、「マスク/アルコール消毒液/ペーパータオル/ポリ手袋」などが代表的です。
(もちろん、園によって必要なものは様々です)

上記で上げた備品は、2020年4月の緊急事態宣言発令時に比べると、確かに入手しやすくはなっています。

しかし、「いつでも・すぐに・必ず入手できるか?」と言われるとそうでもなく、時には普段購入している物が在庫切れの時などもあり得るのです。

加えて、購入時の金額(単価)にも注意しておかなくてはいけません。

「いつも購入しているものが売り切れており、いつもより単価の高いものを買わざるを得ない……」

園内の、備品の在庫を切らすわけにはいきません。

そのため、業務の合間を縫って、職員がインターネットの販売サイトを検索する施設も数多く存在します。

「衛生用品を購入するための給付金も検討してほしい……」

このような声が現場から上がっていることも事実なのです。

行事の中止と新たな施策

子どもの健やかな成長のために、そしてご家族との大切な思い出作りのために……。

保育施設では、運動会や保護者参観など、季節ごとに様々な行事が開催されています。

しかし、コロナ禍にある現在では、「不特定多数の人が集まる場となってしまう……」という点を考慮して、中止(自粛)せざるを得ない行事が数多く存在しているのです。

やはり、今もっとも優先されるのは“感染を防ぐこと=命を守ること”です。

それは、子どもたちはもちろんのこと、勤務する職員・ご家族・地域の方々など、施設に関わる全ての方々が対象なのです。

ただ、自粛期間外の時期には、行事のスリム化や参加の制限を行い、行事を再開していた施設なども多くありました。

しかし、3度目の緊急事態宣言が発令されている2021年5月時点では、また先行き不透明となっていることも事実ではあります……。

子どもの成長期間において、ご家族や地域との交流は子どもの経験や成長に繋がるため、必要不可欠なものです。

実際に、多くの方々から開催中止を惜しむ声も上がっています。

そこで、新たな取り組みとして推進されているのが「オンライン行事」です。

◆行事のオンライン化
◆外部講師による保育活動のオンライン化
◆保護者面談のオンライン化
◆保育見学のオンライン化

など。

そして、コロナ禍においてオンライン行事を行うことのメリットは、以下が挙げられます。

  • 施設側の職員の負担を減らせること
  • 接触の機会を減らしつつも、従来の保育活動を行えること
  • オンライン行事を通して、子どもに様々な経験をしてもらうこと
  • ご家族とっては、子どもの成長を実感できる機会+先生方とのコミュニケーションを生み出すキッカケになること

他職種でも「テレワーク」を導入・推進している企業も多いですが、保育業界においても“オンライン化”という従来にはなかった新たな手法が取り入れられようとしているのです。

尚、リモートと聞くと「オンラインでの行事って、味気ないのではないか?」と感じる人もいらっしゃるかもしれません。

確かに、対面で共有してこそ感じられる温かみがあることも事実ではあります。

しかし、コロナ禍にある現状では、感染リスクが伴うため、様々な行事を中止もしくは制限せざるを得ない状況です。

「子どもにとって貴重な経験・成長ができる機会」であり、「ご家族にとっても子どもの成長を見届け・大切な思い出となる」……ということから、オンラインであっても行事を開催することを望まれているご家庭が多いのです。

オンライン保育が浸透していくにはまだまだ時間が掛かるかとは思います。

しかし、文化や歴史を継承していくと同時に、既存の価値観や枠組みにとらわれない革新的な手法を取り入れていく必要性は、今後もより高まっていくのではないかと考えられています。

職員の負担は増加しているのか……?


結論として、保育業界で働く職員の負担が増加していることは間違いありません。

“負担”もそうですが、同じくらい“不安”が大きいとも言えます。

特に、もっとも負担が大きいと感じる要因の一つは、室内の消毒作業です。

机・いす・おもちゃ・ロッカーなど、子どもが触れるものへの消毒は必須となります。

しかし、子どもがいる中での消毒には限界があります。

そのため、子どもが登園する前や帰った後に、消毒作業をやっていく必要があるのです。

これに加えて、「どこまで消毒をすれば十分なのか?」という点が、不安要素となっています。

もし万が一にもコロナ感染者が出てしまった場合、子どもたちだけでなく、保護者や園にも迷惑が掛かってしまいます。

しかし、例えコロナ禍にあったとしても、事業所の維持・職員の生活・子どもへの保育の必要性・ご家族からの需要などの様々な影響が発生することから、ずっと休園し続けることはできません。

児童福祉施設で働く職員の方々は、「いつまで続くのか分からない不安な状況の中で、子どもの命を守りながら、できる限り保育を充実させよう」と日々試行錯誤しながら業務を行っているのです。

そして、その緊張状態が長く続いていることもあって、中々リフレッシュができず、体力・精神のどちらも疲れきっている方々が多いのです。

元々、保育業界は人手不足が以前からの課題ではありました。

それに加え、新型コロナの影響によって一人ひとりの仕事量はさらに増えているのです。

これについては、「人員確保のための補助金制度の導入」「賃金水準の引き上げ」などの、抜本的な待遇の改善を求める声が保育の現場から多く聞こえています。

保育業界は今後どうなっていくのか


コロナの影響もあって、保育業界は今大きく変化しようとしています。

この項目では、保育業界の今後についてお話をしていきたいと思います。

保育の需要は伸びている

まず、新型コロナの影響で休園や登園自粛が起こり、一時期子どもを施設に預けられない状況に陥ってしまいました。

その際に、保育園などの児童福祉施設は「社会にとってなくてはならない存在」と再認識したご家庭が多くあったのです。

  • 豊富な遊びや言葉を教える・社会性の習得やバランスの取れた食事の提供などを、保護者の代わりに先生方が行ってくれること
  • “在宅勤務やテレワーク+育児の両立”が困難であること
  • 子どもの成長に不安を感じてしまうこと

共働きのご家庭も増えていることもあり、「家庭で対応し切れないことを、先生方が行ってくれている」という点は、非常に大きいと言われています。

特に「子どもの成長に不安を感じてしまう」ことが、もっとも保育の必要性を再認識するキッカケになっています。

施設に通えない・家で自粛生活を送るというのは、体力の低下や生活リズムが崩れてしまう原因にもなっており、また友達と会えない(疎遠になってしまう)という点で、子ども自身も不安を感じてしまうのです。

感謝の声が増えている

保育業界で働く方々は現在、感染者を出さないようにと試行錯誤を重ねながら、様々な対策・取り組みを行ってくれています。

上でご紹介した「オンライン行事」だけでなく、日々の保育の中でも現場の先生方は「子どもたちが笑顔で毎日を過ごせるように」と色々な工夫をして保育を進めています。

保護者や地域の方々の多くは、そのことをキチンと理解してくれています。

実際、コロナ禍においても尽力してくれている職員の方々に、感謝の手紙やメールが数多く届いており、ねぎらいの言葉を掛けてもらえることもあるそうです。

そして、それは大人だけでなく、園児からも感謝の気持ちを伝える絵やメッセージが送られることもあります。

職員の方々にとっては負担と不安も大きい現状ではありますが、こういった“人の温かさ”に触れ、「もっと頑張ろう……!」と決意を新たにしている方々もいらっしゃるのです。

保育は、今後も必要とされる仕事である

現在は共働きの夫婦も多く、前述でご紹介した点を含め保育の需要は高くなっています。

それに、子どもやご家族などの“人との関わり”が非常に大事な仕事であることから、保育の仕事は(少なくとも直近では)AIに取って代わられる可能性は低いと考えられます。

ただし、オンライン行事などの従来とは違った新たな手法は、今後も様々に取り入れられていくとは思います。

そういった新たな施策に柔軟に対応できるように、より専門性を高めていく努力は必要となるかもしれません。

とはいえ、今後も必要とされ続ける仕事であることは間違いありません。

今後、保育業界の待遇は改善されていくのか?

需要はあるものの、保育の現場は決して楽な仕事ではありません。

コロナ対策で業務量が増加する以前から、「保育業界の待遇は良くない」と言われ続けてきました。

「激務の割に安月給」「休みが取りづらい」などが、特に良くない評判として多くの人の耳に入っているのではないでしょうか。

この原因となっているのは、“人手不足”です。

“人手が足りない → その分を現職員が補うため激務+気軽に休めない → 悪いイメージを持たれる → 余計に新規参入者が減少する……”

この負のループに入り込んでしまっているのです。

この人手不足はかなり深刻な状況にあり、これが原因で「待機児童問題」も発生しているほどです。

“待機児童”というのは、保育施設に入所申請しているにも関わらず、入所ができず入所待ち(待機)している状態の児童のことを言います。

実は、入園申し込みが減少しているコロナ禍においても、待機児童が発生している保育園などもあります。

さすがに、コロナ感染が問題視される前に比べると待機児童の数は減ってはいますが、それでも0にはならないのです。

ただし、現在の職員の労働環境・待遇などは国も理解はしており、保育士の数を増やす施策を打ったり・待遇を改善したりなどの対策に乗り出していることも事実です。

コロナの問題もあって、まだまだ先行き不透明な部分もあるにはありますが、今後労働環境がより改善される可能性は高いとは言えます。

保育の”良い求人”の探し方


コロナの影響もあり、現在の転職市場は大きな変化が生じています。

保育の仕事に携わったことがない人の中には、「生活のためにも……」と様々な業種の仕事に視野を広げて職探しをされていらっしゃる方もいるかもしれません。

この項目では、求人を探す際に気をつけるべきポイントを、いくつかご紹介していきたいと思います。

未経験でも参入できる可能性はある

保育業界には、実に様々な職種が存在します。

一番イメージしやすいのは「保育士」「幼稚園教論」ではないかと思いますが、他にも「児童発達支援管理責任者/児童指導員/栄養士/調理師/ベビーシッター」などなど……。

さらに、勤務先となる児童福祉施設も同様で、様々な種類があります。

「保育所/幼稚園」をはじめとして、「乳児院/児童発達支援/放課後等デイサービス」など、こちらも多くの種類が日本全国に点在しています。

そして、施設によって求めている職種+必要となる資格も多岐に渡ります。

ただし、無資格・未経験でも求人募集をしている職種は存在します

例えば、「保育士」は保育士免許(国家資格)を所持していなければ、本来その職に就くことはできません。

しかし「保育補助」であれば、資格がなくても保育の仕事に携わることができます(求人では、保育補助でも保育士として募集していることが多い)。

放課後等デイサービスで勤務する「児童指導員」も、無資格・未経験でも募集している事業所はあります。

「児童指導員任用資格」を持っている方が有利ではありますが、任用資格であることから資格の効力は低く、児童指導員として勤務しながらでも取得できる資格でもあるからです。

資格を、“必須”としているか“歓迎案件”としているかは、求人によって様々です。

なんにせよ無資格・未経験からでも参入できる可能性はあるということだけは、確かと言えます。

転職活動の”軸”を決める

上記でご紹介したとおり、職種・勤務先ともに多種多様に存在します。

加えて、勤務形態も「正社員/契約社員/アルバイト・パート」など、様々な形で募集がかけられています。

良い求人を探す際にもっとも大事なのは、自分の理想(軸)を明確にすることです。

◆未経験だけど、保育の仕事に携わってみたい
◆持っている資格や、これまでの経験を活かしたい
◆時間に融通を利かせたい
◆残業や持ち帰り業務が少ない職場を選びたい
◆生活のために収入を増やしたい
◆自宅から近いところが良い

など、「自分自身が、この転職でなにを実現させたいのか?」を事前にハッキリさせておくことです。

ざっくりでも構いません。

ただし、できればノートなどに書き出すことをオススメします(振り返りがしやすいため)。

軸が見えてくると、希望を実現するために必要な”条件”が見えてくるはずです。

収入が軸なのか、福利厚生を充実させたいのか、ワークライフバランスを重視したいのか……など、希望条件を定めて、求人の絞り込みを行っていきましょう。

希望だけでなく”妥協”も必要である

自分の希望が叶う職種に出会えれば御の字ではありますが、全てが希望通りになることは早々ありません。

例えば「月給20万円以上」を求めているのに、「アルバイトで週3勤務を希望するが、無資格・未経験者です!」では、企業側も雇いたいとは絶対に思いません。

求職者側に求める理想があるように、企業側にも求めている人材像があるのです。

そのため、自身の現状を踏まえた上で、妥協範囲も設定しておくようにしましょう。

大事なのは“優先順位”です。

収入/勤務時間/休日数/待遇/移動距離……など、最低限譲れないポイントを自分の中に決めておくことをオススメします。

専門サイトを活用しよう

求人探しをする際、「選択肢を増やしたい」という理由で一般的な求人サイトや情報誌を利用する場合があると思います。

それも一つの手段であり、色んな職種から多くの情報を得ることも大切なことです。

ただ、もし「保育業界に転職したい」と明確に決まっているのであれば、保育従事職を専門とした求人情報サイトを利用するのもオススメです。

保育従事職に特化している分、より細かい部分まで絞り込み検索をかけることができますし、サイトによっては専門のアドバイザーに相談をしつつ自分に合った仕事探しをすることもできる場合があります。

もちろん、どういう求人の探し方をするかは人それぞれですが、できるだけ知りたい情報が分かりやすく掲載されているサイトを利用するのがオススメかと思います。

ちなみに……。

少し余談ですが、口コミサイトの情報は、参考までにとどめておくか、最悪見なくても良いように思います。

なぜかというと、“個人の主観にもとづいて記載されているから”です。

中には、かなり主観的+ネガティブな情報が記載されていることもありますし、そもそも口コミサイトの投稿者は匿名であることがほとんどです。

自分に合う職場かどうかは、自身で体感してみないことには判断できません。

ネガティブな情報に踊らされないよう、この点だけはご注意いただければと思います。

保育の求人サイトおススメ10選

ここまで保育業界について色々とご紹介してきましたが、求職中の方に向けて、最後に保育に特化した求人サイトを10選ほどご紹介しておきたいと思います。

専門サイトで色んな求人情報を確認することはもちろん、企業情報(サイトに掲載されているものや企業のホームページ)も合わせて確認しておくと、例えば「その事業所が、どんな理念で保育を行っているのか?」も見えてくるのでオススメです。

また、気になる求人を見つけたら、園の見学に申し込むのも良いです。

実際に見学に伺うことで、その施設の雰囲気や職員・園児たちの表情も感じ取ることができます。

では、10選のご紹介にまいりましょう。

1.保育biz


引用:保育biz

保育関連の登録企業は約1万件弱あり、関東・東海・関西を中心に全国の求人情報が掲載されています。

また“様々な条件”“細かく”絞り込み検索をすることができ、自分の求めている仕事を探しやすいのがポイントです。

さらに、

◆保育bizが厳選した企業をチェックできる
◆募集している企業情報(特徴)も細かく紹介されている

上記も特徴の一つであり、このサイトだけで多くの情報を知ることができます。
(もちろん、企業のホームページリンクも記載されています)

  • 豊富な条件の中から、自分に合った企業・仕事を選びたい
  • じっくりと転職先を探したい
  • 未経験だから応募先は慎重に選びたい
  • 資格や経験を活かせる仕事を選びたい

このようにお考えの方々に、かなりオススメできるサイトとなっています。

2.保育ひろば


引用:保育ひろば

「保育ひろば」は、保育士・幼稚園教論の求人に特化したエージェント型転職サイトです。

キャリアプランナーが転職をしっかりとサポートしてくれ、相談だけの利用~入園までの交渉・調整なども代行してくれるのが特徴です。

求人数も業界トップクラスであり、非公開求人も用意されています。

非公開求人であれば、特に好条件の求人を見つけることもできるでしょうし、保育士や幼稚園教論の資格をお持ちの方は自分の条件に合った求人を見つけやすいと言えるかもしれません。

3.保育士ワーカー


引用:保育士ワーカー

保育業界に特化した、老舗の保育士専門の転職サイトです。

ポイントは、「全国各地の案件を取り扱っており、求人数がとても多い」こと。

そして、各案件ごとに実際の残業時間・有給消化率・職場の人間関係のような「一般的な求人情報では分からない情報も教えてくれる」ため、転職後に働き方のズレが生じにくくなっていることが挙げられます。

4.保育士バンク


引用:保育士バンク

保育士専門の転職サイトの中ではトップクラスの求人数があり、就業先もバラエティーに富んでいるのが特徴です。
(保育園、託児所、学童、養護施設、乳児院など)

また、地方の求人が充実していることもポイントで、「地方に帰って保育園を探したい」という場合、登録しておいて損のないサイトかと思います。

5.保育バランス


引用:保育バランス

◆保育以外の仕事が多すぎる……!
◆園児たちに目が行き届かない
◆行事の準備に追われ、時間外労働の毎日……
◆担任を持ちたくない!

保育の業界で働く人の中には、上記のような悩みを持つ方も少なくありません。

「保育バランス」は、こういった悩みを持つ方におススメの求人サイトで、事業所内の保育所案内に特化しています。

事業所内保育所とは、事業所が主体となって、その事業所の従業員の子どもを対象に、事業所やその近くに開設する保育所のことです。
※地域の子どもを預かる園もあります※

東京・埼玉・神奈川・千葉などの関東圏が中心ではありますが、「首都圏で仕事を探したい!」という人におススメできるサイトです。

6.マイナビ保育士


引用:マイナビ保育士

「マイナビ保育士」は、総合転職サイトでも有名な「マイナビ」が運営する、保育士に特化した転職サイトです。

特に1都3県(東京/神奈川/埼玉/千葉)でのサービス提供に強みを持っており、1都3県に関しては業界トップクラスの求人数を誇っています。

「サイト型」「エージェント型」どちらとしても利用でき、「エージェント型」を利用すると入園後のアフターフォローも受けることができます。

また、転職相談会などのイベントもあるため気軽に相談も可能です。

さらに、1都3県に特化した専門のアドバイザーが駐在しており、園や施設に直接訪問していることによるリアルな情報を聞くことができるのも大きなポイントです。

7.保育Aid


引用:保育Aid

東京に拠点を置く「サクシード」という会社が運営する転職支援サービスで、取り扱っている求人は関東が中心となります。

このサイトの特徴は、“人間関係に重きを置いている”という点にあります。

サイトにも「元保育士のコーディネーターが、人間関係の良い職場だけをご紹介します」と記載されており、現場の実情を理解しているスタッフが丁寧に対応してくれます。

求人数はここまでにご紹介したサイトに比べて多くはありませんが、業務的なお仕事紹介でなく、悩みを相談しやすい環境が魅力的と言えます。

8.ほいく畑


引用:ほいく畑

厚生労働省認可のサービスであり、地域密着の求人が探せる求人サイトです。

公開求人数は約4,000件+未公開案件も多数あり、未経験やブランクのある方も活躍できる職場を紹介してくれるのがポイントです。

また、専任のコーディネーターのサポートを受けながら転職活動を進めることができるので、忙しい方も安心して転職活動を行えます。

ただし、地方の求人はほとんどなく、どちらかというと首都圏での転職を検討されている方向けにはなります。

9.ミラクス保育


引用:ミラクス保育

数多くの保育園・老人ホームをサポートしている「株式会社miraxs」が運営する求人サイトです。

公開求人はもちろん、非公開求人も取り扱っていること。

そして、紹介や一般派遣・紹介予定派遣などの幅広い働き方も提案してくれるので、「どう働くか?」という働き方の部分で悩んでいる方にもオススメできるサイトです。

ただし、上記の「ほいく畑」と同じく、地方の求人数はさほど多くありません。

地方でお探しの方は、別のサイトも併用して調べてみるといいかと思います。

10.ほいくジョブ


引用:ほいくジョブ

保育士資格・幼稚園教論免許をお持ちの方向けの、保育士・幼稚園教論の求人に特化したサイトです。

人材サービス10年以上という実績があり、業界専門のコンサルタントによる丁寧なサポートをウリとしています。

希望の条件を細かくヒヤリングしてくれたり、履歴書の書き方や面接のサポートをしてくれたり……。

「転職が初めてで不安……」という方にオススメできるサイトです。

まとめ

保育と聞くと、「保育士の免許を持っていなくてはいけない……?」というイメージを持たれる方もいるかもしれません。

確かに、国家資格である保育士免許を持っていると、仕事の幅は広がり、就職の際にも役立ちます。

しかし、保育業界=保育士だけで成り立っている訳ではありません。

保育士の方はもちろん、たくさんの職員の方々が、子どもたちの成長のため日夜たくさんの仕事量をこなしてくれています。

そのことに感謝し、そして少しでも早く働き方の改善が行われていけばと思います。

そして、ここまでにお話した通り、保育は今後も無くなることがない需要のある業界です。

未経験からでも挑戦できる仕事もありますので、関心がある方は是非たくさんの情報を仕入れ・知見を広げて、業界に一歩踏み出してみてください。

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