医療・介護・福祉・保育業界専門の求人をお探しの方は医療・介護・福祉・保育bizへ。詳しくはこちら!

【子育てと仕事は両立できる?】看護師の”子育て中の働き方”について解説!

この記事は約13分で読めます。

現代は「超高齢化社会」に突入しており、看護師のニーズの拡大も含め、多様な働き方ができるようになりました。

看護師はどちらかというと女性勤務者の割合の方が多く、結婚や子育てを機に退職する人も少なくありません。

その後、「子育て中だけど、(多少落ち着いてきたのもあって)看護師に復職したい」と考えます。

しかし、看護師は残業や夜勤が多く、施設によってオンコール勤務も必要となるため、「仕事と子育ての両立が難しいのではないか……?」と感じている方も多いと思います。

実は、仕事と子育てを両立させながら働く方法はたくさんあります。

加えて、人手不足という課題もあって、国や事業所側も子育てを応援するための様々な取り組みを行ってもいます。

今回は、子育て中の看護師の方が「仕事と子育てを両立するために大切なこと」について、詳しくご紹介していければと思います。

そもそも「出産・育児のため」に退職する看護師は多いのか?


「仕事と子育ての両立」についてお話をする前に、そもそも「”出産・育児のため”に退職する看護師は多いのか?」という点について、お話していきます。

まずは、厚生労働省が発表している「看護職員の現状と推移」に記載の離職率比較の画像をご覧ください。


出典:厚生労働省:看護職員の現状と推移

上記画像の左表の一番下が常勤看護師の”離職率”となりますが、他職種と比べてもかなり低い水準であることが分かります。

ただし、結婚/出産/育児が理由で退職される方がいない訳ではなく、退職理由としてはトップクラスに高いものとなります。

その証明となるのが、以下の画像です。


出典:厚生労働省:看護職員の現状と推移

看護師の退職理由としてもっとも多いのは、「出産・育児のための”22.1%”」です。

次いで、「結婚のためが”17.7%”」、そして「他施設への興味が”15.1%”」となります。

このことから、“結婚/出産/育児が理由で退職される方もいる”ものの、“子育てと仕事を両立しながら看護師を続けている人も多い”ということが読み取れます。

看護師の働き方は多様であり、社会的受容も高いことから、“子育てしながらでも働くことができる職業”と言えるのではないでしょうか。

子育て中の主婦(主夫)が働きやすい職場とは?


後述で詳しくお話しますが、“日中”であれば、仕事と子育ての両立はやりやすいと言えるでしょう。

その理由は、「保育所や学童保育などの預かり施設を利用できるから」です。

逆に、“夜勤”“残業”がある仕事は、夜中に家を空けたり帰宅が不規則になったりするため、子どもを不安にさせてしまう可能性が高くなってしまいます。

仕事と子育てを両立する最善策の一つとして、“働きやすい勤務形態を選択すること”が挙げられます。

この項目にて、子育て中の看護師が働きやすい、“日中+残業が少なめな仕事”をいくつかご紹介していきたいと思います。

その1.クリニック(診療所)

まず一つ目は、「入院施設を持たないクリニック(診療所)」です。

入院施設があると夜勤が発生してしまいますが、そうでなければ基本的には“外来のみ”で、夜勤はありません。

また、平日出勤が多く+残業は少なめです。

加えて、クリニック自体に休診日が設けられていることがほとんどで、休診日も「日曜日・祝日・お盆・年末年始」など休みが多く取りやすいのも特徴の一つに挙げられます。

ただし、“小規模なクリニック”には、若干の注意が必要です。

なぜなら、人員が少ないため急な休みが取りづらい可能性があるからです。

この点のみ注意しておけば、子育て中の看護師にとって、中々に働きやすい勤務先ではないかと思います。

その2.デイケア・デイサービス

「デイケア」は“リハビリに特化した介護保険サービス”のことを言い、「デイサービス」は“要介護認定を受けた方の身体・認知機能の維持・向上のための介護保険サービス”のことを指しています。

どちらも「通所施設」であり、利用者側が施設に訪問(もしくは送迎)する形態となります。

そのため、これら施設も勤務時間は“日勤のみ”となります。

また、土日・祝日が休みであることも多く、残業も基本的には発生しないことがほとんどです。

余談ですが、「介護」という現場においても、看護師は必要不可欠な職種の一つです。

◆「バイタルチェック」
◆「服薬管理」
◆「生活介助」
◆「緊急時の看護対応」

などなど……。

デイケアやデイサービスを利用するのは、「高齢者/障害・難病を持った方/怪我の治療に専念している方」が中心となるため、不測の事態に備えるためにも、看護師の存在は必ず必要となるのです。

その3.保育所・児童発達支援・放課後等デイサービス

これらは、特に「保育所」はご存じの方も多いと思いますが、“お子さんを預かる施設”となります。

児童発達支援・放課後等デイサービスは、“障害を持った子どもたちへの支援を目的とした福祉サービス”のことで、乳幼児~18歳(条件によっては20歳まで)の子どもを預かっています。

詳細は、以前に別の記事にてご紹介しておりますので、下記にリンクを貼っておきます。

「子どもを預かる施設で、なぜ看護師が必要なの?」と感じる方もいるかもしれませんが、成長途中の子どもはいつ体調を崩したり怪我をしたりするか分からないからです。
※加えて、看護師の常駐も義務付けられている※

これら施設で働く看護師の主な仕事内容は、以下となります。

◆園児の健康管理
◆健診補助
◆保健指導
◆保育士のサポート など

上記「保健指導」についてですが、本来は風邪やインフルエンザが流行する冬に行われることが多かったのですが、現在は2020年から日本でも蔓延している「新型コロナウイルス」への対策の一環として行っている施設もたくさんあります。

そして、肝心の働き方についてですが……。

“子どもを預かる施設”ということから基本は“日中のみ”の勤務であり、夜勤や残業は基本的には発生することはありません。

ただし、“勤務時間や休みの日は施設によってまちまち”であるため、勤務する(したい)事業所の勤務時間や休日はしっかりと確認しておく必要はあるかと思います。

例えば、保育園は日曜・祝日は休みであることが基本ですが、園の行事で休日出勤を求められることがあります。

児童発達支援・放課後等デイサービスは、土日もオープンしている事業所も多く、シフト制で休みを取るところが多いです(中には土日休みの事業所もある)。

勤務時間も、夜勤こそないものの、施設によっては夜遅めまで対応可能なところもあります(20時・21時くらいまで)。

加えてもう一つ。

保育園に常駐する看護師は多くなく、大規模な保育園でもない限り、基本は“1つの保育園に1人の看護師となる”ことが多いです。

「急な休みが取りづらくなる」というデメリットもありますので、この点も注意しておいた方がいいかと思います。

確かに、ワークライフバランスは取りやすい職場ではありますが、勤務する事業所によって条件がまちまちなので、雇用条件はしっかりと確認しておかないと「育児との両立が難しい……」と感じる人もいらっしゃるかもしれません。

その4.訪問看護

これは、高齢者および病気や障害を持つ方の自宅に看護師が訪問し、主治医の指示のもとに看護を行う仕事のことを言います。

訪問看護は、基本「訪問看護ステーション」という訪問看護を専門とする事業所に勤務することとなります。

こちらも施設によりけりではありますが、土日祝が休みとなることが多く、日中に利用される利用者がほとんどのため、夜勤が発生することも(基本的には)ありません。

超高齢化社会の突入に伴い、現在訪問看護ステーションの数は全国的に増えており、様々な雇用形態(正社員、アルバイト、パートなど)で求人募集が掛かることも多いため、比較的仕事と子育てを両立しやすい職場と言えるかと思います。

ただし……。

訪問看護には、「オンコール勤務」という独特な勤務形態があります。

これは、特に正社員勤務の場合避けては通れない可能性が高く、「両立が難しい……」と考える看護師さんも少なくありません。

この「オンコール勤務と子育ての両立」については、改めて別の記事にて詳しくご紹介できればと思います。

子育てとの両立を”無理なく”行っていくためには?


できれば、子どもの健やかな成長のため、特に小さなお子さんの場合は極力一緒にいてあげる時間を長く作ってあげることが大切だと思います。

しかし、「生活のためにも仕事をしていかなくてはいけない。だから、仕事と子育てを両立していかないと……」という方もいらっしゃるかと思います。

しかし、ハードな看護師業務と子育てを両立させるのは容易ではなく、働き方にも工夫が必要となります。

ここでは、「子育てとの両立を無理なく行っていくための方法」について、詳しくご紹介していきたいと思います。

1.保育所・学童保育を活用する

自身が仕事に従事している間、子どもの面倒を見てくれる方が必要となります。

現在は、核家族(※)の世帯も増加しており、自身や配偶者の両親と離れて暮らす人も多いです。
※夫婦と結婚していない子どもだけで構成される世帯のこと※

そういったご家庭が利用できる施設として、「保育所」「学童保育」が挙げられます。

◆保育所:乳幼児~小学校就学前のお子さんを預かる施設
◆学童保育:小学生の放課後の保育を担ってくれる施設

現在の社会的情勢に合わせて、これら施設も増加しており、子育て中の看護師が保育所や学童保育を利用する人は非常に増えています。

ただし、朝夕の送り迎えはもちろん、お子さんの急な発熱や体調不良など、何かあった場合は連絡が入り・すぐに迎えに行かなくてはいけません。

急な対応に対して、勤務する事業所や働くスタッフからの理解を得ておく必要がある点には、注意が必要かと思います。

2.院内保育(託児所)を活用する

介護や看護の求人募集の中には、「院内保育あり」「託児所を利用可能!」などと記載されているものも見受けられます。

これは、「勤務地内や近隣にある託児所のことを指しており、病院で働くスタッフのお子さんを預かってくれる施設」のことを言うのです。

これの最大の利点は、“勤務地内”もしくは”勤務地の近隣”に託児所があるという点です。

上記でご紹介した通り、保育所や学童保育にお子さんを預ける場合、緊急時にはすぐにお子さんを迎えに行く必要があります。

しかし、勤務地内もしくは近隣の場合は、文字通り「目と鼻の先」なので、何かあってもすぐに駆け付けることができ安心して働くことが可能です。

また、保育所に勤務している看護師さんの場合、自分の子どもを自身が勤務する保育所に預けることも可能な場合があります。

正直なところ、これについては賛否両論あるようですが、その点については別の記事にて詳しくご紹介したいと思います。

なんにせよ、「こういった方法もある」ということだけ認識しておいていただければと思います。

「勤務形態」や「雇用形態」をお子さんの状況に合わせる

「勤務形態」は、上述でお伝えした“日勤のみ”を中心とすることをオススメします(自身の体調的な意味も含め)。

そして「雇用形態」は、お子さんの状況次第では正社員以外の働き方を選択するのも一つの手段となります。

例えば、アルバイトやパートなどです。

正社員に比べて、時間の融通や急な対応にも柔軟に対応しやすく、仮に「夜勤」や「オンコール対応」を必要とする事業所であっても、対応しなくて良い可能性だってあります。

働き方は柔軟に選択できるのが看護師の良いところなので、自分のライフスタイルに合わせて、働き方を柔軟に変えていくといいでしょう。

家族の理解・協力を得ること

ある意味、もっとも難しく・もっとも重要な事柄ではないかと思っています。

看護師の仕事と子育てを両立する上で、家族の理解や協力は絶対に欠かすことのできないものであり、配偶者や両親の理解や協力を得られることができれば、仕事と子育ての両立もかなりやりやすくなります。

この時に大切なことは、「押し付けないこと」「一人で悩みを抱え込まないこと」です。

子育てとは“家族”で行うものであり、お母さんであれお父さんであれ一人で子育てをするものではありません。

家庭の状況はそれぞれではありますが、子どもためにも家庭のためにも、きちんと話し合って最善の道を見つけられるように工夫してみることが大切かと思います。

子育て中の看護師が知っておくべき「制度」と「対策」について


「仕事と子育てを両立できる環境を整備する」として、国や事業所側も様々な制度や対策を設けています。

ここでは、この制度・対策についてお話をしていきたいと思います。

1.「短時間正社員制度」

その名の通り、“フルタイムで働く正社員よりも、短い労働時間で働くことができる正社員”のことを言います。

これは子育てだけでなく、「介護」や「心身の健康不全」など“フルタイムで働きたくても働けない人”に対し、勤務日数・時間を短くし、活躍してもらう制度となります。

看護師は人手不足が顕著です。

だからこそ、「有資格者」や「経験者」で“即戦力となってくれる人”であれば、積極的に採用していきたいと考える事業所が多いのです。
(雇用形態が多様にある理由はここにある)

企業側としては、「短い時間で効率的に生産性を上げることができ、即戦力となる人材を確保できる」というメリットがあります。

そして労働者側としては、「子育てと両立しながらしっかり稼げる」というメリットがそれぞれに存在することとなります。

ただし、もし同じ職場にこの制度のことをよく知らない人がいたら「なぜあの人は正社員なのに働く日数や時間が短いの?」と不公平感が生じてしまう場合があります。

加えて労働者のデメリットとして“利用できる期間の定めがない”があり、企業によって決められた方針に従う必要はあります。

この2つは、特に注意しておいた方がいいかもしれません。

2.「育児短時間勤務制度」

2009年の「育児・介護休業法」の改正により企業に導入が義務付けられた制度で、仕事と子育ての両立の中で、体力面への不安を緩和するために設けられました。

この制度のことを端的に言うと、「3歳までの子を養育する労働者が、1日の所定労働時間を原則6時間とすることができる制度」のこととなります。

ただし、制度上は“3歳まで”とされていますが、“最長利用期間”は企業によって異なります

期間は企業(事業所)によって様々なので、「どのような制度を取っているのか?」は勤め先or求人を探している際に確認を取るようにしましょう。

3.「超過勤務対策」

「超過勤務対策」と検索すると、“残業問題/残業削減”などのワードが次々と表示されます。

そう、これは「時間外労働(残業)に対する対策・規制」のことを指しています。

具体的には、時間外労働(残業)は“原則として月45時間・年360時間を上限とする”と定められたのです。

これは、2019年4月より施工された「働き方改革関連法」によるものです。

ただ、上述の「働きやすい職場の紹介」で挙げた施設では、基本的に長時間残業が発生するものはありません。

とはいえ、中には入院施設のある病院や病棟などに勤務している人もいらっしゃるでしょうから、そういう人は「超過勤務対策に積極的に取り組んでいる病院かどうか?」を見極める必要はあるかと思います。

まとめ

古くは、男性が働いて家庭にお金を入れ、女性が子育てや家庭を担当する……という時代もありました。

しかし上記のような時代はすでに“当たり前”ではなくなり、女性も仕事をしてお金を稼ぐ「共働き」が当たり前の時代となっているのです。

そもそも、男性(一人)の収入だけでは生活を維持することが難しく、共働きを余儀なくされる家庭も増加しているのが現状です。

夫婦・子育ての悩みを解決する情報を発信している「PaMarry」では共働き夫婦の”リアル”が

発信されてるので是非一度チェックして見てください。

旦那の給料が低すぎて生活できない!と感じた時の対処法や夫の給与に対する妻の本音

夫婦の貯金額はどれぐらい?必要な貯蓄額や効率よく貯金する方法を解説!

共働き家庭の生活費はどのぐらい?夫と妻の負担額はいくらずつが平等?気になる疑問を解説

事情は確かに存在するものの、子どもにはそのような事情を理解できる訳がありません

「どうしてお父さんもお母さんもずっと仕事に出ているの……?」こう感じてしまう、不安を募らせてしまう子供も少なくないのが事実ではあるのです。

子どもを不安にさせることなく、仕事と子育てを両立させていくには、“家族の理解・協力”は必要不可欠です。

「家庭内でしっかりとしたルールを作る」
「自身の親や配偶者の両親に相談をする」
「院内保育や学童保育を利用する」
「様々な制度を活用する」

必ず一人で悩みを抱え込まずに、“子どものためにも”家族と共有しながら上手く仕事と子育てを両立できるようにしてみてください。

また、看護師の働き方は多様に存在します。

「正社員登用制度」を設けている事業所も多いので、お子さんの成長に合わせて雇用形態を変えながら働いていくのも一つの選択肢と言えるかもしれません。

タイトルとURLをコピーしました