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「介護タクシー」ってなに?利用条件・介護保険の適用の有無について解説します!

この記事は約7分で読めます。

「親の介護で通院が必要なのに、車が使えない!」

このようなことで困ったことはありませんか?

介護を必要としている人にとって、移動はとても大変です。

そんな時に役立つのが「介護タクシー」という存在となります。

ただ、使用したことがない人からすると、以下のような疑問が発生します。

◆「利用するためにはどうしたらいいの?」
◆「介護保険は適用されるの?」

今回は、このような点について、詳しくご紹介をしていきたいと思います。

「介護タクシー」とは?

概要


これは、「解除が必要な人が安心して利用できる”福祉車両”のこと」を指しています。

「車いす」「ストレッチャー」(※)のままでも乗車ができるように車両が改良されており、当然ながら一般的な「タクシー」とは使用目的が大きくことなります。
(※)ストレッチャー=自立歩行や車椅子での移動が困難な者に用いられる器具のこと

車いすや要介護状態の人でも、負担なく乗車できることが最大の特徴となっています。

なんのサービスに該当するの?

実は、介護保険には「介護タクシー」というサービスは存在しません。

これは、「訪問介護サービス」の一つに該当します。

訪問介護サービスの中には「通院等乗降介助」というものが存在するのですが、この際に使用する“福祉車両”の総称として使用されているのです。

また、介護タクシーは運転手が介護関連の資格を持っているため、必要なサポートを行える(受けられる)点も特徴の一つに挙げられます。

「介護保険」は適用されるの?

上記でもご紹介した通り「訪問介護サービス」の一つに挙げられるため、条件を満たせば「介護保険適用」となります。

介護保険が適用されれば、当然費用負担を軽くすることができます。

また、これは「介護保険」を利用しなくても使用することが可能です。

ただ、その場合は解除にかかる費用は“全額自己負担”となってしまうため、注意が必要です。

この点の詳細は、お住いの地域包括支援センターやケアマネージャーなどに相談をしてみてください。

【介護保険を適用する場合】の利用方法について

はじめに


次に、「利用に関すること」をご紹介していきたいと思います。

冒頭でもお伝えした通り、これは移動することが困難である方々にとって非常に重宝する存在であり、介護保険を適用できれば費用負担も軽くすることができます。

ただ「介護保険」を適用する場合は、その分“利用対象”“利用条件”が厳密に決められてもいるため、“自分の好きなタイミング”で利用することはできないのです。

この項目にて、詳細をお話していきましょう。

「利用できる人」について

まず、利用できる人は以下の“すべて”に該当する人となります。

◆「要介護1以上」
◆「一人では公共交通機関を利用できない」
◆「家族などの付き添い人がいない」

もう一度言いますが、上記“すべて”に該当していないと、介護保険を適用することはできません。

例えば、「要介護の認定は受けているが、一人で公共交通機関を利用できる人」であったり、「要介護認定も受けており一人では公共交通機関も利用はできないが、家族などの付き添い人がいる」場合などは、介護保険適用の対象にならないのです。

利用条件について

上述でもお伝えした通り、これは「(訪問介護の)通院等乗降介助」に該当するサービスとなります。

つまり後述のように、“利用できるとき”“利用できないとき”が存在するのです。

利用できるときは、「日常生活上または社会生活上で必要な行為を伴う外出」が該当します。

例えば、受信・リハビリ・検診などの「通院」を行う場合。

また、本人が行かなくては成り立たない買い物(眼鏡や補聴器の購入)や、銀行・郵便局などの預貯金の引き出し・振込なども、利用対象となります。

逆に利用できないのは、上記の逆のパターンです。

例えば、食料品の買い物・映画鑑賞・友人との食事など、“日常・社会生活を送る上で、必ずしも必要ではない外出のこと”が対象となります。

この利用条件は明確化されているため、必ず事前に「介護保険対象内かどうか」を確認しておくといいでしょう。

【介護保険が適用されない場合】の利用方法について


こちらは、厳密には「福祉タクシー」と言います。

「福祉タクシー」も上記と同じく、介護やサポートが必要な人が利用できる移動手段となります。

ただし、「介護保険は適用外」となります。

その分、介護やそのサポートが必要な人であれば、誰でも利用することが可能となります。

もちろん、利用にあたっての基準や条件も存在しませし、家族や友人なども同乗が可能です。

そのため、通院だけでなく、さまざまな外出などにも幅広く利用することができる便利なサービスと言えます。

ただし、「業者によって提供サービスに違いがある」という点には注意しておきましょう。

例えば、こちらの運転手は、介護関連の資格取得の義務がなく、資格を所持していなくてもドライバーとして活躍することが可能です。

そのため、もし運転手が無資格者の場合は、一切の介助が受けられないということになります。

逆に、業者によっては、福祉タクシーであっても運転手に介護資格を取得させるところもあります。

この点は、業者によってさまざまなため、利用する前にしっかりと確認しておく必要があると言えるでしょう。

利用するときは、どうすればいい?

まず両方に共通して言えることは、“まずケアマネージャーに相談しよう”です。

自分で調べて連絡を取るのは非常に手間がかかるので(評判の良い業者を個人で見極めるのは大変なため)、ケアマネージャーに相談して紹介してもらうのが手っ取り早いかと思います。

もし自分で探す場合は、インターネットで「介護or福祉タクシー 〇〇←地名」で検索をかけてみると良いでしょう。

「福祉タクシー」であれば、後は連絡を取って利用手順に従って行動をすればいいだけです。

ただし、「介護タクシー」の場合は、上記でもご紹介した通りで“利用条件”が明確化されています。

そのため、ケママネージャーにより詳細を伝えて、「介護保険が適用可能かどうか?」を判断してもらうようにしてください。

そして、該当する場合は業者と契約をし、各種手続きを行っていきます。

加えて、もし利用する場合は、必ずケアプランに利用予定を記載しなければいけないので、この点も注意が必要となります。
(出発地・目的地・必要な介助など)

上述でもお伝えした通り、一般のタクシーのような使い方はできません。

この点に注意をしつつ、まずはケアマネージャーに相談するようにしてください。

まとめ

以上が、介護タクシーor福祉タクシー」の利用条件や介護保険の適用の有無についての詳細となります。

「福祉タクシー」であれば、(一般のタクシーと同様まではいかずとも)比較的自由に利用することが可能となります。

ただし、介護保険適用外であるため、料金には注意が必要となります。

また、業者によって提供サービスに差異があるため、利用前には内容を確認しておいた方がいいかと思われます。

逆に「介護タクシー」の場合は、介護保険の適用内となるため、利用目的や条件が細かく設定されることとなります。

誰でも気軽に利用できないことはもちろん、「要介護者」や「自身で公共交通機関を利用できない」という人であっても、利用できない場合もあるため、より注意が必要となります。

この点の詳細は、必ずケアマネージャーに相談してみるようにしてください。

ただ、どちらにも共通して言えることは、「通院やリハビリ時の移動負担が大幅に軽減できる」ということです。

それは、自身はもちろん、介護する家族にとっても同様のことが言えます。

また、自治体によっては、タクシー運賃を補助するサービスなどもあります。

これらを上手く活用し、移動負担を軽減できるよう工夫してみてください。

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