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眼科医の平均年収はいくらなの?徹底解説!

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眼科医は、目のスペシャリストです。日本のあちらこちらで、眼科クリニックはよく目にしますね。

結膜炎のようなちょっとした目の病気から、白内障などの手術、レーシック手術やレーザー治療など、目に関する医療を任せられる眼科医になるにはどうしたらよいか、平均年収はどのくらいなのかご紹介します。

眼科医になるための教育機関と仕事内容

まずは眼科医になるための教育機関と仕事内容をご紹介します。

大学の医学部を卒業して国家試験で医師免許を取得後は、2年の初期臨床研修4年の眼科臨床研修を受けなければいけません。

そんな眼科医の仕事内容は、目の病気の診断や手術など多岐に渡ります。

医学部を出て医師免許を取得

眼科医に限らず、医師になるためには、大学の医学部を受験して合格しなければなりません。

医学部は国公立大学、私立大学に多く設置されていますが、合格するには厳しい受験戦争を突破する必要があります。

偏差値は63~73と他の学部よりも高いので、受験のためには勉強が欠かせません。塾や予備校に通って頑張る受験生も多いでしょう。

医学部に入学したら6年間学びます。たいていの大学が4年なので、6年はなかなかの長さです。

6年かけて医師国家試験に対応できる知識を取得します。

そして、卒業後に医師国家試験を受けて合格しないと医師免許を取得できません。

2年の初期臨床研修と4年の眼科臨床研修

晴れて医師免許を取得できても、そのあとには2年の初期臨床研修と4年の眼科臨床研修があります。

つまり医師免許取得後、さらに6年間研修を受けることにるわけです。初期臨床研修では、医者としての基本を学び、4年かかる眼科臨床研修では、眼科医としてのスキルを学びます。

眼科医の仕事内容

眼科医の主な仕事を挙げてみました。

  • 近視や乱視などでコンタクトレンズやメガネを作りたい患者の処方箋を発行するための検査。
  • さまざまな目の病気で手術の必要がある患者の検査や手術。
  • 目の不調がある患者の診察

眼科医は他の専門医に比べて女性が多いという特徴があります。

女性の先生の細やかな診療で安心できたと思う方も多いのではないでしょうか。

また、子供が訪れることも多い科なので、子育て経験のある医師の診察で、親子共に心強かったと思うケースも多いでしょう。

働く場所、男女、年齢別の眼科医の平均年収

日本における眼科医全体の平均年収は約1214万円ですが、大学病院、総合病院、クリニックとの差はあります。

また、男女別、年齢別の平均年収の差もご紹介します。医師として活躍するために、長い年月をかけてきただけあり、年収は他の仕事に比べると、断トツで高いものです。

以下に勤務先別の20代から50代くらいの眼科医の平均年収を挙げてみました。

大学病院の眼科公立病院の眼科一般の総合病院の眼科クリニック
約733万円市民病院:約1100万円約1500万~1700万円約3377万円

レーシック手術、レーザー治療ができると収入アップになる。

大学病院に勤める眼科医の平均年収より公立病院の方が高い

20代~50代の大学病院に勤める眼科医の平均年収を見ると、50代は1000万円を超える人もいますが、全体を見ると約733万円なので、医師全体の収入で考えると高いとはいえません。

大学病院に比べると、市民病院のような公立病院の眼科の方が高収入です。

収入アップを考える医師が転職するケースも少なくありません。

総合病院に勤める眼科医の平均年収

総合病院に勤める眼科医の場合は、大学病院や公立病院よりも年収が高くなっていますが、地域にもよるでしょう。

場合によっては、手術があったり、当直があったりするので、なかなか大変です。

家族と会えないということで、時間の安定した職場に変わるという医師も存在します。

中には、家族とともに転居する医師も少なくありません。

クリニックが一番高収入

クリニックは開業でも、スタッフとして勤務する場合でも高収入です。

特に東京だと、年収2000万円で働く医師を募集しているクリニックもあります。

地域による差は否めないでしょう。

また、他の診療科のクリニックと比べてみても、眼科クリニックの平均年収は高く、産婦人科に次いで2番目です。

3番目の整形外科との差は379万円なので、かなりの高収入といえるのではないでしょうか。

クリニックの診察科平均年収
1.産婦人科約4451万円
2.眼科約3377万円
3.整形外科約2998万円
4.小児科約2827万円
5.皮膚科約2792万円
6.耳鼻咽喉科約2597万円
7.内科約2582万円
8.精神科約2455万円
9.外科約2020万円

クリニックではコンタクト処方とレーシック施術が収入アップになる

クリニックで収入アップになるのは、コンタクトレンズ処方のためのカルテ作成です。

特に近くにメガネ店やコンタクトレンズ店があり、連携できればお店で紹介してもらえるので、患者さんが増えるでしょう。

また、視力が回復できるレーシック手術も2000年頃から人気が高まっています。

ただし、設備を整えるのに費用がかかったり、万が一失敗してしまうと評判が悪くなることも考えられるので、熟慮する必要があるでしょう。

白内障の手術は機器のコストがかかる

白内障の手術を受けたいという人は多いものです。

そのため、クリニックでも治療た手術ができると儲けになりますが、機器のコストがかかります。

また、それだけの土地の広さも必要になるので、その辺りの選択は考えものです。

  • 白内障手術のための機器の代金:2000~3000万円
  • レーザー治療や手術のために必要な土地の広さ:50坪くらい

ファミリー層や高齢者が多く暮らす場所での開業がおすすめ

眼科にかかる人は老若男女、多いものです。たとえば、子供であれば、プールに入ったため起こりがちの結膜炎、また視力矯正のメガネ、中学生以上になるとコンタクトの処方箋が必要というケースも考えられます。

高齢者ですと白内障が多いでしょう。

しかし、近くに同じような眼科クリニックがあると、患者の奪い合いになることが懸念されます。

そうした事態を避けるためには、現場をよくチェックしてから、開業準備を進めた方が良いでしょう。

眼科クリニックを開業するのに必要な資金

高収入を見込める眼科クリニックですが、開くためには資金が必要です。

どのくらいかかるものか見積もってみます。

土地、建物の費用約3000万円~
設備約2000万円~
人件費年間で約700万円
医薬品年間で約140万円
その他年間約400万円

ざっとこのくらいの初期投資は必要ですが、流行るクリニックであれば、収入が見込めるので損ではありません。

クリニック開業にあたっては、医師としてのスキルも必要ですが、経営能力もほしいところです。

男女別の平均年収

眼科医20代から50代の男女別平均年収は、そんなに差がありません。

女性にとっても高収入を得られる仕事といえるでしょう。

男性約1260万円
女性約1231万円

子育てしながら活躍する女性医師も多い

眼科医は他の専門医に比べて女性が多いという特徴があります。

女性の先生の細やかな診療で安心できたと思う方も多いのではないでしょうか。

また、子供が訪れることも多い科なので、子育て経験のある医師の診察で、親子共に心強く思われるケースも多いでしょう。

ここでは、ある女性医師の働き方事例をご紹介します。

二児の母A先生の眼科医キャリアは13年目です。

子育てしながら、大学病院で斜視弱視、小児眼科といった業務をこなしています。

仕事中、子供たちは保育園に預けていますが、家では子供にかかりきりになるため、子供の寝ている早朝に勉強することもあるそうです。

時計を見ながら子育てや仕事をこなす日々ですが、子供たちの成長する姿に励まされながら、医師としてのやりがいを感じる毎日を過ごしています。

年齢別の年収

眼科医男女別の年齢による年収の違いもご紹介します。20代~50代で分類しました。

年齢が上がるごとに収入も上がります。この平均は眼科医全体の数字です。働いている病院によっても収入は異なります。

男性の方が高収入ですが、他の仕事に比べると女性の収入は高いでしょう。

年齢が上がるごとに男女差は少なくなり、50代は女性の方が高収入です。

年齢男性女性
20代約761万円約741万円
30代約1287万円約1160万円
40代約1394万円約1393万円
50代約1599万円約1614万円

眼科医はアルバイトしやすい

眼科医は診察科の中で、一番アルバイトをしやすい診療科です。

たとえば、コンタクトレンズの検診やクリニックの診察など。

よくあるのは、駅ビルなどに入っているコンタクトレンズ売り場の検診です。

比較的短時間で済みますし、手術などの大掛かりなことはないので、子育て中の女性医師にとっても働きやすいでしょう。

地域によって時給は異なりますが、高収入な場所も多くあるので、収入アップを狙いたい眼科医が働いていることもあります。

また、数は多くありませんが、手術専門の非常勤医師を募集している病院も存在します。

こうした医師のアルバイトは、転職エージェンシー等で情報を得られます。

地域別の眼科医の平均年収

地域による眼科医の平均年収の違いや都道府県別のベスト10をご紹介します。

平均年収の高いエリアを確認してみましょう。

地域別の眼科医と医師全体の平均年収

北海道、東北、関東、中部、近畿、中国、四国、九州と8つの地方別の眼科医の平均年収です。

一番平均年収の高い関東地方と一番低い九州地方では、かなりの差が見られます。

一方、医師全体の平均年収でみますと、1位関東、ワーストが中部地方ですが、他の職業と比べると高年収です。

地域眼科医の平均年収医者全体の平均年収
北海道約1170万円約1177万円
東北(青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県)約1176万円約1409万円
関東(東京都、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、神奈川県)約1437万円約1223万円
中部(新潟県、富山県、石川県、福井県、山梨県、長野県、岐阜県、静岡県、愛知県)約1257万円約1077万円
近畿(京都府、大阪府、三重県、滋賀県、兵庫県、奈良県、和歌山県)約1177万円約1148万円
中国(鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県)約1248万円約1145万円
四国(徳島県、香川県、愛媛県、高知県)約1202万円約1200万円
九州(福岡県、佐賀県、大分県、熊本県、宮崎県、鹿児島県、長崎県、沖縄県)約1048万円約1140万円

都道府県別平均年収のベストテン(眼科医と医師全体)

都道府県別のベスト10です。眼科医の場合は、一番平均年収が高いのが東京都、次が大阪府です。

大きな都市が平均年収が多いことがわかります。10位になるのは、沖縄県、佐賀県です。

医師全体で見ると、一番高収入なのは群馬県です。

こうしてみると、眼科医の平均年収は医師全体より低いことがわかります。

ただし、東京の眼科医の年収は医師全体で1位の群馬県の年収とそんなに変わりません。

これはクリニックを経営しているか否かの違いも含まれているからでしょう。

上記で説明しましたように、眼科クリニックの場合は年収が高いからです。

この表からもわかりますように、医師全体でみると、都内よりも地方の方が高収入です。

ただし、眼科医のみで見ますと都市部の方が高収入。

この結果もやはり、眼科クリニックが影響していると推測できます。人口の多い都市部でクリニックを開業すれば、高収入が見込めるでしょう。

都道府県名眼科医の平均年収
1位東京都約1820万円
2位大阪府約1560万円
3位愛知県、神奈川県約1430万円
4位宮城県、茨城県、栃木県、群馬県、千葉県、石川県、福井県、長野県、静岡県、三重県、滋賀県、京都府、兵庫県、奈良県、岡山県、広島県、山口県、徳島県約1300万円
5位岩手県約1209万円
6位山形県約1196万円
7位北海道、福島県、埼玉県、新潟県、富山県、山梨県、岐阜県、和歌山県、鳥取県、島根県、香川県、愛媛県、高知県、長崎県、熊本県、大分県、鹿児島県約1170万円
8位青森県約1105万円
9位秋田県約1066万円
10位佐賀県、沖縄県約1040万円

 

都道府県名医師全体の平均年収
1位群馬県約1841万円
2

山梨県約1705万円
3

鹿児島県約1668万円
4

沖縄県約1519万円
5

福島県約1403万円
6

三重県約1385万円
7

広島県約1365万円
8

長崎県約1358万円
9

山口県約1336万円
10

熊本県約1310万円

まとめ

眼科医全体の平均年収は約1214万円です。

その中でも一番年収が高いのは、眼科クリニック。

3000万円以上の年収や雇われでも2000万円以上の年収が見込まれます。

しかし、開業するには、それなりの資金や適切な設置場所が必要です。

地域別で平均年収を見ますと、関東地方が高く、とりわけ東京都が日本全国で一番眼科の年収が高いです。

東京の次は大阪府、愛知県、神奈川県と続きます。こうしてみますと、都市部の眼科医が高収入ですが、クリニック開業の有無にもよるでしょう。

眼科医で高収入を狙たい場合は、クリニック開業かコンタクトレンズ処方のアルバイトがおすすめです。バイトの場合は時給1万円くらいになるでしょう。

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