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「アニマルセラピスト」のなり方とは?必要な資格や今後の需要について解説!

この記事は約7分で読めます。

動物との触れ合いを通して、人々に癒しを与える「アニマルセラピー」

前回の記事にて、このセラピーに関するご紹介をさせていただきました。

そして今回は、このアニマルセラピーに携わる「アニマルセラピスト」についてのご紹介となります。

どうすればアニマルセラピストになれるのか?
必要な資格などはあるのか?
現在、そして将来の需要について

などを、詳しくお話できればと思います。

「アニマルセラピスト」とはどんな職業なのか?

概要


冒頭でもお伝えした通り、このセラピーは、“動物と触れ合うことで、人の心を癒すこと”を言います。

しかし、対象者と動物を何の接点もない状態で触れ合わせることはできません。

なぜなら、対象者には“動物との正しい接し方を知らない人が多い”から。

そして動物にとっても、知らない人にいきなり接触されると怖がってしまいますし、時には攻撃的になってしまうこともあるかもしれません。

だからこそ、“動物と人の橋渡しをする役割”を果たす人物が必要となるのです。

これが、この仕事の主な業務の一つとなります。

尚、行う業務としては、大きく以下の3つが挙げられます。

①動物(セラピーアニマル)と一緒に施設を訪れ、動物と人が適切に触れ合えるようにレクリエーションを行う
②動物と人が自然に触れ合えるようにサポートをする
③動物(セラピーアニマル)の訓練や健康管理などを行う

ちなみに、自分の愛犬を「セラピードッグ」として育成し、一緒に活動するアニマルセラピストもいます。

どういう人が向いているの?

この仕事は非常に奥が深く、学ぶべきことが山ほどある+常にさまざまなことを学び続ける必要がある仕事です。

その理由は、「人」と「動物」の双方のことを知り尽くす必要があるからです。

まず、セラピーアニマルの健康維持や体調管理を適切に行う必要があるため、“品種の特徴・生態”を知ることはもちろん、“獣医学の知識”も学んでおく必要があります。

また動物の中にも、アニマルセラピーに対する向き・不向きがあります。

それらを的確に判断する力、そしてセラピーアニマルとして活躍できるよう訓練をするスキルも必要となります。

そして、人と動物を接することから、“精神医学”“作業療法学”の知識もあった方が良いです。

なぜなら、「人と動物の間にも、”相性”が存在するから」です。

動物と患者との相性を見極める必要があるため、鋭い“観察力”“洞察力”、そして“考察力”が求められる職種と言えるでしょう。

このことから、この仕事に向いている人というのは、以下が挙げられます。

◆人・動物が好きで、動物を通して人々に癒しを与えたいと感じる人
◆動物の生態・獣医学に興味がある人
◆動物を育てる(躾ける)ことを、楽しいと感じる人
◆さまざまな知識を貪欲に吸収できる人
◆細かな違いに敏感に反応でき、思いやりを持って接することができる人

尚、後述でもお話しますが、現在この仕事の活躍の場は非常に幅が広くなっています。

老若男女を問わず、子どもからお年寄りまでさまざまな場面で必要とされていることから、“どんな年齢・性別の人とでも打ち解けるコミュニケーション力”も必要となってくるかと思います。

学ぶべきことはたくさんありますが、自分が育てたセラピーアニマルと人とが仲良くなり・楽しく触れ合っている様子を見た時に、やりがいを感じるという方も多くいらっしゃいます。

アニマルセラピストになるために「必要な資格」とは?

必須となる資格はないが……


まず結論から言うと、アニマルセラピストになるために、必須となる資格はありません。

ただし前項でも記載した通り、アニマルセラピストとして活躍するにはさまざまな知識や技術が必要となります。

そのため、“資格”は所持していなかったとしても、“知識・技術”は絶対に必要となるのです。

どうすればこの職に就くことができるのか?

では、どうやってその知識・技術を身につけるのか?

そのための方法は、以下の2つに大別できます。

①専門学校に通う
②通信講座を利用する

一番の近道は、①の“専門学校に通う”です。

専門学校に通う最大の魅力は、専門的な知識や技術を学びながら、実際に動物と触れ合える“実習”を行えることにあります。

通信講座の場合、確かに専門学校に通うよりは、掛かる費用を抑えて勉強することができます。

しかし、“通信講座には実習がない”のです。

実践を経験する・しないは、就職する時はもちろん、職に就いた後にも大きく響いてきます。

そのため、可能であれば専門学校に通う選択をオススメいたします。

「資格」は取得しておいて損はなし!

“職に就く際に必須となる資格はない”とお伝えしましたが、資格は取得しておいて損をすることはありません。

なぜなら「資格を所持=確かな知識・技術を証明できるから」です。

関連する資格であれば、以下の2つが挙げられます。

どちらも専門学校や通信講座などでキチンと勉強していれば、比較的取得難度は易しい部類に入ります。

「アニマルセラピストとして、長く仕事を続けていきたい」と考える人は、取得しておいて一切損のない資格と言えるでしょう。

ちなみに、前項でもお伝えした通り、アニマルセラピストとして活動する場合、活躍の場面は多種多様に存在します。

それぞれの場面に合わせた知識が必要となりますので、資格を取得する場合は“目的に合った資格”を選ぶようにしましょう。

職業としてみる「アニマルセラピスト」について


まず結論からお話しすると、「日本において、この仕事は職業として浸透していない」です。

例えば、「アニマルセラピスト 求人」で検索をかけてみると、残念ながらアニマルセラピーの募集をしている求人を見かけることはありません。

あっても“アニマルセラピーを取り入れている(実施している)”と記載されているくらいです。

上記の場合、募集しているのは「介護士」「看護師」などの、別の職種となります。

日本では、アニマルセラピストは“ボランティア”という意味合いが強いのです。

ただし、今後は日本でもこの流れが変わってくる可能性はあるかもしれません。

「将来性」について


アニマルセラピーは、動物との触れ合いを通じ、動物の持つリラックス効果や安らぎ効果で、心の治療・療法を行っていきます。

これは、科学的にも実証されているものであり、アメリカの病院ではこのセラピーが一般化しているのです。

そして、これは日本でも少しずつ浸透してきています。

日本の医療分野や介護分野においても、このセラピーを積極的に取り入れようと考え・実践している事業所も増えてきているのです。

確かに、現在の日本の場合、活動のほとんどがボランティアに該当するため、この仕事だけで食べていくことは難しいかもしれません。

しかし、今後はこの職業が確立され、さまざまな分野でなくてはならない職種の一つになる可能性も否定はできません。

また、現代の日本は“機械による自動化”がさまざまな職種で採用されています。

しかし、この仕事は、機械に取って代わられることはありません。

なぜなら、「人と動物を繋げる橋渡し的な役割を持ち、加えて動物を一人前のセラピーアニマルにするべく訓練する必要性がある」からです。

当然ながら、動物にも「命」があります。

だからこそ、機械に動物を育てることはできないのです。

もちろん将来的にはどうなるかは分かりませんが……少なくとも近い将来としては、機械がこの仕事を率先して取り行うということはまずあり得ません。

そういう意味でも、“将来性のある仕事”と言えるかもしれません。

まとめ

上記でもお伝えした通り、日本においてはアニマルセラピストという職業はまだまだ確立されていません。

しかし、「他国ではアニマルセラピーが一般化していること」、そして「日本の医療・介護分野などでも積極的に採用の動きが見られていること」などから、今後は日本でもアニマルセラピーが一般化していく可能性は十分にあると考えられます。

そして、この仕事は「医療・介護・教育」など、老若男女・健常者やそうでない人を問わず、さまざまな分野で活躍の見込みがあります。

このことから、将来性は十分にある職種の一つと言えます。

今すぐに、この仕事だけで食べていくことは難しいかとは思いますが、将来性を見越して、今からアニマルセラピストに関する知識・技術・資格を身に着けておくことは、決して無駄にはならないと思います。

関心がある方は、ぜひさまざまな情報を収集し・知見を広げ、アニマルセラピストへの一歩を踏み出してみてください。

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