自分に自信を持てない人は、たくさんいます。
人間関係の悩み・仕事での失敗など、さまざまな出来事が積み重なって、大人になってからも自信を喪失する人は大勢いるのです。
ネガティブな気持ちが強くなると、人の目がやたらと気になったり、不安な気持ちが強くなってしまいます。
そして、いつしか負のループにハマってしまい、心が病んでしまう……。
「自分に自信を持つ」とは、どうすればできるのでしょうか。
今回は、自信をつけるためにすべき具体的な方法を、いくつかご紹介していきたいと思います。
自信をつけるための具体的な方法とは?
自分に自信をつけるためには、考え方や行動をポジティブに変えていく必要があります。
さまざまな方法がありますが、その中でも特に重要なのは、以下の8つです。
2.「たくさんのことを経験する」
3.「小さな成功体験を積み重ねる」
4.「他者と比較することをやめる」
5.「人付き合いや環境を変えてみる」
6.「感謝の気持ちを忘れず、人に優しく接してみる」
7.「自分を知り、自分を磨くこと」
8.「”~でなければならない”を捨てる」
順に解説を加えていきます。
方法1.「楽観的になる」
世の中に、“完璧”というものは存在しません。
どんな人、どんな物であっても、良い点があれば気になる点もあるのです。
自分に自信を持てないという人は、「100%を求める人」が多いです。
そして、自分と他者を比較して、自分を卑下する傾向もあります。
「〇〇さんはすごいな……それに比べて私は……」と感じてしまうのは、あくまでも自分のネガティブなフィルターで相手を見ているからです。
実際、すごいと思っている人も、何かしらの欠点を持っています。
しかし、その欠点を理解した上で、「自分の長所をより活かすにはどうしたらいいか?」と考え、実践しているだけなのです。
完璧である必要はありません。
他者と比べる必要もありません。
“人は人、自分は自分”の精神で、自分のペースでのんびりと進めていけばいいのです。
何かあっても考えすぎず、「まぁいっか!」と楽観視するくらいの気持ちで、人生を楽しんでいきましょう。
方法2.「たくさんのことを経験する」
自分に自信が持てない人は、「失敗するのが怖い」「どうせ失敗する」と、チャレンジする前から否定的な感情を抱きがちです。
自分に自信がある人は、新しいことにチャレンジする際に“緊張”はすれど、“否定”はしません。
「やってみないと分からない」「とりあえずやってみよう」「失敗を次に活かせばいい」と前向きに考え、経験を積み重ねようとするからです。
自信をつけるには、経験することが一番です。
失敗したっていいから、まずは経験してみるのです。
自分に自信を持っている人は、生まれたときからそうだった訳ではありません。
成功以上に失敗を重ね、さまざまなことを経験してきたからこそ身に付けることができたのです。
失敗を恐れず、さまざまなことを経験してみて下さい。
方法3.「小さな成功体験を積み重ねる」
自分に自信が持てない人は、“成功”よりも“失敗”に目を向ける傾向があります。
成功する数よりも失敗する数の方が多いもので、失敗にばかり意識が向いてしまうと、どんどん自信は失われてしまいます。
そして、こういう人は物事を「減点方式」で捉える癖があります。
悪い点にばかり目が行くため、あっという間に赤点になってしまうのです。
こういう人は、考え方を「加点方式」に変えていきましょう。
100点からではなく0点から始め、上手くいったことに点数をつけていく。
そうやって成功体験を積み重ね、自分に自信をつけていくのです。
これは、「目標を立てなきゃ!」のように難しく考える必要はなく、ゲーム感覚で進めていくことをオススメします。
いうなれば、ソシャゲなどに良くある「デイリークエスト」を達成するような感覚です。
可能であれば、毎日・1週間・1ヶ月のミッションを設定し、全達成したら自分にご褒美をあげてみて下さい。
(ミッションは、いつでも確認できるように文字起こししておいた方が良い)
最初は簡単なミッションで問題ありません。
そして慣れてきたら、徐々に難易度を上げていくのも面白いかもしれません。
楽しみながら、少しずつ自信を積み重ねていきましょう。
方法4.「他者と比較することをやめる」
他者と比較することが間違ったことだとは言いません。
目標となる人やライバルを設定することでモチベーションが上がるのであれば、むしろ積極的に取り込むべきです。
注意しなければいけないのは、「あの人に比べて私は……」と自分を卑下することです。
人と比べて自分の悪いところばかりが目に付くと、どんどん自信をなくしてしまいます。
“自分にしかできない長所”も必ず存在するのです。
自分だけの良さが発見できると、自然と自信のなさも克服されていきます。
方法5.「人付き合いや環境を変えてみる」
人というのは、他者や環境の影響を受けてしまう生き物です。
優しい人たちに囲まれて育てば心が穏やかになりますし、愚痴や批判が多い人の元で育てば心が荒んでいきます。
これは大人であっても同様で、「誰と関わるか?」は非常に重要なのです。
自分がどんなに努力をしていても、周囲の人たちがそれを否定してくるのであれば、成長のスピードは遅くなってしまいます。
こういう場合、環境を変えてみるのも一つの手段といえます。
環境が変える・関わる人が変わるだけで、価値観は大きく変わります。
ちなみに、環境を変えようとする際も、いちゃもんをつけてくる人はいます。
そういう人は、放っておきましょう。
人生は一度きりであり、自分の人生の面倒を見れるのは自分だけです。
環境を変えることは勇気のいることではありますが、ぜひ勇気を出してその一歩を踏み出してみて下さい。
方法6.「感謝の気持ちを忘れず、人に優しく接してみる」
“他者は自分を映す鏡”です。
怒る・批判する・文句ばかり……このような態度で接し続けていては、相手も嫌気が指して否定的な態度を取ってしまいます。
そして、いずれは周囲から人が遠ざかってしまいます。
逆に、「優しく接する」「親身になって接する」「感謝の気持ちを伝える」といった好意的な態度で接していれば、相手も自分に心を開いて好意的に接してくれるようになります。
感情とは周囲に伝わるもので、良い人の下には良い人が集まってくるものです。
もちろん、他者だけでなく、自分自身にも優しく接し・感謝の気持ちを伝えることが大切です。
自分に優しくできなければ、他者にも優しく接することはできません。
方法7.「自分を知り、自分を磨くこと」
人は誰でも、他人にはないような長所(強み)を持っています。
自分自身を見つめなおす時間を作り、「自分にはどんな強みがあるのか?」を探してみて下さい。
まずは、友人に聞いたり、インターネットで性格診断などをしてみるのが良いかと思います。
そして、自分で感じたこと・他者から言われた長所を文字に起こしてみて下さい。
そうすることで、情報の整理ができ、より自分のことを知るきっかけ作りができるようになります。
その後は、より自分の長所を活かせるように“自分磨き”を行いましょう。
長所を伸ばすだけでなく、短所を改善してみるのも良いかと思います。
勉強して新たな知識を身に付ける。
ジムにいって筋トレをしてみる。
色んな人に合ったり、見知らぬ土地に旅行したりして、知見を広げる。
なりたい自分に近づけることで、自然と自分のことが好きなり、自信をつけることができるようになります。
方法8.「”~でなければならない”を捨てる」
ここまでにご紹介した内容は、インターネットで検索をかければ知ることができる、基本的な情報ばかりです。
もし「まだ実践していない」という人は、ぜひ実際に行動に移してみて下さい。
そして、中には「実際に実践しているけど、なかなか成果が出ない」と感じている方もいらっしゃるかもしれません。
そういう人は、一旦頭の中を空っぽにしてみるのも一つの手段といえます。
「変わりたい」と考えている人は、「~でなければならない」とその考え方に固執してしまっている可能性があります。
例えば、以下のような考え方です。
◆「完璧主義者を脱却しなければならない」
◆「成功体験を積み重ねなければならない」
◆「環境を変えなければならない」
◆「人に優しくあらねばならない」
自信が持てるようになれば、その手段はなんだっていいのです。
難しく考える必要はありません。
「まぁ、いっか!」の精神で、気楽に生きていきましょう。
自信は、一朝一夕に身につくものではない
自信というのは、一朝一夕で身につくものではありません。
価値観や考え方は人それぞれで異なり、特に「子どもの頃にどう育てられたか?」が非常に重要となります。
愛情深く育てられたのであれば、心根の優しい人に。
何でも果敢に挑戦できる環境で育てられたならば、チャレンジ精神が旺盛な人に。
逆に、「子どもに関心を示さない」「常に他の子と比べられてきた」「否定ばかりされてきた」という環境で育てられたならば、物事を否定的に捉える人になってしまう可能性が高いです。
過去の出来事がトラウマとして根付いている人もいるかもしれません。
また、「社会に出てから自信をすりつぶされた」という人もいらっしゃるかもしれません。
結局は、これも“経験によって上乗せしていく”しか方法はありません。
大切なのは、「どんな環境に身を置くか?」と「これからどんな経験を積み重ねていくか?」です。
過去の出来事を変えることはできませんが、これからの未来は自分の行動次第でいくらでも変えていくことができます。
「自分を変えたい!」「自信をつけたい!」と考えるという人は、ぜひ未来に目を向けてできることを一つ一つ積み重ねてみて下さい。
まとめ
“心”と“体”は、連動しています。
最高のパフォーマンスを発揮し、より良い成果を出すためには、自信を持つことは非常に大切なことなのです。
自信をつける方法はさまざまに存在しますので、ぜひ色々試してみて下さい。
そして、もし煮詰まったときには、「”~でなければならない”と考えていないだろうか?」と振り返りを行ってみて下さい。
自信をつけるためには、“経験”も大事ですが、それと同時に“思い込み”も大事です。
難しく考えずに、自分のペースで進めていきましょう。
また、自信とは意図的に身に付けるものではなく、経験を積み重ねて自然と身についていくものでもあります。
結論を言うと、“自信をつけること”が重要ではなく、“最高のパフォーマンスを発揮し、さまざまなことに果敢にチャレンジすること”が重要なのです。
「どうありたいのか?」を考え、「そのためにどんな行動をすればいいのか?」を明確にし、なりたい自分になれるようにその一歩を踏み出してみて下さい。