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「アロマテラピー」ってどんなセラピー?効果・利用方法・注意点などを解説します!

この記事は約11分で読めます。

ストレス社会と呼ばれる現代の日本において、「日々のストレスをどうやって解消するか?」は、毎日を健康に過ごしていく上でとても重要なことです。

そんな中、ご家庭でも簡単にできて・リラックス効果も期待できる「アロマテラピー」が注目を集めています。

ただ、「なんとなくイメージはできるけど、具体的なことを説明できるほど理解はしていない」という人も多いのではないでしょうか。

今回は、この「アロマテラピー」について、詳しくご紹介していきたいと思います。

「アロマテラピー」ってなに?

概要


アロマテラピーは、日本語で「芳香療法」(ほうこうりょうほう)と呼ばれ(訳され)ています。

「花」であったり「フルーツ」であったり「森林」であったり……。

これら“植物の香り”は、人々の心や身体にさまざまな癒し効果をもたらしてくれます。

そう、この「アロマテラピー」というのは、“物の香りを用いて心身の健康を促す療法”のことを指しているのです。

このアロマテラピーには、「公益社団法人日本アロマ環境協会」(略してAEAJと呼ばれる)という普及・調査・研究に努める団体が存在します。

このAEAJによると、アロマテラピーは以下のように定義されています。

アロマテラピーは、植物から抽出した香り成分である「精油(エッセンシャルオイル)」を使って、美と健康に役立てていく自然療法です。

アロマテラピーの目的
●心と身体のリラックスやリフレッシュを促す
●心と身体の健康を保ち、豊かな毎日を過ごす
●心と身体のバランスを整え、本来の美しさを引き出す
引用:公益社団法人日本アロマ環境協会-アロマテラピーとは

「テラピー」と「セラピー」の違いについて

以前に、このサイト内で「セラピーとはなにか?」という内容の記事を公開しました。

そして、インターネットなどで「アロマ」に関することを検索すると「アロマテラピー」「アロマセラピー」と表現方法が微妙に異なるものを見かけることがあると思います。

この呼び方の違いはなんなのか?

結論を言うと、一般の人が使う分にはどちらも“同じ意味合い”で使用してもらって何の問題もありません。

これは、外国語を日本語に訳した時の表現の違いとなります。

◆「アロマテラピー」:仏語的
◆「アロマセラピー」:英語的

上記のように言われているのです。

これは、言葉の最初に「アロマ」がつかなくても同じです。

要するに「テラピー」「セラピー」の日本語に直した時の表記の違いに過ぎませんので、この違いを一般の人が深く考える必要性はないかと思います。

ただし、これはあくまで“一般の人”の場合の話です。

アロマ業界においては、この2つには明確な違いが存在するのです。

アロマ業界における「ニュアンス」の違いについて

結論から言うと、「アロマは”医療行為”ではない」のです。

あくまで“癒しの効果”を使用者に与えるだけであって、具体的な怪我や病気が治る訳ではありません。

そのため、業界内では基本的に「テラピー」というニュアンスを利用します。

対して「セラピー」の方は、“治療行為”も対象となってきます。

例えば、怪我をした人が「整体院」などに通ってリハビリを行うことも「セラピー」に分類されます。

日本の法律的には、「芳香療法」は(明確に)医療・治療行為を行っている訳ではありませんので、テラピーとセラピーの2つが混同しないように、「アロマテラピー」としているのです。

ただし、“医療従事者”の間では、あえて「アロマセラピー」という表現を用いていることもあります。

その理由は「医療行為として、アロマの研究などを進める必要があるから」です。

この点については非常に奥が深いので、一般の人はあまり気にする必要はないと思います。

結論、どちらの表現を用いても、専門家にはきちんと伝わります。

アロマテラピーの「歴史」について

まず「アロマテラピー」という言葉が登場したのは、20世紀初頭と言われています。

この言葉自体は造語であり、作ったのはフランス人の「ルネ・モーリス・ガットフォセ」という化学者です。

そもそも、植物というのは(日本だけでなく)薬草として食べたり・塗ったり・香りを嗅いだりして、傷や病気を治すために利用されてきました。
(中には料理の材料や香りづけに使われることもある)

「ルネ・モーリス・ガットフォセ」は、化学実際の際に大やけどを負ったそうですが、その治療の際にラベンダー精油を使用したところ、治療に高い効果をあげたと言われているのです。

そこから、精油の治療効果の研究に没頭した……と言われています。

その後、アロマテラピーは世界中に認知されていき、日本でも“リラックス効果”をもたらすものとして普及。

今後は、医療分野においても、アロマの発展に期待されていると言われています。

アロマテラピーの「やり方」について


アロマテラピーは、ショップなどで“専用のオイル”を購入し、自宅で行うことができます。

例えば、ご家庭でできることは以下のようなものが挙げられます。

◆部屋に香りを広げる
◆お風呂にオイルを入れる
◆アロママッサージを行う など

アロマショップには、「エッセンシャルオイル」「アロマオイル」だけでなく、「アロマディフューザー」などのアロマテラピーを安全かつ効果的に使用できる器具なども販売されています。

不明な点は店員さんに質問するなどしながら、より効果的にアロマテラピーの効果を実感できるよう、創意工夫をしてみてください。

もちろん、自宅だけでなく、サロンなどに通って専門家による癒しを受けるのも良いでしょう。

アロマテラピーをどう活用していくかは人それぞれです。

ぜひ、自分に合った方法で、その効果を実感してみてください。

尚、アロマテラピー……というよりも「エッセンシャルオイル」を使用する際には、注意しておかなくてはいけない点がいくつかあります。

それについては、後述にて詳しくご紹介いたします。

「精油」「エッセンシャルオイル」「アロマオイル」の違いってなに?


人々の心と身体にさまざまな効果をもたらしてくれる「アロマテラピー」ですが、ショップなどで購入する際に、以下のように呼び名が異なるものを目にしたことはないでしょうか。

◆「精油」
◆「エッセンシャルオイル」
◆「アロマオイル」

この項目にて、それぞれの違いをご紹介していきたいと思います。

「精油=エッセンシャルオイル」のことである

「精油」「エッセンシャルオイル」は、同じものです。

単に呼び方が違うだけであり、「精油=日本語」「エッセンシャルオイル=英語」となります。
※以後、エッセンシャルオイルと表現します※

このエッセンシャルオイルは、“植物の花/茎/葉/根/果皮/樹脂/樹皮/種子から抽出する天然の液体のこと”であり、「100%天然素材だけで抽出したオイル」のことを指しています。

要するに、「エッセンシャルオイル=”混ぜもの”なし!」ということになります。

また、これは“植物のホルモン”とも言われています。

生き物にも、生きていく上で“ホルモン”というのは必要不可欠なものです。

それは植物においても同じであり、害虫から身を守ったり・受粉のために必要だったりします。

この“植物のホルモン”を抽出したものを、人々の心身の向上に役立てているのです。

ちなみに、「エッセンシャル=必要なもの」という意味になります。

ここまでにご紹介した通り、この療法は精神面・身体面の両方にさまざまな効果をもたらしてくれる可能性がありますが、これは「エッセンシャルオイルの使用が前提」となります。

ただし、“混ぜものなし=100%天然成分”であるということから、扱いには十分な注意が必要です。

この点については、後述でご紹介したいと思います。

「アロマオイル」について

「アロマオイル」“人の手が加えられた人口的なオイル”のことを指しています。

これは、「フレグランスオイル」「ポプリオイル」と表現されることもあります。

“人工的なオイル”というのは、エッセンシャルオイルに“アルコール・人工香料などのほかの原料材料が加えられたもの”のことであり、当然“100%天然成分ではない”ということになります。

上記より安価に手に入る可能性が高いものの、あくまで“人工物”であるため、エッセンシャルオイルほどの効果を期待することはできません。

また、あまりに安価なもの=質の悪い香料などが含まれる場合は、良い(正しい)効果が期待できなかったり、場合によっては心身に悪影響を及ぼす場合もありますので、購入には十分な注意が必要となります。

アロマを正しく・安全に楽しみたい場合は「エッセンシャルオイル」を購入しよう

見出しの通り、アロマを正しく・安全に楽しみたい方は「エッセンシャルオイル」を購入することをオススメします。

ただ、「どうやって、エッセンシャルオイルとアロマオイルの見分けをつけることができるの?」と疑問を感じる方もいるかもしれません。

その場合は、まず「ラベル」をよく確認してみてください。

原則として、エッセンシャルオイルは”100%天然素材”のものにしか表記することができません

つまり、ラベルを見れば「エッセンシャルオイル」か「アロマオイル」かの判断をつけられるということです。

100%天然成分のため、エッセンシャルオイルは高価がものがほとんどです。

しかし、その分心身に与える効果はアロマオイル以上となります。

「効果を実感してみたい」という方は、ぜひエッセンシャルオイルを使用して、その効果を実際に退官してみてください。

ただ、一つ誤解のないように、“アロマオイル=効果が不十分なものばかりではない”という点もお伝えしておきます。

あくまで、“エッセンシャルオイルに比べれば効果が薄い可能性がある”ということと、“あまりにも安価なものは、あまりオススメしない”というだけの話です。
(さすがに100均などで売っているものは論外ではありますが……)

アロマショップに行けば、エッセンシャルオイルはもちろん、アロマオイルもさまざまなものが販売されています。

気になる方は、店員さん(アロマテラピスト)にアドバイスをもらうのが良いかと思います。

エッセンシャルオイル使用時の「注意点」について


前項でご紹介した通り、“エッセンシャルオイル=100%天然成分でできている”ということから、使用する際に注意しておかなくてはいけないことがあります。

この項目で、特に注意しておくべきについていくつかご紹介しておきたいと思います。

「引火」には要注意!

エッセンシャルオイル=100%天然成分の“精油”であるため、火をつければ燃えてしまいます。

引火の可能性があるため、使用時には周囲の火気には十分に注意を払ってください。

「飲用」「塗布」してはならない

いくら心身にさまざまな効果をもたらすものといっても、それを飲用してはいけません。

そもそも、エッセンシャルオイルを使用する際は、“原液を薄めて使用”します。

原液のまま直接使用することはないのです。

なので、絶対にエッセンシャルオイルを飲用しないようご注意ください。

そして、もし仮に誤って飲んでしまった場合は、多量の水ですすぎ、飲み込んだ分は無理に吐かせずに、すぐに医師の診断を受けるようにしてください。

そして、もう一つ。

オイルの原液を「皮膚」「粘膜」につけてはいけません。

専門のアロマテラピストなどが行う「アロママッサージ」は、必ず「キャリアオイル」「精製水」などで希釈したものを使用しています。

また、“身体とエッセンシャルオイルとの相性”もあるため、プロがお客様相手に使用する場合も、初めての場合は本来の使用量よりもさらに薄めて「アレルギーテスト」を行うなど、慎重に事を進めていくのです。

もちろん、以下の方も使用には十分な注意が必要となります。

◆皮膚炎などの炎症や皮膚に異常のある場合
◆治療中・持病・何かしらの薬を常用している場合
◆妊娠中および授乳中の方
◆乳幼児など、小さなお子さんがいる方 など

どんなに身体にいいものであっても、過剰摂取してしまえば“身体に毒”となる危険性があります。

そのため、「心身に好影響をもたらすから」といって安易に使用することは絶対に控えてください。

必ず、正しい使用法に関する知識を身に着け、分からないことはアロマテラピストなどの専門家に相談してから使用するようにしてください。

まとめ

アロマテラピーの力は、人々の暮らしを豊かにしてくれる素晴らしいものではあります。

しかし、正しい使い方をしなければ身体に毒となってしまう可能性もあり得ます。

上記でもお伝えした通り、必ず正しい使用方法に関する知識を身に着け、分からないことは専門家に相談するようにしてください。

また、「この療法は、(現時点では)明確な医療効果は確認されていない」という点にも注意が必要です。
(ただし、医療行為における研究は進められている)

要するに、“エッセンシャルオイル=薬ではない”ということです。

「アロマテラピーを利用することで、病気が治った」という点については、明確な根拠がありません。

もし仮に、心身に何かしらの異常を感じる方がいらっしゃれば、まず医療機関への診断をオススメします。

また、使用するアロマと身体の相性も存在します。

正しく利用しているにも関わらず、何かしら身体に異変を感じた場合は、すぐに使用を中止し医師の診断をうけるようにしてください。

注意事項をしっかり守った上で、安全にアロマテラピーを楽しむようにしてくださいね。

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