前回の記事にて、「ダイエットが続かない理由」についてご紹介をしました。
どんな物事にも、「結果には必ずその原因が存在します」。
その理由の一つに“正しいダイエット方法を知らない”という場合が挙げられるのです。
今回は、「どうすれば正しく痩せることができるのか?」という、ダイエットの“基礎知識”に焦点を当てて、詳しくご紹介していきたいと思います。
「ダイエット」の正しい知識を身に着けよう!
なにごとも「基礎」が大切です。
基本が何も分かっていない(出来ていない)のに、応用に走ることはできません。
それは、ダイエットにおいても同じことが言えます。
しかし、“痩せる=体重を減らす”というところに焦点が行きがちなのも確かで、多くの人がダイエットに対する基礎知識がないまま行動に起こそうとしてしまいます。
その結果、以下のようなことが原因となり、「継続ができない」という結果に陥ってしまうのです。
◆必要のない運動を行う
◆間違った食事制限をする
など
大切なのは、「基礎をしっかりと理解し、正しいダイエットを行うこと」です。
そのために大切な基本的なことは、以下の6つです。
◆運動をする
◆筋肉をつける
◆バランスの取れた食事を摂取する(極度な食事制限をしない)
◆長期的な計画のもとで行うこと
◆「停滞期」は必ず訪れる
順に細かくご紹介していきましょう。
「消費カロリー」が「摂取カロリー」を上回れば痩せる
まずこれは大原則となるのですが……。
人は、生きていく上で必ずエネルギーを消費しなければいけません。
生命活動を維持するために必要なエネルギー(=基礎代謝)が存在し、仮に丸1日寝ていたとしても、人はエネルギーを消費しているのです。
そして、そのエネルギー(栄養素)は、基本的に食事からしか摂取ができません。
だから、人は“食事”をするのです。
そしてこの時、「”消費カロリー”が”摂取カロリー”を上回れば、太ることはありません」。
脂肪がつく理由は、“摂取した栄養素を消化しきれずに、不純物として体内にとどまるため”です。
ダイエットを行う際に「しっかりとカロリー計算をしよう!」と言われる所以はここにあります。
極端なことを言うと、(痩せるという意味合いだけで取れば)消費カロリーが摂取カロリーを上回っていれば、運動しなくてもいいのです。
ちなみに、カロリー計算の方法は、「脂肪1kg=約7,200kcal」と言われています。
これを目安に行動計画を立てていくようにしましょう。
運動をする
上記に続きますが、運動をする最大の理由は「消費カロリーを増やすため」です。
特に、ウォーキング・ジョギング・水泳・ヨガなどの「有酸素運動」が、多くのカロリーを消費できるためオススメと言われています。
ただし、この時に注意するべきことは、「有酸素運動」と「筋トレ」は“目的が異なる”という点です。
◆「筋トレ」 :筋肉を増やす
筋トレも運動の一種であることは間違いありませんが、それぞれで目的が異なり、“どちらも行うこと”でより効果的なダイエットとなるのです。
筋肉をつける
ダイエットを行う上で、「筋トレ」は避けては通れない道です。
なぜ、筋肉が必要なのか?
それは、「筋肉が脂肪を燃焼してくれる」からです。
他にも、「基礎代謝がアップする」や「筋肉が多くある方がメリハリのある体になる(ボディーラインを整えられる)」という特徴もあります。
ちなみに、“脂肪よりも筋肉の方が重い”です。
そのため、正しいダイエット法を行っている人であれば、「体重が減らない……」と感じる時が来るかと思います。
でも、“見た目”は以前よりも変わっているはずです。
着実にダイエットは成功の道へ進んでいるので、体重の増減に一喜一憂せずに、そのまま継続をしてみてください。
バランスの取れた食事を摂取する(極度な食事制限をしない)
特に女性の方に多いのが、「無理な食事制限によるダイエットを行う」ことです。
「偏食」(食事を抜く、特定の食事しか摂らないなど)は、返ってリバウンドの可能性が高まってしまうため、要注意となります。
その理由は、「食事制限でまず減るのは、筋肉だから」です。
上記でもお伝えしたように、筋肉は脂肪を燃焼させる+αの効果があります。
それなのに、無理な食事制限で筋肉が減少してしまえば、基礎代謝は低下してしまい・リバウンドしやすいカラダになってしまいます。
リバウンドをすれば、(筋力が減っている状態なので)余計に脂肪が付きやすいカラダになってしまい、“食事制限⇔リバウンド”を繰り返してしまうと、ますます痩せにくいカラダになってしまう……という訳です。
そして、「バランスの良い食事を意識する」ことも大切です。
痩せるために……と、「肉や米を一切食べない」「野菜や特定の食材しか食べない」としてしまうと、必要な栄養素が摂取されずに、返って不健康になってしまいます。
過去に「三大栄養素」「五大栄養素」についてもご紹介したことがありますが、脂質や糖質(炭水化物)なども人が生きていく上では必要不可欠なエネルギーとなるのです。
もし、「白米やお肉などを食べるのはちょっと気が引ける……」という場合は、白米を玄米に変えてみたり、肉とは違うところからタンパク質や脂質などの栄養素を摂取できるように、工夫をしてみてください。
長期的な計画のもとで行うこと
なにごとも「楽な道のり」はなく、小さなことからコツコツと積み重ねていくことが大切です。
それはダイエットにおいても同じことが言え、“短期的なダイエット”ではなく、“長期的な健康(生活)習慣の改善”を行うことが良いとされています。
その理由は、以下が挙げられます。
◆「徐々に負荷をかけていく(時間をかける)方が、続けやすいから」
◆「結果的に、疲れにくく・病気になりにくい、”健康的な体”を手に入れることができるから」
確かに食事制限によるダイエットは、すぐに体重が減るため、一見すると効果的のように思えるかもしれません。
しかし、上記でもお伝えした通り、基礎代謝の低下&リバウンドしやすくなり、返って不健康なカラダになってしまう可能性が高くなります。
何より、多大な食事制限によるダイエットは、精神的なストレスも大きくなり、ダイエット後に過食気味にもなりやすいのです。
そして運動の方ですが、運動の前に準備運動が必要なように、いきなり体に大きな負荷を与えると「体が悲鳴を上げ・そもそも継続しにくくなる(へばってしまう)」というデメリットに繋がります。
だからこそ、食事制限であれ運動であれ、「長い目で見て、少しずつ負荷を加えていく」ことが大切なのです。
ハッキリ言うと、短期的なダイエットは“百害あって一利なし”です。
デメリットばかりなので、オススメはしません。
焦らず・急がず・じっくりと……。
しっかり目標設定を定め、定期的に自分を見直しながらダイエットを行ってみてください。
それは、“=健康的な体を手に入れる”ことと同義です。
「ダイエットをする」のではなく、「健康的な体を手に入れる」ために、日々の生活を見直してみてください。
「停滞期」は必ず訪れる
最後に。
健康的な体を手に入れるために長期的にダイエットを行っていく上で、必ず訪れるのが「停滞期」です。
しかし、筋トレの項目でもご紹介したように、「停滞期は誰にでも訪れるもの」なので、ここに一喜一憂する必要はまったくありません。
むしろ、「停滞期が来た……!着実に健康的な体に近づいている……!」と、その状況を楽しんでみてください。
まとめ:ダイエットは楽しんで行うものである
そう、ダイエットを成功させる最大のコツは、「楽しんで行うこと」にあります。
「ダイエットは苦行……」
そんな風に思う・言う人もいますが、そもそも“嫌なコトって長続きしますか?”です。
嫌なことを無理やり続けていても、それはストレスにしかなりませんし、絶対に継続もできません。
だからこそ、「楽しんでダイエットを行える方法を模索する」のです。
人生は楽しんだもん勝ちです。
ぜひ、自分に合ったやり方・楽しんでできるやり方を見つけて、健康的な体を作れるように、意識を変えてみてください。