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「自意識過剰」ってなに?自意識過剰になりやすい人の特徴や改善方法について解説します!

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「他人の目が気になってしょうがない」
「他人にどう思われているのか心配になってしまう」

周囲の目を気にし過ぎることを、「自意識過剰」といいます。

自意識過剰には、ポジティブに捉える人とネガティブに捉える人の2パターンがあり、人によっては対人への恐怖や不安から「自分は病気なのではないか……」と考える人もいるほどです。

なぜ、他人の目を必要以上に気にし過ぎてしまうのでしょうか。

そして、どうすれば改善することができるのでしょうか。

今回は、この「自意識過剰」について、詳しくご紹介をしていきます。

「自意識過剰」とはなにか?

概要


自意識過剰とは、“周囲の目や気持ちを過剰に気にしてしまうこと”をいいます。

◆「(言動や容姿について)変に思われているのではないか?」
◆「嫌われているのではないか?」
◆「怒らせてしまったのではないか?」

自分の行動や容姿などにどうしても自信が持てず、必要以上に周囲の目を気にしてしまうことを指しています。

これは、男性でも女性でも同じように感じ得る可能性があります。

ちなみに、「いつも誰かからみられているような気がする」という、“注目を浴びたい”という欲求と現実の乖離による症状である場合もあります。

確かに、社会の中で多くの人と関わって生きていく中で、周囲の人たちに気を配ることは大切なことです。

しかし、必要以上に意識してしまうと、自分がへとへとに疲れてしまいます。

自意識過剰は、ほとんどが“自分の気にし過ぎ”であり、周囲の人はそこまであなたに関心を持っている訳ではありません。

「被害妄想」とは何が違うの?

自意識過剰と似た意味を持つ言葉に、「被害妄想」があります。

両者には、以下の違いがあります。

◆自意識過剰:疑って不安になること
◆被害妄想 :「〇〇に違いない」と決めつけてしまうこと

例えば、「〇〇さんに嫌われているかもしれない……」と不安に思う感情のことを、自意識過剰といいます。

これが「被害妄想」に発展すると、「〇〇さんに嫌われているに違いない」と思い込んでしまうのです。

要するに、“自意識過剰がエスカレートすると、被害妄想になる”ということです。

自意識過剰な人の特徴とは?


自意識過剰な人の特徴は、さまざまです。

例えば、

◆「メンタル面のあり方」
◆「ネガティブの度合い」
◆「自分に対する態度」
◆「帆人との関係性」

など。

この項目にて、いくつかの特徴を具体的にご紹介していきましょう。

特徴1.自分に自信がなく、メンタルが弱い人

「他人の目を必要以上に気にする=自分の行動や言動に自信が持てない人」が多いです。

自分が行動・発言しようと思っていることが、全て“他の人に受け入れられるかどうか”で判断されてしまうのです。

これは、メンタルが弱い人も同様です。

メンタルが弱いと「自分が傷つきたくない」という思いから、周囲の行動や発言を異常に気にしてしまうようになるのです。

実際、仕事で立派に活躍できるような能力を持っている人であっても、メンタル面の弱さから自意識過剰の癖が出てしまい、思ったように仕事での成果を見い出せないということもあります。

特徴2.物事をネガティブに深く考えてしまう癖がある

例えば、家族・友人・会社の人などと一緒に過ごした後、一人で反省会を開いてしまう人はいませんか?

◆「あの発言で嫌な気持ちにならなかっただろうか?」
◆「〇〇については言わない方が良かったのではないだろうか?」
◆「どうしてあんなことを言ってしまったんだろう……」

反省をすること自体が間違っているとは言いませんが、こういう人は過ぎたことをいつまでも引きずり続ける傾向があります。

それが積み重なって、いつしか消極的な行動しか取れなくなり、周囲の目を必要以上に気にするようになるのです。

また、メンタルが弱い人は、行動を起こすことに非常に慎重になります。

「変に思われないだろうか……?」を気にしていつでも行動を起こさずに、「でも」「だって」「どうせ」という言い訳のフレーズが口癖となって出てしまうのです。

物事に慎重になることは悪いことではありませんが、行動に移さなければいつまで経っても現状が変わることはありません。

特徴3.外見を非常に気にする

自意識過剰な人は、「自分が周囲からどう思われているか?」を非常に気にします。

それは、内面だけでなく、外見にも当てはまります。

いつも「自分がこうありたい」と思うような、最高の状態をキープしていたいと思うのです。

◆「メイクは乱れていないか?」
◆「前髪は崩れていないか?」
◆「悪目立ちしていないか?」

など、常に自分の外見を気にしてそわそわしている人もいます。

特徴4.自分を大きく見せようとする

周囲の目が気になる人は、自分を大きく見せようとする傾向があります。

なぜなら、「周囲から高評価を得たい」からです。

少しでも自分を良く見せて、周囲から高評価を得ようと思うため、自分を大げさにアピールすることもあります。

特徴5.周囲の視線や発言を異常に気にしてしまう

知り合いであっても赤の他人であっても、自意識過剰な人は“自分に向けられる視線を過敏に感じ取ってしまう”傾向にあります。

見られていることを敏感に察知し、「何か思うところがあるから視線を向けられているのだ」と考えてしまうのです。

また、周囲の人の会話が耳に入ってきたときも、「自分のことを話しているのではないか?」と過剰に反応してしまいます。

周囲の人は全く関係ないことを話していたとしても、です。

「周囲の目を異様に気にしてしまう……」これが、自意識過剰というものなのです。

特徴6.常に誰かに見られているという認識が強い

自意識過剰な人は、「自分がどうありたいか?」よりも「他の人にどのように受け入れられるか?」を非常に気にします。

そのため、常に「周囲の視線を気にし過ぎる」傾向にあります。

絶対に誰かから見られることがない状況であっても、周囲の人の意見が頭をちらつかせ、気になって仕方がないのです。

特徴7.失敗を怖がり、消極的になりがち

自意識過剰な人は、失敗を異常に怖がります。

なぜなら、「失敗してしまうことで、周囲から変な目で見られるのではないか?」と考えるからです。

そうすると、いつも妥協点ばかりを狙うようになり、行動そのものが消極的になってしまいます。

そして、仮に行動に起こすことがあっても「失敗できない」という恐怖感から、本来のポテンシャルを引き出せずに中途半端な結果になることも多くなるのです。

自意識過剰は「病気」なのか?

他人の目が気になる過ぎることで、「自分は病気なのではないか……?」と考える人も少なくありません。

結論を言うと、自意識過剰は病気ではありませんし、後述で説明するように改善することも可能です。

ただ、他者と話したり人前に出たりすることに大きな不安・恐怖・緊張を抱えたりする人、もしくはそのような場面を避けたりして日常生活に悪影響が出ている場合は、「社交不安症」と診断される可能性もあります。

この場合は、薬で不安を抑えながら、他者と話す・人前に出ることを少しずつ行ったり、不安をコントロールする方法や他者と接する方法を習得するなどといった治療が行われることがあります。

また、「他者から賞賛されたい」「人前で失敗したくない」「他人から批判されたくない」といった気持ちが強く、怒りながら相手に反撃したり引きこもったりして、日常生活に支障をきたす場合もあります。

この場合は、「自己愛性パーソナリティ障害」と診断される可能性があり、カウンセリングを含む精神療法が行われる場合もあります。

こういった診断を受けることはそこまで多くはありませんが、よほど気になる人はメンタルクリニックなどに受診してみるのも一つの手段といえるかもしれません。

自意識過剰は、どうやったら改善できる?


自分が自意識過剰であることを理解しており、それを改善したいと考える人も大勢います。

しかし、自覚はあっても改善することは中々難しいものです。

自意識過剰を改善するためにできることとしては、以下が挙げられます。

1.周囲の目を気にしない
2.完璧を求めない
3.自分を客観視する
4.ネガティブな言葉を極力控える
5.自分に自信をつける
6.人から嫌われることを恐れない

順に解説を加えていきましょう。

改善策1.周囲の目を気にしない

自意識過剰な人は、周囲の目を異常に気にします。

しかし、自分が思っている以上に、周囲はあなたに関心はありません。

そのため、「気にしない」ことが一番良いのです。

全ては、“自分の思い込み”です。

よほど他人に迷惑をかける行動を取っているならば自重した方が良いですが、周囲の目を気にして消極的になっているならば、何も気にせず自分のやりたいようにやるのが一番良いのかもしれません。

考えすぎる人は、それくらい開き直って行動するくらいが丁度良いのです。

改善策2.完璧を求めない

他者の目を気にする人は、「こうあらなければいけない」という思い込みから完璧を求めがちです。

その完璧主義は、自身だけでなくいずれ他者にも向けられるようになり、自他ともに心身が疲弊してしまう原因となります。

世の中に、“完璧な人間”は存在しません。

良いところもあれば、必ず欠点もあるのです。

「人間なんだから失敗することもあるさ」くらいの軽い気持ちで、自分自身に寛容になっていきましょう。

改善策3.自分を客観視する

自意識過剰な人は、視野が狭く、自分自身を主観的に見てしまう傾向があります。

その結果、「こう思われているかもしれない」と考え、不安が募ってしまうのです。

心に余裕を持ち、客観的に自分を見るよう意識してみましょう。

そうすれば、冷静に自分を分析することができ、過剰に周囲の目を気にすることを防ぐことができるはずです。

改善策4.ネガティブな言葉を極力控える

ネガティブな言葉を使うと、気持ちまで沈んでしまいます。

そうすると、自分や周囲のことを否定的に捉えるようになってしまいます。

上手くいったことでも「たまたま上手くいっただけでしょ……」と考えたり、せっかく周囲が褒めてくれても「ただのお世辞でしょ……」と考えたりして、物事のすべてを否定的に捉えがちになってしまいます。

人間なんだから、時にはネガティブな発言もしてしまうことはあります。

ただ、極力ネガティブな発言は控え、ポジティブな発想に切り替えることで、意識を改善することはできるかもしれません。

特に、「でも」「だって」「どうせ」といった自分を卑下する発言は、可能な範囲で控えるようにしましょう。

改善策5.自分に自信をつける

“周囲の目を気にする=自分に自信がない”という人は多いです。

自分に自信が持てないからこそ、周囲に正解を求めようとしてしまうのです。

自信喪失のきっかけは人それぞれではありますが、失ったものがあれば、それを新たな自信で上塗りしてしまえばいいだけのことです。

そのために、色々なことにチャレンジしてみて下さい。

仕事でも、趣味でも、何でも構いません。

そして、失敗しようと途中で挫折しようと、頑張った自分を肯定してあげて下さい。

そうすれば、少しずつ成功体験が積み重なり、それがいずれ自信へとつながります。

失敗は成功の基です。

チャレンジし続けることで人生の経験値が増え、それがいつしか自身の大きな財産になります。

時間はかかるかもしれませんが、積み重ねることで自意識過剰は克服することができます。

改善策6.人から嫌われることを恐れない

上記でもご紹介した通り、この世に完璧な人間は存在しません。

全ての人から100%の肯定を得られることはなく、仮にどんなに正しいことをしていたとしても、自身を否定し嫌う人は出てくるのです。

全ての人から好かれようと考える必要は全くありません。

時には、割り切りも必要なのです。

「〇〇しない」はNG!とにかく気にしないこと!

一つ注意しておきたいのが、ここまでにご紹介した内容を「〇〇してはダメ」と捉えないようにして下さいということです。

真面目な人、自意識過剰であることを悩んでいる(改善したいと考える)人ほど、「〇〇してはダメなんだ!」と考えてしまう傾向にあります。

◆「周囲の目を気にしてはいけない」
◆「完璧を求めてはいけない」
◆「自分を客観視しなければいけない」
◆「ネガティブな言葉を極力控えなければいけない」
◆「自分に自信をつけなければいけない」
◆「人から嫌われることを恐れないてはいけない」

こう考え出すと、返って自分を否定してしまうことにつながります。

完璧な人間なんていないのですから、時には周囲の目を気にすることもありますし、ネガティブな発言をしてしまうことだってあるはずです。

気にしなくていいのです。

極論を言うと、「自意識過剰であっても別に良い」のです。

自分が自意識過剰であることを自覚して、「改善したい」と考えているだけでもすごいことなのです。

人に迷惑をかける行為はしてはいけませんが、そうでなければ自分の自由に生きていいのです。

大切なのは、「今の自分を認め、自分らしく生きていくこと」です。

難しく考えず、「まぁいっか!」くらいの軽い気持ちで、自分のやりたいことをやってみて下さい。

まとめ

自意識過剰であることは、確かに居心地が悪く、「改善したい」と考える人も多いかと思います。

とはいえ、人は誰でも、大なり小なり周囲の目を気にして普段の生活を送っているものです。

極論を言うと、「気にしない」ことが一番良いとも思います。

それでも気になる方は、記事内でご紹介した改善方法を実践し、自分の意識をより良い方向に向けてみて下さい。

また、「周囲の目が気になり過ぎて、何も手につかない」「怖くて人と接することができない」など、日常生活に支障をきたしているようであれば、メンタルクリニックなどへの受診を検討してみるのも良いかと思います。

いずれにしても、一朝一夕で改善されるものではありませんので、腰を据えてじっくりと取り組んでいきましょう。

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