医療・介護・福祉・保育業界専門の求人をお探しの方は医療・介護・福祉・保育bizへ。詳しくはこちら!

【徹底解説】介護業界にはどんな仕事があるの?介護大全前編

この記事は約8分で読めます。

高齢化が進む日本では、「高齢化」「介護」は切っても切り離せないものとなっています。

今後も現代のような高齢化がさらに進行すると言われており、将来的に介護職の人ではさらに不足することが予想されています。

つまり、非常に社会貢献性が高く、需要のある職業であると言えます。

2020年では、新型コロナウイルスの影響による雇用不安から、介護職への転職者が増加しているのです。

とは言っても、実際介護業界にはそのような仕事があるのかを全て知っている方は少ないかと思います。

今、介護業界への転職を検討している方も、まだ介護業界を知らないという方も、まずは介護業界にどのような仕事があるのかを知ってみませんか?

当記事では、介護業界にはどんな仕事があるのかを徹底解説します。

介護業界のお仕事

介護業界には主に8つの職種があります。

① 入居介護施設の介護職
② デイサービスの介護職
③ ホームヘルパー
④ 介護助手・介護補助
⑤ 介護支援専門員
⑥ 施設長・ホーム長などの管理職
⑦ 生活相談員・支援相談員
⑧ サービス提供責任者

当記事は前半と後半に分けて、4つずつ解説していきます。

① 入居介護施設の介護職

入居介護施設と言ってもサービスは主に5種類あり、共通している基本的な仕事の内容としては、食事の介助、排せつの介助、入浴の介助のほかに口腔ケア、清拭などが業務に含まれます。

介護とは少し違ってきますが、高齢者の外出に付き添うことも仕事の1つになるのです。

基本的に生活の多くを共にし、お手伝いするのが施設の介護職です。

それぞれの特徴とともに、具体的にみていきましょう。

特別養護老人ホーム

特別養護老人ホームでは、それぞれの地方自治体や社会福祉法人が運営していることが多く、公的な要素が強くなっています。

特別養護老人ホームでは複数人の相部屋である「従来型」と、個室になっている「ユニット型」の2種類存在します。

特別養護老人ホームは、要介護3以上の高齢者が入居の対象となっているのが基本で、中には寝たきりの高齢者もいるので、身体介護を要します。

基本的に身体介護を必要とするので、介護資格が必要です。

しかし、部屋の清掃など高齢者の身体には触れない業務は資格なしでも行うことができます。

資格なしの業務は、主に介護助手として募集されているケースが多いので、そちらは後ほど紹介します。

基本的に資格の持っているかどうかで、業務を割り振られるというイメージです。

もちろん、入居施設なので高齢者はその施設で毎日の生活を送ることになります。

そのため、夜勤もあります。

しかし、中には日勤のみ、短時間だけのパートでの雇用も行なっている施設も。

なので、施設によっては、子育てをしている方でも比較的働きやすいところもあります。

施設ごとに募集要項等は異なるので、必ず確認するようにしましょう。

介護付き有料老人ホーム

介護付き有料老人ホームは、基本的に民間企業が経営しています。

費用はバラバラですが、高額なところは数千万円のところも。

そのため、高齢者のニーズを汲み取り、思いやりを持っておもてなしをすることや、挨拶、言葉遣い、身だしなみなどのマナーも求められます。

介護付き有料老人ホームは、特別な入居条件はなく、要介護のレベルもバラバラなので、中には自立した生活を送ることが可能な高齢者もいます。

認知症型グループホーム

認知症型グループホームでは、認知症の方が最大9人で1つの家庭のようなグループで共同生活を行います。

他の施設と違うのは、根本的な考え方が、認知症の進行を少しでも遅らせるように介護を行うということです。

そのため、他の施設よりも比較的、外出の付き添いをすることが多く、入居者の方と一緒に家事をすることも仕事の1つになります。

また、入居者の中には、精神疾患を持つ方や、行動量が非常に多い方もいるので、介護職の方はコミュニケーション能力、入居者との信頼関係の構築が必要不可欠です。

サービス付き高齢者向け住宅

サービス付き高齢者向け住宅は、介護を目的としたものではなく、あくまで高齢者向けの住宅です。

つまり、バリアフリーに対応した賃貸住宅です。

一般的な賃貸住宅と違う点は、日中は生活相談員が常駐しており、生活相談や安否確認、食事の提供などが行われるという点です。

現代では、一般的な住宅に住む、一人暮らしの高齢者の孤独死も非常に増えているため、サービス付き高齢者向け住宅は、家族の方も安心することができますね。

身体介護の有無ですが、基本的に提携している外部の訪問介護員などが行います。

しかし、注意しなければならないのが、サービス付き高齢者向け住宅の中でも、厚生労働省から「特別施設」と認定されているところは、身体介護も必要になるケースがあります。

ショートステイ(短期入所)

ショートステイは、家族介護を行なっている世帯の家族の負担軽減のためのサービスです。

ショートステイでの介護職は、短期間なので一見簡単そうに思われがちですが、そうではありません。

基本的な介護スキルはもちろん、短期間であるとからこそ高い対応力が求められます。

入所者の好みや性格などを短い時間と限られたコミュニケーションの中で理解し、それに沿った対応をする必要があります。

中には慣れない環境での生活に不眠食欲の低下を起こしたり、疲労感を感じ安くなったりする方も。

そのため、ショートステイ利用者の健康管理はより一層重要となるのです。

② デイサービスの介護職

デイサービスを利用する高齢者の生活の場の基本は自宅です。

入居介護施設のように、住み込むわけではなく、昼間の時間をデイサービスで過ごすということになります。

つまり、デイサービスで働く介護職の方は、夜勤はなく朝に自宅までお迎えに行き夕方に送るところまでが仕事ということになるのです。

デイサービスの社会的な存在価値は、「社会的な孤立感の解消と生活の活性化」です。

なので、対象としているのは高齢者だけではありません。

障害者の方や、児童に対してもサービスは提供されています。

つまり、基本的な身体介護は行われますが、できる限り自宅で自立した生活が行えるよう、デイサービスでは機能訓練を行うのです。

職員や他の利用者との交流を図り、レクリエーションを行ったりします。

そのレクリエーションを企画・運営するのが、デイサービスでの需要な仕事です。

利用者の好み・性格を加味した上で、レクリエーションを考えなければなりません。

最近では、園芸や体操、カラオケ、地域活動など施設ごとに様々なレクリエーションが行われています。

もちろんレクリエーションの企画・運営者として利用者の安全管理も必須になります。

なので、理学療法の知識などがあると、より一層、質の高い内容になるかもしれません。

③ ホームヘルパー

ホームヘルパーは訪問介護員とも呼ばれます。

ここまで紹介した介護職と大きく違うのは、利用者の方に施設に来てもらうのではなく、ホームヘルパー自身が利用者の自宅まで足を運んで介護を行うという点です。

ホームヘルパーが行う介護には、「身体介護」「生活援助」「通院介助」の3つがあります。

これらどの介護を行うのかは、要介護レベルや、利用者やその家族との間で相談した上で、決定されます。

身体介護

こちらはここまで出てきた施設での介護と変わりません。

食事や排せつ、着替えや入浴の介助などが基本です。

場合によっては、流動食などの調理なども行います。

つまり、利用者の身体に触れるような介護を行います。

 生活援助

掃除、洗濯、調理、買い物などの援助、薬の受け取りなども行います。

生活援助での調理は、流動食などではなく、一般的な食事の調理です。

また、食べさせるなどの援助も行いません。

つまり、利用者の身体には触れず、利用者の身の回りのお世話をする形になります。

通院介助

通院介助では、通院前の準備から利用者の家と病院の間の移動、歩行や車椅子での移動、受診の手続きなどを行います。

移動に関してはホームヘルパー自身が運転、徒歩、電車やバスなどの公共交通機関、タクシーなど手段はバラバラです。

主に乗り降りの介助をし、体調の変化に注意しながら安全に病院まで行けるようお手伝いをします。

④ 介護助手・介護補助

当記事の冒頭でも述べたとおり、介護職は近年、非常に厳しい人手不足という課題があります。

そこで厚生労働省は、「介護助手」の導入を積極的に行なっています。

介護助手は、介護職の方々の補助として勤務しており、特別な資格は必要でない職種となっているのです。

そのため、排せつや食事、入浴などの利用者の身体に触れるような介助をするには介護職員初任者研修以上の資格保有者でないと行うことができないので業務対象外となります。

介護助手の主な仕事内容は、部屋の清掃・整備や食事の配膳、高齢者の方の話し相手など、身体介護以外の仕事を行います。

一見、仕事内容だけを見れば、裏方の目立たないような感じもしますが、そうではありません。

この介護助手という方々がいるおかげで、介護職の方々はスムーズに仕事を行うことができます。

そのため、介護助手の役割は小さいようで、実は非常に大きな存在価値を持っています。

いわば「縁の下の力持ち」のような存在なのです。

2. まとめ

当記事では、介護業界の中でも、直接介護を利用する人と関わることが多い職種についてご紹介してきました。

介護業界では、現在非常に厳しい人手不足問題があり、今後も高齢化により、さらに厳しくなることが予想されています。

最前線の現場で働く人々は、それぞれの職種で活躍しているから加速する高齢化社会の中でも、なんとか成り立っていると言えます。

しかし介護業界で働く人々は当記事で紹介したものだけではありません。

他にもたくさんの方々がそれぞれの持ち場で活躍しています。

後編では、今回ご紹介しきれなかった介護業界の職種について紹介していきます!

タイトルとURLをコピーしました