人の印象は「5秒」で決まると言われています。
特に、その第一印象を左右するポイントは、“口元”です。
「鏡に映っている自分は、まるで怒っているみたい……」
「不機嫌でもないのに、周りから不機嫌な印象を受けてしまう……」
これはすべて、「口角が下がっている」ことが原因かもしれません。
なぜ、口角は下がってしまうのでしょうか?
今回は、その原因と改善策について、詳しくご紹介していきたいと思います。
口角が下がる原因ってなに?
原因は主に5つ存在する
何事にも結果には原因が存在します。
当然、口角が下がることにも原因があるのです。
まずはその原因をご紹介していこうと思いますが、結論から言うと以下の5つが該当します。
◆食事の際に、噛む回数が少ない
◆口呼吸をする
◆姿勢が悪い
◆長時間のスマホの使用
それぞれ、補足を加えていきましょう。
原因その1.年齢による顔の筋肉の衰え
まず1つ目の原因となるのは、「年齢による顔の筋肉の衰え」です。
以前に「たるみ」に関する記事を公開しましたが、口角が上がった状態を維持するためには、当然ながら“顔の筋肉”が必要となります。
顔の筋肉も、体の筋肉と同様に“意識的に鍛えていかなくては、年齢とともに衰えていく”のです。
ちなみに、口角に影響を及ぼす筋肉は以下の3つが挙げられます。
2.咀嚼筋(そしゃくきん):下あごを支える筋肉
3.広頚筋(こうけいきん):フェイスラインの下にある筋肉
もし「口元が老けて見える」「不機嫌そうに見える」と感じる場合は、これらの筋肉が衰えている可能性があるため、注意が必要と言えるでしょう。
原因その2.食事の際に、噛む回数が少ない
昔から、「食事はよく噛んで食べなさい」と言われてきました。
その理由は、「食べ物の消化効率を上げるため」と「噛むことで、顔の筋肉を鍛えるため」です。
しかし日本の食卓も多様化が進んでおり、特に近年は“やわらかい食べ物”が増えたことで、これまでに比べて「よく噛んで食べる」という機会(習慣)がどんどん減っています。
“租借回数が減る=顔の筋肉を使う機会が減る=顔の筋肉が衰えていく”ということにつながります。
本来は、食事で鍛えられるはずの筋肉が、租借回数が減る食事を多く摂ることによって、どんどん弱ってしまっているのです。
原因その3.口呼吸をする
人は、本来「鼻呼吸」を行います。
鼻で息を吸い、口から息を吐きだすのが基本となるのです。
しかし、例えば花粉症や風邪をひいたりなどして鼻が詰まって息苦しいときは「口呼吸」となってしまいます。
ただし近年は、病気でもないのに、この「口呼吸」を行っている人が増加しているのです。
その最大の理由は、“口周りの筋肉の低下”にあると言われています。
“口呼吸が長く続く=常に口が開きっぱなしになる=口輪筋(こうりんきん)が衰える”という原因となり、結果として口角が下がりやすくなってしまうのです。
原因その4.姿勢が悪い
特に“猫背”の人は要注意!
姿勢が悪くなると、顔がうつむきがちになってしまいます。
そして顔がうつむきがちになると、首に力がかかってしまい、首を覆っている「広頚筋(こうけいきん)」が縮んでしまうのです。
これは、口角を下げる筋肉(=口角下制筋)とつながっていることから、口角が上げづらくなってしまう要因となります。
原因その5.長時間のスマホの使用
上記の姿勢の悪さと関連することですが、以下も姿勢の悪さを助長させてしまう原因となってしまいます。
◆前かがみでパソコンに向かう
特に、“うつむいてスマホを見る”は要注意!
特にスマホを見るときは、顔が下向きになってしまいます。
無表情のままずっと下を向いているとどうなるか……?
顔の肉が垂れて、口角が下がりやすくなってしまうのです。
近年は、特にスマホやパソコンで趣味や仕事をする人が増えており、必然的に顔が下向きになりがちです。
こういった姿勢の悪さは、なかなか自分では自覚ができず、それが蓄積されて口角が下がる原因になってしまうので、注意が必要と言えます。
口角が下がるとどんなデメリットがある?
冒頭でも少しお伝えしましたが、口角が下がるデメリットは以下のようなものが挙げられます。
◆不機嫌そうに見える(時には怒っている印象を与える)
◆無表情で覇気が感じられない
冒頭でもお伝えした通り、人の印象は「5秒」で決まり、第一印象を決める最大のポイントは「口元」です。
つまり、少し言い方は悪くなるのですが、“口角が下がる=第一印象が悪くなる(接しづらくなる)”ということにつながるのです。
言い方を変えれば、顔の筋肉を鍛え・口角を常に上げておくことで、印象が大きく変わるということでもあります。
口角が常に上がっていると、それだけで表情が明るくなりますし、若々しくエネルギッシュな印象も与えることとなります。
“口角が上がっているか下がっているか”で、私たちの顔の印象は大きく変わるのです。
どうすれば「口角」を上げることができるのか?
大切なのは、生活習慣を見直すこと!
次に、口角を上げるために大切なことをご紹介していきます。
大切なことは、“生活習慣を改善すること”です。
先に結論をお伝えすると、以下が挙げられます。
◆よく噛んで食事をする
◆姿勢に気を配ること
順に補足を加えていきます。
改善法その1.表情を豊かにする
“表情豊かに過ごす”
頭では理解していても、なかなか実践するのが難しい……という人も多いのではないでしょうか。
特に、現在は「新型コロナウイルス」の影響もあり、仕事も在宅ワークの人も多いでしょうし、人と接する機会が減っている人も多いかと思います。
しかし、言い方を変えると“だからこそ、意識的に表情を豊かにする習慣を作る”ことが大切ともいえるのです。
何度も言うように、“顔の筋肉は、使わなければ衰えていく”のです。
現在は、特に人と接す機会が減っている人も多いことから、より意識的に顔の筋肉を鍛えなければ、どんどん顔の筋肉が衰えていくこととなります。
そのため、常日頃から表情を豊かにする癖を意識づけしてみましょう。
特に「笑う」ことは、非常に大切です。
笑う時には口を大きくあげたり、口角が上がったりするかと思います。
“笑顔”や“笑い”によって、自然と口元の筋肉は鍛えられるのです。
人と話すときは特に笑顔を意識して作るようにする。
一人で過ごすときも、できるだけ口角を上げるよう意識する。
時には、鏡を見て自分の表情をチェックするのもオススメです。
改善法その2.よく噛んで食事をする
上皇でもお伝えした通り、「噛む」ことで自然と口周りの筋肉が鍛えられていくこととなります。
しかし、現在の食生活はやわらかい食事が多いのも事実……。
だからこそ、“意識して噛む習慣をつける”ことが大切なのです。
そのため、普段から積極的に歯ごたえのある食べ物を摂取していくことが大事と言えます。
ちなみに、大切なのは「噛むこと」であり、「噛む回数を増やすこと」です。
例えば、普段からあまり噛まずに飲み込んでしまう癖がある人は、「1回につき〇回は噛むようにしよう」など自分でルールを決めて実践するのもオススメです。
よく噛んで食べることは、口角を鍛えるだけでなく、ダイエットや老化防止にもつながります。
ぜひ、意識して習慣化できるように工夫してみてください。
改善法その3.姿勢に気を配ること
◆パソコンを前かがみで見る癖がある人
◆うつむきがちにスマホを見る人
現代であれば、上記のどれかに該当する人は多いはずです。
そういう人は、できるだけ正しい姿勢を意識してみましょう。
●パソコンを見るときは、できるだけ姿勢を正して首を突き出さないようにしてみる
●スマホを使うときは、できるだけ下を向かないように画面を顔の位置まで上げてみる
などです。
また、画面を見ているときは“無表情”になりがちでもあります。
合わせて、口角を上げることを意識してみる……もしくは合わせて口角を上げるトレーニングを積極的に取り入れてみるのも良いかと思います。
まとめ
記事内でもお伝えした通り、体の筋肉と同様に“顔の筋肉も、使わなければ衰えていく”こととなります。
だからこそ、意識的に顔の筋肉を使っていく必要があるのです。
そのために、日々の習慣化がもっとも大切です。
ちなみに、誰でも簡単かつ効果的に顔の筋肉を鍛えられる方法があります。
それは、「笑うこと」です。
笑うことは口角を上げるだけでなく、眉や頬、アゴなど顔全体の筋肉のリフトアップに役立ちます。
加えて、笑顔はメンタル面にも大きな影響を与えます。
仮に“作り笑顔”であったとしても、笑った顔をすれば「脳が”楽しい”と思い込み、本当にハッピーな気分になる」のです。
(これは医学的にも立証されている)
脳というのは意外にも単純なので、自分の思い込み一つでいくらでも状況の改善が可能となるのです。
笑顔の持つ素晴らしい効果、ぜひあなたも試してみてください。