はじめて妊娠したママやパパは、「これからなにをすればいいのか?」「なにを準備すればいいのか?」「やってはいけないことはなにか?」と分からないことだらけです。
しかし、妊娠したときにやるべきこと・やってはいけないことを知らないままだと後々困ってしまいます。
この記事では、はじめて赤ちゃんを迎えるママやパパに向けて、妊娠がわかってから準備すること、やってはいけないことについてご紹介します。
【時期別に解説】妊娠前~後期でやるべきこと
妊娠したママは、お腹にいる赤ちゃんや妊娠によって体に変化が生じているため、妊娠前と同じような生活を送るわけにはいきません。
また、妊娠前~出産直前までの各時期によってやるべきことは異なります。
この項目にて、時期別にやるべきことをご紹介します。
「妊娠前」にやるべきこと
妊娠をしたいと考える方が妊娠前にやるべきことは、「生活習慣や環境の見直し」です。
例えば、睡眠不足や運動不足、ストレスのかかる環境の改善が挙げられます。
これらは妊娠をするために悪影響になると考えられているため、規則正しい生活習慣やストレスのかからない環境づくりを意識して、妊娠しやすいよう見直しを行ってみましょう。
また、以下の行動はお腹のなかの赤ちゃんに悪影響を及ぼす可能性があります。
◆飲酒
◆カフェイン接種
◆過度なダイエット
◆過度な薬の服用
飲酒やカフェイン接種は、妊娠前であればほとんど影響がないとは言われています。
しかし妊娠に気づかずに飲んでいると、お腹のなかの赤ちゃんに悪影響を及ぼす可能性があるため、できるだけ妊活中から控えた方がいいかと思います。
「妊娠が分かった」際にやるべきこと
妊娠の時期というのは、以下の4パターンに大別されます。
●妊娠初期
●妊娠中期
●妊娠後期
それぞれでやるべきことが異なりますので、順にご紹介します。
妊娠超初期
妊娠超初期は医学的に定められている時期はありませんが、一般的に「妊娠0週~3週ごろまで」と言われています。
この時期は妊娠検査薬で感知できる量のホルモンが分泌されていないことも多いため、陰性とでてしまうこともあります。
しかし、妊娠によって女性の体にはさまざまな変化が起きるため、その兆しには気づくかもしれません。
この時期にあらわれる体の変化としては、以下が挙げられます。
◆腹痛や腰痛
◆おりものの量や色の変化
◆風邪を引いた時のようなだるさ
◆イライラしたり、気分が落ち込んだりする
◆便秘や下痢が増える
◆常に眠くなる
◆食欲がなくなったり、増えたりする など
妊娠超初期は、赤ちゃんの生育に重要な時期です。
そのため、「妊娠しているかも……?」と感じたら、飲酒・喫煙・カフェインの接種など、妊娠前に記載した体に悪影響となる行為は控えるようにしましょう。
また、サプリや持病の薬などを服用している場合は、医師に相談するのもいいでしょう。
妊娠初期
「妊娠初期=妊娠13週6日までの時期」を指します。
(上述の妊娠超初期は、医学的には妊娠初期の期間に含まれる)
妊娠超初期を過ぎると妊娠検査薬で正しい反応がでてくるようになりますので、陽性がでたら産婦人科を受診し、妊娠しているかどうかを確認しに行きましょう。
そして、妊娠が確定すれば、自治体に「妊娠届出書」を提出しましょう。
これを提出することで「母子健康手帳」が交付され、妊婦検診費の助成や出産育児一時金などのサポートが受けられるようになります。
自治体によっては独自の支援制度を設けていることもあるため、お住いの自治体の支援制度を確認してみるのもいいでしょう。
以後は、母子の健康状態を確認するため定期的に妊婦検診が行われますので、医師に指示された通院ペースで検診を受けに行きましょう。
また、妊娠初期は「つわり」が続く時期でもあります。
はじめてのことだらけで、この時期に気持ちが酷く落ち込んでしまうママもいます。
体が辛いときは無理をせず、横になってゆっくり休んだり、「つわり」が酷いときには医師に相談するなどしましょう。
妊娠中期
「妊娠中期=妊娠14週~27週6日までの時期」を指します。
状態が安定して流産のリスクが下がることから、「安定期」とも呼ばれるころです。
この時期になると、妊娠初期につらかったであろう「つわり」が落ち着いてきて、お腹も少しずつ大きくなってきます。
この時期に優先的にやるべきことは、「分娩予約」です。
分娩とは、赤ちゃんが母体から完全に排出・娩出されて妊娠を終了することです。
「まだ早いのでは?」と思う方もいるかもしれませんが、早めに予約しておかないと、いざというときに希望する産院で分娩することができない可能性もあります。
希望する産院が決まれば、できるだけ早く、遅くとも妊娠中期までには予約をしておいた方がいいでしょう。
また、この時期は状態も安定する可能性が高いことから、体重管理や出産に向けた体づくりのために、マタニティ向けの運動をすることをおすすめします。
もし仕事をしている方がいれば、職場への報告や仕事の引継ぎなども合わせて行っておくといいでしょう。
尚、マタニティウェアについてですが、妊婦中にしか着ることがないため「購入するのがもったいない」と考える方もいるかもしれません。
しかし、窮屈な服だと、乾燥したお腹周りが衣服に擦れて痒みを引き起こしたり、血流が圧迫されるといった問題が生じることがあります。
赤ちゃん(特に中期~後期)は猛スピードで成長し、それと比例してお母さんのお腹も大きくなります。
お腹が大きくなってから購入して「こんなに楽ならもっと早く買っておけばよかった」と感じる人も少なくないため、できる限り早めにマタニティウェアは購入しておくといいかもしれません。
妊娠後期
「妊娠後期=妊娠28週以降~出産までの時期」を指します。
この時期なると、お腹がだいぶ大きくなり、赤ちゃんに圧迫されることで頻尿や吐き気などの症状に悩まされることもあるかもしれません。
働いているママは育休に入り、予定日が近づくにつれて慌ただしくなってくるはずです。
この時期では、出産後のことを具体的に考えていきましょう。
例えば、以下のようなことです。
◆出産後の生活を考える
◆出産に必要な着替えや母子手帳などの準備をしておく
◆産休や育休の手続きをする
◆バースプランを作成する など
また、各種手続きや産後に行う手続きは、必ずパパと一緒に確認してください。
特に、「出生届」は産後14日以内に提出する必要があるため、パパがメインで手続きを行うことが多いです。
妊娠~出産は、女性だけが関わるものではありません。
パパともしっかりと話し合いをし、やるべきことをしっかりと行うようコミュニケーションを取ってください。
「出産直前」にやるべきこと
出産直前ともなると、赤ちゃんがいつ生まれてくるのかタイミングが読めないため、不安を感じてしまう方も多いです。
とはいえ、出産までずっと不安な状態でいると気疲れしてしまいます。
入院・出産の準備などやるべきことはありますが、それと同時にリラックスできる環境で過ごすことも大切です。
また、入院準備品は母子手帳や健康保険証など入院前の手続きで必要なものと、入院中に必要なものを分けて準備しておくことをおすすめします。
このときも、パパと一緒に準備を進めてください。
パパも一緒に準備をすることで、なにがどこに入っているかを把握しやすくなり、付き添い時など慌てずに必要なものを取り出せるようになります。
赤ちゃんのための準備も忘れずに
事前に、赤ちゃんが生まれたあとに必要なものも準備しておきましょう。
便利なもの、役立つものは多数ありますが、その中でも特に必要なものは以下です。
◆ベビー寝具
◆沐浴セット
◆調乳グッズ
◆おむつ関連用品
◆衛生用品
まずはこれらを準備して、その後状況に応じて必要なものを用意していきましょう。
近年はインターネットで自宅にいながら簡単にショッピングができるので、最初から急いで準備をする必要もありません。
また、母乳育児を目指しているママも調乳グッズは必ず用意しておきましょう。
準備をしておくに越したことはありませんし、もし母乳がしっかり出て必要なかった場合は、非常用バッグなどに入れておくと災害時も安心できます。
「パパがやるべきこと」について
出産と聞くと、ママばかりがやるべきことが多いように感じるかもしれません。
しかし、パパにもやるべきことがたくさんあります。
女性にとって、妊娠から出産は心身ともに大きく疲労する時期であり、過酷な出産を乗り越えた女性のダメージは交通事故にあったレベルといわれるほどです。
ホルモンバランスの変化もあって、女性は気分が落ち込んだり不安定になりがいが時期でもあります。
そのため、パパは常にやさしい気持ちでママを気遣ってあげましょう。
そして、ママが安心して出産できるように、産後はゆっくりと体を休められるようにサポートしましょう。
この時期にパパがやるべきこととしては、以下が挙げられます。
◆体に痛みがある時のマッサージ
◆出生届の提出
◆児童手当や健康保険証などの各種申請
◆必要な赤ちゃん用品の買い出し
大切なことは、「妊婦の体調についての知識をつける」ことと「お腹の赤ちゃんについての知識をつける」ことです。
知識がないと、やるべきことがわからず、いざなにかが起こったときに冷静な対応が取れなくなります。
また、出産時はもちろん、体調によっては突然入院となることもあります。
そのときが来ても慌てることがないよう、普段家事を任せきっている男性の場合は、自分だけで家事をこなせるようにしておくといいでしょう。
普段から役割分担をするなどして男性も家事をしていると、なにかあっても慌てることがなくなるのでおすすめです。
出産は、ママだけでおこなうものではありません。
パパの助力が必須となるため、よく話し合い、知識を深め、ママを全力でサポートしましょう。
妊娠初期に「やっておけばよかったこと」とは?
必ずしもやらなくてはいけないことではありませんが、やっておいた方がいいこともあります。
妊娠後期~出産の時期が近づくにつれて、できない(やりづらい)ことも増えてくるため、体調と相談しながら早めに取り掛かっておくといいかもしれません。
この項目にて、いくつか例をご紹介しましょう。
早め早めに行動すること
特に、「母子手帳」は申請できるようになったらすぐにいくべきといえます。
母子手帳の申請は、同時に妊婦健診の補助券の申請をする場合がほとんどであり、できる限り早めにおこなっておくべきです。
ただし、お住いの地域によって申請できる時期が異なりますので、自治体の窓口やホームページでチェックしておきましょう。
また、可能であれば「マタニティマーク」も早めに入手しておくといいでしょう。
初期のころは見た目では妊娠しているとわかりにくいものの、つわりなどで体調が不安定になることが多いからです。
つけるつけないは別にしても、準備だけは早めにおこなっておくに越したことはありません。
歯医者や美容院などは早めに行っておく
歯の治療で通院している方、美容院に行きたいと考えている方は、できるだけ早めに対応しておいた方がいいでしょう。
妊娠が進むにつれて、つわりがひどくなったり、長時間同じ姿勢でいることが苦痛になったりします。
また、妊娠後期になるほどトイレが近くなったり、外出そのものが億劫になることもあります。
(人によってはカラー材の匂いもダメになってしまうこともある)
子どもが生まれてからもなかなか行くことができないため、こういったものも早めに行動しておくといいでしょう。
食材配達サービスに登録しておく
体調が不安定になりがちな時期であるため、買い物や家事などこれまでできていたことができなくなる(億劫になる)機会も増えるでしょう。
食材配達サービスに登録しておけば、この問題を多少なりでも改善することができます。
妊娠中に「やってはいけないNG行動」とは?
妊娠中に、やってはいけないこともいくつかあります。
この項目にてご紹介しましょう。
飲酒・喫煙・カフェインなどの接種
妊娠前から意識することではありますが、妊娠したら飲酒・喫煙・カフェインなどの接種は絶対にNGです。
お腹の赤ちゃんに悪影響を及ぼす可能性が高まるので、すぐにやめましょう。
また、サプリメントや薬など、普段から扶養しているものがあれば、医師に相談しましょう。
生ものの接種
例えば、生卵、生ハムやスモークサーモン、チーズの類やお寿司などの「生もの」は避けた方がいいでしょう。
その理由は、妊娠中は免疫力が低下するためです。
生ものなどの加熱不十分な食品は、食中毒を起こしてしまう可能性があります。
激しい運動
例えば、マラソンや山登りなどの激しい運動は、妊娠中はお休みしましょう。
ただし、激しい運動でなければやってもいい運動はあります。
なにが良くて、なにがダメなのか、この点は主治医に相談してみるといいでしょう。
妊娠中「無理にしなくてもいいこと」とは?
やってもやらなくてもどちらでもいいのですが、特段「無理にしなくてもいいこと」もいくつかあります。
この項目にて、いくつかご紹介しましょう。
食事に神経質にならなくてもいい
健康的な食習慣を送れるなら、それに越したことはありません。
しかし、健康的な食習慣を維持するよりも大切なこととして、「ストレスをためないこと」が挙げられます。
つわりなどの症状が出ているときに、無理して栄養のあるものを作ろう・摂取しようと考えると、余計にストレスが溜まってしまいます。
控えた方がいいものもありますが、だからといって神経質になりすぎる必要もありません。
妊娠したら、ストレスなく過ごすことを第一に考えましょう。
赤ちゃんグッズの購入は様子を見ながらでもいい
将来の赤ちゃんのために……と、妊娠したら赤ちゃんグッズをいろいろと購入してしまいがちです。
それ自体はなんの問題もないのですが、急いで買いすぎると「こっちの良かったかも……?」と後から悩むこともあります。
赤ちゃんの性別が分かってからの方が選びやすいものもありますし、安定期が過ぎてからでも十分間に合います。
急いで買おうとせずに、いろいろ見てリストアップしてから購入するのもいいでしょう。
また、ベビーカーやベビーベッドなどはレンタルで十分なこともあります。
レンタルも含めて、比較検討してみるのもいいでしょう。
マタニティウェアは必要以上に購入しなくてもいい
妊婦の時期にしか着ることがないマタニティウェアですが、必要な分は購入しておいた方がいいでしょう。
ただ、あくまで一時的なものなので、買いすぎには注意が必要です。
人によっては、パパの来ているTシャツやズボンで代用できることもあります。
仕事で必要なケースもあるかもしれませんので、「買うとしたら……」くらいで検討するのもいいでしょう。
初期のころは周囲への妊娠報告は最小限でもいい
仕事をしている方は職場に妊娠報告をしますが、その時期は人によって変わります。
一般的には妊娠12週以降の安定期に入ってからがいいとされていますが、必ずしもそれが正解だとはいえません。
妊娠中の体調や赤ちゃんの変化は誰にも予測できない上に、人それぞれで違うからです。
あまりに早く報告しすぎると、万が一のことあったときに辛い思いを経験することもあります。
初期のころの妊娠報告は、最小限でもいいでしょう。
本当に信頼できる上司や先輩などごく一部の方に伝え、今後の方針を相談しながら決めていくでもいいかと思います。
慌てず・焦らず、自分のペースで進めてみましょう。
この時期だけの思い出「エコー写真」を残そう
BANK OF MEMORIES
ホームページ:https://bank-of-memories.com/
「マタニティフォト」や「赤ちゃんのエコー写真」は、妊娠中の今しか残せない貴重な思い出です。
この思い出を、アートポスターとして残す人が増えています。
お腹の中にいる赤ちゃんとの一生に一度の大切な思い出をアートポスターとして残すことで、大切な思い出をずっと綺麗なまま保存することができます。
『BANK OF MEMORIES』のように、家族の絆を確認しあえる大切な「アート」として、インテリアの一部として飾っていただけるポスターづくりをしている企業もあります。
生まれてくる子どもは、いつか親の元を巣立ち、そして新たな課程を築いていきます。
でも、どれだけ離れていても、家族の絆や家族との思い出はずっと一緒です。
この一生に一度の大切な思い出を、大切な人たちのために末永く残していく……妊娠中だからこそできることなので、興味がある方は検討してみましょう。
まとめ
はじめての妊娠だと、どのような準備をし、なにをすればいいのかわからないことも多いでしょう。
妊娠してから、それぞれの時期でやるべきことはたくさんあります。
しっかりと確認し、いざというときに慌てることがないよう準備しておきましょう。
また、「マタニティフォト」や「赤ちゃんのエコー写真」のように、妊娠中だからこそ残せる思い出もたくさんあります。
自分たちのため、そして生まれてくる子どものために、大切な思い出として形に残しておくことをおすすめします。