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【高収入?忙しい?未経験でも参入可能?】「夜勤専従」で働くメリット・デメリットについて解説!

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前回、「夜勤専従」という勤務形態についてご紹介をしました。

その名の通り“夜勤を専門として働く人”のことを言いますが、夜勤のみの勤務を行う際に、メリット・デメリットとはどういうものが挙げられるでしょうか?

今回は、夜勤専従で働くメリット・デメリットについて、詳しくご紹介をしていければと思います。

夜勤専従の”メリット”について


まずは、夜勤専従で勤務する際のメリットについて、ご紹介していきたいと思います。

メリット1.高収入を得られる可能性がある

夜勤を行う最大のメリットと言っても過言ではないのが、「夜勤手当」の存在です。

交代制で勤務する看護師の間では、“夜勤の有る無しで給与は大きく変わる”と言われるほど、夜勤手当の存在は大きいものとされています。

夜勤専従は、その名の通り夜勤を専門としているため、この“夜勤手当”が必ず発生します。

つまり、「日勤以上に高収入を得られる」ということです。

ちなみに、「医療労働 2019年介護施設夜勤実態調査結果」の資料によると、夜勤手当の相場は“1回6,000円”と言われています。

仮に、深夜手当1回6,000円×月10日勤務であった場合、深夜手当だけで“60,000円”にもなるのです。

もちろん、上記はあくまで相場であり、勤務する施設によって手当額は変動します。

なんにせよ「深夜手当」という存在は、大きなかつ貴重な収入源であることに間違いはありません。

尚、この夜勤手当は、正社員だけでなく夜勤を行う全て雇用形態で支給されます(アルバイト/パート/契約社員/派遣社員など)。

日勤と夜勤では、仮に同じ時間勤務したとしても、収入が大きく違ってきます。

「どうせ同じ時間働くなら、稼げる方が良い」と考える方は、夜勤専従として勤務するのも一つの手段かと思います。

メリット2.日中や休みの日を有効に活用でき、連休も取りやすくなる

夜勤専従として勤務する、もう一つ大きなメリットが「日中の時間を活用でき、連休も取りやすい」という点です。

以前に公開した≪夜勤専従の働き方について≫でもご紹介した通り、夜勤専従は“1回の勤務時間が長く、代わりに月の勤務日数が少ない”という特徴があります。

夜勤専従の正社員であっても、月10回ほどの勤務となり、1週間に2~3回ほどの勤務が基本となります。

加えて、夜勤専従なので、日中は“完全フリー”です。

夜勤専従の仕事を選ぶ人の中には、様々な事情を持っている方もいます。

◆Wワークで、昼間も仕事をしている人
◆日中を、子育てや家族の介護に充てている人
◆学校に通いながら、夜勤に仕事をしている人

他にも、人によって様々な事情があります。

このように、“二足の草鞋を履きやすい”環境にあるのも、夜勤専従を選択するメリットの一つと言えます。

メリット3.生活リズムが一定になる

交代制で勤務する場合、日勤と夜勤の両方をこなす必要があるため、生活リズムが狂いやすくなってしまいます。

しかし、夜勤専従は“夜勤のみ”ですから、夜型に慣れてしまえば生活リズムは一定を保ちやすくなります。

加えて、夜中~朝方は利用者が就寝する・している時間帯なので、業務内容が限られてくる施設がほとんどです。

例えば、以下のようなものが挙げられます。

◆ベッドメイキング
◆着替え
◆夜間見守り
◆緊急対応
◆朝食準備
◆口腔ケア
◆記録 など

色々な意味で“慣れるまで”が大変ではありますが、慣れてしまえば日勤ほどの激務となることは少ないと言えるかもしれません。

メリット4.人間関係に悩まされることが少なくなる

この「人間関係」には、“同じ職場で働くスタッフ”“施設の利用者およびその関係者”の2つが大きく影響してきます。

上記でご紹介した通り、夜中~朝方は利用者が就寝する・している時間帯なので、夜勤を担当するスタッフの数は日勤に比べて少なめです。

そして、当然ながら利用者のもとに訪れる来訪者もほぼいないですし、利用者も就寝しています。

そのため、周囲の人たちとあまりコミュニケーションをとる機会そのものが少ないのです。

介護や看護の業界だけに限った話ではありませんが、“人間関係の悩み”で離職を検討する職員は多いので、この点に悩まされることが少なくなるのはメリットの一つと言えるでしょう。

夜勤専従の”デメリット”について


次に、夜勤専従で勤務する際のデメリットについて、お話していきたいと思います。

メリットの逆……と言ってしまえばそれまでですが、実はそれ以外にも少し注意しておくべき点がいくつかあります。

デメリット1.昼夜逆転の生活に慣れる必要がある

昼夜逆転の生活を送ることになるので、その生活リズムに慣れていく必要があります。

「夜型の生活が自分に合っているかどうか」が、夜勤専従を続けていけるかどうかの一番の鍵となります。

いくら高収入で・日中が自由に動けて・連休も取りやすいと言っても、身体に合わず下記のように体調を崩してしまっては元も子もありません。

ちなみに、「私、夜更かし(徹夜)が得意なんです!」という人がいますが、「趣味に没頭して夜更かしする」のと「仕事のために夜中~朝方まで活動をする」のとでは、同じ徹夜であっても身体にかかる負担は大きく違ってきます。

この点にも、念のため注意しておきましょう。

デメリット2.体調を崩しやすい

「昼夜が逆転する=世間一般でいう”規則正しい生活”とは異なる」ということになります。

もし仮に、昼夜逆転の生活リズムが身体に合わないとなった場合、体調を崩しやすくなってしまいますので、この点には注意が必要です。

また、メリットにて“二足の草鞋を履きやすい環境にある”とお伝えしましたが、日中も夜中も活動するということは、それだけ体調管理も徹底しておかなくてはいけません。

無理をし過ぎて体調を崩すとなれば、自分はもちろん職場や家族など、周囲の方々にも迷惑を掛けることとなってしまいますので……。

デメリット3.勤務者が少なく、患者の顔ぶれや容態を把握しづらい

メリットの面でもお伝えした通り、夜勤専従の場合「一緒に働くスタッフの数が少なく、週に2~3回くらいしか勤務しない」という特徴があります。

それは、言い方を変えると、“患者の容態が把握しづらく、問題が起こった時に助けを求めづらくなる”というデメリットにもなり得ます。

夜勤専従の職員として長い経験を積んでいる方ならば、不測の事態にも臆することなく対応できるでしょうし、「何を優先的に把握しておくべきか?」といった判断も的確に行うことができるかと思います。

しかし、経験が浅い方であれば、何かあった時に対応が難しい(混乱してしまう)可能性も十分にあり得るかと思います。

デメリット4.正社員の募集が少ない傾向にある

全くないという訳ではありませんが、正社員での求人は少ないです。

どちらかというと、アルバイト・パートでの募集の方が多い傾向にあるかと思います。

正社員の場合、「交代制で日勤も勤務してほしい」と考える事業所が多いことが理由として挙げられます。

また、仮に夜勤専従の正社員の求人募集があったとしても、“相応の条件を求められる”かと思います。

それが、事項のデメリットに繋がります。

デメリット5.無資格・未経験では採用されにくい

上述でもお伝えした通り、夜勤の仕事は“スタッフの数が少ない”ため、不測の事態にも対応できる「有資格者」「経験者」が求められる傾向が強いです。

特に正社員雇用の場合、求められる条件はより高くなります。

一応、アルバイトやパートであれば、未経験者でも応募可能な求人は見かけることは比較的多いかと思います(無資格OKはほぼ見掛けることがない)。

ただ、デメリット3.でもお伝えした通り、不測の事態に陥った際に冷静に対応することが難しく、そもそも覚える業務内容も多岐に渡るため、未経験から夜勤専従で働くのは少し厳しい印象はあります。

「慣らし日勤」として、まずは研修を日勤に行う事業所も多いですが、あくまで研修であり実際に夜勤を経験するとその違いにびっくりする人も多いです。

できれば、ある程度介護や看護経験のある人が、夜勤専従の道を選択するのが良いかもしれません。

まとめ

どんな物事にも、メリットがあればデメリットも存在します。

夜勤専従の場合、もっとも大切なのは「夜型の生活に馴染めるかどうか」だと思います。

もし「夜型でもいけそう」となれば、実務経験を積みつつ、長く勤務していくことができるかもしれません。

逆に「体調を崩しやすくなった」という場合、無理に続けずに様子を伺うことも大切かと思います。

いくら高収入で日中が自由と言っても、それで無理をして体を壊しては何の意味もありませんので……。

“合う”“合わない”かは人によって異なります。

興味がある方は一度チャレンジしてみるのも良いかと思いますが、くれぐれも無理をされないようご注意ください。

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