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【ベビーシッター】どうやったらフリーランスとして働けるの?特徴や開業方法について解説します!

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“保育士の新しい働き方の一つ”として注目を集めている「ベビーシッター」

この需要が増加している現在では、「個人事業主(フリーランス)」のベビーシッターとして活躍している人も増えています。

とはいえ、「個人事業主って敷居が高そう……」「どうやったらフリーランスとして働けるのか分からない」など、なかなかその一歩を踏み出せない人もいるかもしれません。

実は、ベビーシッターの個人事業主は、やろうと思えば誰でもなる(独立する)ことができます。

ただし、注意しなければいけない点もたくさんあります。

今回は、「フリーランスとして働く際の特徴、開業方法」について、詳しくご紹介をしていきたいと思います。

“フリーランスとして働く”とはどういうこと?

概要


ベビーシッターとして働く方法は、主に以下の4つが挙げられます。

①「託児ルーム」や「託児施設」などに就職すること
②「ベビーシッター登録(派遣)会社」に登録すること
③「ベビーシッターマッチングサイト」に登録すること
④「自身」で、ベビーシッターに関する会社を立ち上げること

①と②は、企業と直接雇用を結んだり、派遣会社に登録し派遣会社から仕事を斡旋してもらうことであり、これは「正規雇用」もしくは「非正規雇用」として働く方法となります。

そして、フリーランスとして働く方法は、③と④……つまり「顧客から直接依頼を受け、業務委託として子どもの保育を行うこと」を指しているのです。

すべて「自己責任」となる

フリーランスの最大の特徴は、「すべて自己責任となる」という点にあります。

顧客とベビーシッターが直接雇用するため、「報酬」「勤務時間」「保育内容」などは、すべて自身の自由で設定することができます。

しかし、それと同時に以下のようなこともすべて自分で行わなければいけません。

◆「顧客の集客」を自分で行わなければならない
◆「リスク管理」も自分で行わなければならない
◆「確定申告」や「保険の手続き」なども、すべて自分で行わなければならない

※確定申告に関しては、専門会社に委託をすることは可能だが費用が掛かる※

「個人事業主=自身が”社長”となる」ということです。

そのため、すべての決定権は、社長であるあなた自身にあります。

しかし、それと同時に会社の運営もすべて自身で行っていかなくてはいけないため、「すべての責任が自分にかかってくる」とも言えるのです。

フリーランスのベビーシッターになるために、「資格」や「実績」は必要か?

結論から言うと、「ベビーシッターになるために、資格・実績は必要ない」です。

しかし、「フリーランスのベビーシッターになるためには、資格・実績は必須となる」と断言します。

確かに、フリーランスのベビーシッターに“なること自体は簡単”ではあります。

ただ、そこから“顧客の信用を得て仕事を得る”までが非常に大変なのです。

利用者側の立場で考えてみてください。

「ベビーシッターに関連する資格や実績を一切持たない”見知らぬ人”に、大切な子どもを預けたいと思いますか?」

“子どもを預ける=費用も発生する”こととなります。

仮に発生する費用が安かったとしても、仮に”無料”で子どもを預けられるとしても、「資格も実績も持たない・人となりも分からない人に子どもを預けるのはリスクが高い(怖い)」と考えるのが普通だと思います。

それなら、気心の知れた友人に預ける方が、まだ信用もおけるというものです。

だからこそ、「目で見える実績」が必要となるのです。
(これは、フリーランスでも正規雇用でも非正規雇用でも同様のことが言える)

そして、「目に見える実績=資格や経験」なのです。

特にフリーランスとして働く場合は、“集客も自分で行う必要がある”ということから、より目に見える実績(資格・経験)が必須となってくるわけです。

なること自体は簡単ではありますが、「長期的に、安定的に仕事を得ていきたい」と考えるのであれば、ベビーシッターに関する資格や経験は絶対に持っておくべきだと思います。

「保育経験者」が多いのが事実である

実際、フリーランスのベビーシッターとして仕事をしている人は、以下のような方が多いです。

◆「保育士」や「幼稚園教論」などの保育経験がある人
◆「ベビーシッター」としての経験がある人
◆「保育士免許」などの資格を持っている人
◆「看護師」や「助産師」の資格を持っている人

この仕事は、「他所の子どもを預かる」という点から、そもそも重い責任がのしかかります。

また、「保育(育児)」に関する知識や、急な体調不良やケガなどにも対応できるよう「医療」に関する幅広い知識も求められることとなるのです。

このことから、“一切の未経験者”がいきなり開業して、経営を成り立たせる……というのは不可能といっても過言ではありません。

「会社を経営する」とはそういうことなのです。

知識だけ持っていてもダメで、必ず“経験”が必要となります。

そのため、まずは保育施設に勤めて集団保育に携わったり、ベビーシッターとしての仕事を実際に経験したりして、さまざまな子どもの世話をしながら経験を積んでいくことが必要といえるでしょう。

その上で必要な資格を取得し、人の輪(顧客)を増やし・信用を得て、初めて“開業に踏み込める”と考えておいてください。

「開業」について

フリーランスとしてベビーシッターに従事する場合、やっておかなくてはいけないことが2つあります。

◆「開業届」の提出
◆「賠償保険」の加入

それぞれ、捕捉を加えておきます。

「開業届」の提出

「事業所に所属せず個人で利用者と直接契約して保育を行うベビーシッター」は、平成28年4月より「訪問型保育者として都道府県への届出が義務化」されるようになりました。

つまり、フリーランスでシッティングをはじめる場合、速やかに住んでいる自治体に必要書類を提出し「登録証明書」の交付を受けなくてはいけません。

仮に無届でシッティングを行ってしまうと、50万円以下の過料に処するとされているため、注意が必要です。

ちなみに、この開業届の手続き自体は無料で行えます。

そのため、“開業するためだけに必要な費用は不要”であるといえます。

加えて、届け出を行うことで、自治体主催の研修への案内も受けることが可能です。

この研修も無料もしくは安価で受講ができますので、積極的に参加しておくことをオススメします。

「賠償保険」の加入

◆「他所の子どもを預かる」
◆「子どもは突発的に何をするか分からない」

このことから、ベビーシッターを行う際はどんな問題が起こるか分かりませんので、必ず万が一に備えて「賠償保険」に加入することとなります。

これは、フリーランスのベビーシッターも必ず個人で加入する必要があるのです。
(ベビーシッターを抱える事業所は、必ず賠償保険に加入している)

ただし、“必須”ではありません。

……必須ではないのですが……自治体への登録の際には保険加入の有無は必ず問われますし、厚生労働省もシッター利用の際には保険に入っているかどうかを必ず確認しています。

そもそも、「何かあったときのために、自身を守るために必ず加入しておく」必要があるといえます。

ちなみに、一般的な傷害保険では業務上の事故は保険適用外となることから、必ず「特約保険」に加入しなくてはいけません。

シッティング業務を保証する保険は数が少ないので、自己判断せずに、保険の専門家の意見を仰ぎながら入る保険を決めるようにしてください。

まとめ

以上が、「ベビーシッターのフリーランスとして働く際の特徴・開業方法」についてのご紹介となります。

ベビーシッターは、資格や経験がなくても携われる仕事であり、個人であっても比較的開業がしやすいことが特徴に挙げられます。

実際、個人事業主として開業し、自分一人だけでベビーシッターサービスを提供している人も増えています。

しかし、「入口こそ広くても、長期的かつ安定的に収入を得られる人は少数である」という現実もしっかりと理解しておかなくてはいけません。

確かに、ベビーシッターのフリーランスとして働くメリットもたくさんあります。

しかし、メリットもあればデメリットも存在するのです。

この点をしっかりと把握した上で、「個人事業主(フリーランス)として働くかどうか?」をしっかりと見定めた方が良いかと思います。

選択肢はさまざまです。

「ベビーシッターという仕事に興味がある」という人は、まずはパート・アルバイト・派遣社員など、非正規雇用から初めてみて感触をつかむのも良いかと思います。

その上で、「自分に合った仕事だと思う」「独立して生計を立てていきたい」という気持ちが出てくれば、正社員やフリーランスとしての働き方を模索してみてください。

独立するには、ベビーシッターとしての知識や経験だけでなく、「経営」についても学んでいかなくてはいけません。

“人脈”も必要となってきます。

決して楽な道のりではないので、現実をしっかりと受け入れ、その上で目指すべきかを決めて行動に移してみてください。

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