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長引かせない!「風邪」の引き始めの対処法をご紹介します!

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「風邪を引かないカラダづくりをしよう!」と決めて予防を徹底していたとしても、100%風邪を引かないようにすることは不可能です。

では、「風邪かな……?」と感じた時……、つまり「風邪の引き始め」の時にはどんなことに注意をしておいた方がいいのでしょうか?

風邪を軽い病気とみるのは軽薄です。

下手をすれば重症化してしまう恐れもありますし、自分がしんどいだけでなく周りの人にも風邪を移してしまいかねません。

「風邪がひどくなる前に治したい……」

今回は、この「風邪を早めに治す方法」について、詳しくご紹介していきたいと思います。

そもそも「風邪」という病気は存在しない!?


「あなたの風邪はどこから?」というCMでもおなじみの風邪ですが、風邪とは“のどの痛み・咳・鼻水・くしゃみ・発熱(頭痛)”など、人それぞれやその時々によって症状が異なります。

その原因となるのはウイルスや細菌なのですが、そもそも「風邪」というのは通称であり、正式な病名ではないのです。

正式名称は以下のように呼ばれています。

◆「風邪症候群」
◆「感冒」
◆「急性上気道炎」など

しかし、ウイルスの種類は数百種類と言われており、一般の人には「何のウイルスに感染し、どんな病気となっているかは分からない」状況です。
(そもそも、そこまで深刻な病気でなければ一般の人は関心を示さず「風邪か……」となる)

例えば病院に診察を受けに行った時に「風邪ですね。お薬を出しておくのでゆっくり休養を取ってください」と言われたことがあると思います。

これは医師が、風邪のような症状で受診された患者さんが“別の病気でない”と判断したとき、消去法で「風邪ですね」と診断しているのです。

ちなみに「風邪」と似ているものの、より重篤となる「インフルエンザ」は、別名「流行性感冒」とも言われており、別扱いとなります。

また、現在蔓延している「新型コロナウイルス」もこれらとは全く異なるものです。
※風邪ウイルスの中に「コロナウイルス」というものもあるが、似て非なるものである※

症状や伝染力がまったく異なるので、仮に「重度の発熱が……」や「何かおかしいな……」と感じた際は必ず病院に診察に行き、もし感染が発覚した場合は必ず各都道府県自治体の対応方針に従うようにしてください。

風邪ウイルスを死滅させる「薬」は存在しない


薬局などに売っている「風邪薬」であれ、病院で渡される「薬」「抗生物質」であれ、風邪ウイルスを死滅させる=風邪を治すことはできません。

あくまで、“症状を和らげているだけ”に過ぎないのです。

現時点では、風邪に効く抗ウイルス薬というのは開発されていません。

その理由は、“原因ウイルスが多すぎる”ことと、“命に関わるケースがほぼなく、数日で治る可能性が高い(=緊急性が低い)”ことなどが挙げられます。

ちなみに、病院で抗生物質を出す理由は、重篤化しない(別の病気を予防する)ために渡されることがあります。

風邪に似た症状を引き起こす病気としては、以下が挙げられます。

◆「肺炎」
◆「扁桃炎」
◆「溶連菌感染」
◆「副鼻腔炎」など

これらが発症する原因は「細菌」であり、この細菌が原因の症状が「抗生物質」で改善できるのです。

そもそも、抗生物質は風邪の原因となるウイルスには効きません。

風邪を治すのは、自身のカラダによる自然治癒のみです(カラダがウイルスを撃退する)。

だからこそ、薬を渡された際に「安静にしてゆっくり休んでくださいね」と医師から言われるのです。

風邪の引き始めって、どんな症状が出るの?


医学的には急性気道感染症の中に分類される風邪。

自覚症状は人それぞれですが、主に次のようなものが当てはまります。

◆のどの痛み、
◆鼻水・鼻づまり、くしゃみ
◆咳、たん
◆発熱、悪寒(発熱による寒気)
◆頭痛、筋肉や関節の痛み
◆全身の倦怠感(だるさ) など

もちろん、ひき始めの症状(初期症状)として自覚されるものには、個人差があります。

なぜ「初期症状」の時に対処しておく必要があるのか?

結論としては、「風邪をこじらせて重症化させないため」です。

一番わかりやすい例は「発熱」でしょう。

発熱し、汗をかくことによって、病原体を死滅させているのです。

しかし、「発熱する=体力を消耗する」ため、自身がつらいことはもちろん、仕事や学校を休まなければいけない可能性も高いですし、周りに風邪を移してしまう可能性も高くなります。

だからこそ、初期症状が1~2個ほど出た段階=「風邪かな……?」と感じた時に、自分に合った早めの対処をすることが望ましいのです。

風邪の引き始めで対処したい「5つ」のこと


ここまでにご紹介した通り、「風邪ウイルスを死滅させる薬」というのは存在しません。

あくまで“症状を和らげるだけ”です。

つまり風邪を治すためには、自分の体に備わっている“免疫力”でウイルスを排除するしかないのです。

では、免疫力を十分に発揮し・風邪の悪化を予防するためには、何に注意しておいた方がいいのでしょうか?

それは、以下の5つが重要と言われています。

①十分な睡眠を取ること
②しっかりと水分補給を行うこと
③手洗い・うがい・鼻うがいなどを徹底すること
④必要な栄養素を摂取すること
⑤体を温めること(=体を冷やさないこと)

順に補足していきたいと思います。

「十分な睡眠を取る」こと

風邪を治すためにもっとも効果的なのは「良質な睡眠を長く取ること」です。

いつもより長く、ぐっすり眠ることによって免疫力の低下を防ぐことができます。

これは、風邪に限らずどんな病気に対しても共通するとても大切なことです。

ちなみに、できる限り「リラックスできる環境」を整えてあげるようにしましょう。

「アロマを炊く」であったり、「照明を工夫する」であったり……。

“リラックスできる=熟睡できる”ようになります。

自身がもっとも落ち着く方法で、良質な睡眠を取れるよう工夫してみてください。

「しっかりと水分補給を行う」こと

水分補給は、特に“発熱時”に重要なことです。

なぜなら、“体から水分が奪われるため”です。

脱水を防ぐ必要がありますし、脱水を果然するだけで熱が下がる場合があります。

また、熱が出ていない状態であっても、風邪のときは体内の細胞がフル稼働していますので、細胞の一つ一つが水分を必要としています。

基本的に、風邪を引いているときはこまめに水分補給を行うようにしてください。

ちなみに……。

水分補給は、できる限り「水」で行うようにしてください。

お酒なんてもってのほかですが、他にもジュースやコーヒーなどの飲料も「水分補給」をしたことにはなりません。

後は、体を冷やさないためにも、できるだけ常温やある程度温めて飲むのも効果的と言えるでしょう。

特に高齢者の方は、のどの渇きを感じにくくなっており、自分でも気づかないうちに脱水症状に陥っている可能性もありますのご注意ください。

「手洗い・うがい・鼻うがい」などを徹底すること

現在は「新型コロナウイルス」の影響もあって、手洗いやうがいを徹底している人は多いかと思います。

もちろん、風邪を引いた時も、手洗い・うがいを丁寧に行うことが大切です。

殺菌作用のあるハンドソープやうがい薬も使って、できるだけ丁寧に行うようにしてください。

ちなみに、正しい手洗いの方法は、以下の通りです。

①流水で良く手を濡らし、石鹸やハンドソープを付ける
②「手のひら→手の甲→指先・爪の間→指の間」の順に、しっかりとこすり洗いをする
③再度、しっかりと流水で手を洗う(泡とともに汚れを流し落とす)

また、その後にタオルやハンカチで手を拭くかと思いますが、このタオルやハンカチもしっかりと洗濯を行い、清潔にしておくことを心掛けておきましょう。

そしてもう一つ、「鼻うがい」も重要です。

再三お伝えしている通り、風邪ウイルスや細菌は、「鼻」「のど」から侵入し、感染するからです。

つまり、鼻の粘膜からのウィルスの侵入を防ぐための鼻うがいも有効となるのです。

薬局などに行けば、市販の華うがいの薬も販売されているので、(中には抵抗のある人もいるかもしれませんが)風邪を引いた際には鼻うがいも行っておくとより効果的と言えるでしょう。

もちろん、予防にも役立ちます。

「必要な栄養素を摂取する」こと

細菌やウィルスと闘うために免疫力や抵抗力を高めることが大切です。

ただし、風邪を引いている=食欲が落ちているでもあるため、「無理にバランスの取れた食事を~」……と考えるのも禁物です。

その理由は、「食べ物を消化・吸収するには、とてもエネルギーを使うため」です。

本来温存するべき体力が低下してしまうこととなります。

このサイトでは以前に、「風邪予防のために必要な栄養素」についてのご紹介をしたことがありました。

しかし、風邪を引いている時は、上記の理由から「スタミナをつけるために肉を食べよう!」などと考えてはいけません。

消化の悪いものを食べると逆効果となってしまうため、できるだけ「消化に良いもの」を食べるようにしてください。

おかゆ・雑炊・スープ・うどんなど、食べられる範囲で取ることを意識してみてください。
(熱すぎず・冷たすぎず、人肌くらいの温度にすることも重要です)

「体を温める」こと

「体を温める=体を冷やさないこと」です。

なぜ体を温める必要があるのかというと、身体が冷えた状態にあると、栄養素の分解・解毒などの働きがあり、身体の生命維持に大切な役割を果たす「酵素」の働きが弱くなってしまうからです。

また、「血流」も悪くなってしまいます。

その結果、体内に老廃物がたまりやすくなるため自然治癒力が弱まってしまい、風邪を長引かせる原因になってしまうのです。

特に、「首・手首・足首」の3つの首を温めることを意識してみましょう。

また、しょうが湯など、体が温まるものを飲むのも効果的です。

余談:風邪の時ってお風呂に入ってもいいの?


「風邪の時は、お風呂に入らない方が良いと言われた」という人もいるのではないでしょうか。

これは、下記のような状況でもない限りは、お風呂に入っても問題はありません。

◆発熱している時(特に38度以上の熱がある時)
◆体がぐったりしていて、体調が特に優れない時

なぜなら“体を温める”という意味では、風邪の回復を早めることに繋がるからです。

ただし、高い温度のお湯に長く浸かるとのぼせてしまう=体力を消耗してしまうので、入る時間には気を配るようにしてください。

まとめ

以上が、風邪の引き始めの対処法となります。

風邪というのは、基本的には市販の風邪薬などの飲んで上記を徹底していれば、1週間程度で自然に治癒するかと思います。

ただ、下記のような風邪とはちょっと違う症状が見られる場合は、越の感染症にかかっている恐れもあるため、医療機関に受診するようにしてください。

◆対処しているのに、1週間以上風邪の症状が続いている
◆鼻水がにおう
◆咳がずっと止まらない など

特に発熱に関しては、「新型コロナウイルス」の感染の恐れも否定はできないため、様子を伺いつつ・何かあればすぐに医療機関を受診するようにしてください。

以上の点に注意して、早期に治せるような工夫を個人個人で行ってみてください。

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