皆さんは、普段どのくらい「笑顔」でいることを心掛けていますか?
日ごろから笑顔でコミュニケーションをとることは、周囲の人との良好関係を保つことに加え、メンタルヘルスにも役立てることができます。
しかし、最近は笑顔でいることが希薄になっている人も少なくありません。
◆パソコンの画面に突然反射して映った自分の顔……
◆電車やバスのガラスに反射して映った自分の顔……
あまりにも仏頂面をしていて、びっくりしたことはないでしょうか……?
「なぜ、笑顔が減ってしまうのか?」
「どうすれば、つねに笑顔でいることができるのか?」
今回は、この“笑顔が減る原因”と“笑顔でいるためのコツ”について、詳しくご紹介をしていきたいと思います。
なぜ「笑顔」が少なくなってしまうのか?
冒頭でもお話した通り、現代は「笑顔でいること」が少なくなっている人が増加傾向にあります。
その理由は、大きく以下の3つが挙げられます。
②パソコンやスマートフォンを見る機会が増加したこと
③ストレスを溜め込んでいる人が増加していること
順に補足を加えていきましょう。
「対面での人とのコミュニケーションが不足している」
「新型コロナウイルス」が世界的に蔓延してはや2年と少し……。
この影響で、人々のライフスタイルは大きく変化しました。
◆外出時はマスクを着用する
◆仕事も在宅ワークをする人が増加した
このような点から、「対面での人とのコミュニケーションが大幅に減少した」のです。
そのため、表情を意識的に変える努力をしないと「無表情」でい続ける人が増加してしまったと言えます。
特にマスクは、口元を大きく隠すため、表情が分かりづらく無表情を作りやすい原因にもなっています。
「パソコンやスマートフォンを見る機会が増加した」
現代はパソコンやスマートフォンで仕事をしたり・趣味を楽しんだりする人が増えています。
また、上記でもご紹介した「新型コロナウイルス」の影響もあって家にこもりがちな人も増えており、余計にパソコンやスマートフォンで作業をする人が増加しているのです。
基本的に、パソコンやスマートフォンを見ているときは、無表情になりがちです。
そのため、いつも以上に表情を変えるよう意識づけをしないと、どんどん顔の筋肉が衰えて、表情を変えづらくなってしまうと言えます。
「ストレスを溜め込んでいる人が増加している」
現代は「ストレス社会」と呼ばれるほどに、ストレスを溜め込んでいる人が大勢います。
仕事・家庭など、その要因はさまざまではありますが、“ストレスが溜まる=笑顔が減る”ということにつながってしまいます。
というのも、ストレスでワークライフバランスが乱れると、不安や苛立ちなどネガティブな気分になってしまいます。
そうすると、“心(メンタル)と表情はリンクしている”ため、「ネガティブな感情に包まれると、眉間にしわがよったり・口角が下がったりする」のです。
「年齢」とともに、笑顔の回数は減る……?
これは、もちろん人によりけりではありますが、基本的に「年齢とともに、笑顔の回数は減る」と言われています。
その最大の理由は、「年齢を重ねるごとに、さまざまな物事に”慣れ”が生じるから」です。
子どもの頃は、見るものすべてが新鮮であり、どんな物事にも好奇心旺盛にチャレンジする姿勢があったと思います。
それと同時に、「心の底からおかしくて、声を出して笑うこと」も多かったのです。
また、家族や友人とのコミュニケーション(遊び)などで、笑うこともたくさんあったかと思います。
しかし、年齢を重ねるにつれて、人は“慣れ”ていきます。
◆「昔テレビで見たことがあるな」
◆「〇〇に似ているな」
など、過去の自分が経験した出来事と照らし合わせて、今目の前にあるものを“比較”してしまうのです。
そうすると、新鮮さがどんどん失われていき、自然と笑う回数も減ってしまうこととなります。
これが、“年齢を重ねるごとに笑顔の回数が減る原因”なのです。
ただし、これはあくまで一般的な場合の話です。
「笑顔でいることを意識する」ということをずっと忘れなければ、どれだけ年齢を重ねても笑顔でい続けることができます。
ぜひ、笑顔でいる努力を続けてみてください。
どうすれば「笑顔」でいることができる?その方法とは?
あなたの周りには、いつも笑顔でいる人はいませんか?
いつも笑顔でいる人を見ると、こっちまで元気になることはありませんか?
笑顔は、自分の幸福感を満たすだけでなく、周りの人もハッピーにしてしまう不思議な力があります。
では、「どうすれば笑顔でい続けることができるのか?」ですが、それをこの項目にてご紹介していきましょう。
その1.意識的に「笑い顔」を作る
まずは、「意識的に”笑い顔”を作る」ことから初めてみましょう。
鏡の前で、意識的に口角を上げて、笑い顔を作るのです。
作り笑いで構いません。
人の脳というのは意外と単純で、作り笑いであろうと「笑っている」と脳が判断し、幸せホルモンを出してくれるようになるのです。
また、この際に目をパチパチしたり・キョロキョロ左右に動かす。
口を大きく開けて「あ・い・う・え・お」と言ったりして、顔の筋肉を使ってあげるといいでしょう。
その2.楽しいことを見つける
◆自分の好きなこと(趣味)に没頭する
◆美味しいものを食べる
◆小旅行など、外に気分転換に出かける
◆ポジティブな人と一緒にいる
どんなことでも構いません。
自分が「楽しい!」と思えることを実践してみてください。
この時に大切なのは、「自分の気持ちを否定しない(自分の気持ちに蓋をしない)こと」です。
「やりたい!」と思ったことを、全力で楽しんでみてください。
それが、自然と笑顔を生み出すキッカケとなります。
また、人によっては以下のような場合もあるかもしれません。
「楽しいと思えるものが見つからない」
「やろう!と一歩を踏み出せない」
「仕事や家庭が忙しくて、やりたいことができない」
そういう人は、どんなに些細なことでも構いませんので、自分をハッピーにさせる何かを行ってみてください。
◆「ずっと欲しいと思っていたものを買ってみる」
要するに、「日ごろ頑張っている自分自身に、小さなご褒美をあげる」ということです。
どんなに小さなものであったとしても、自分の願いが叶えば、人はハッピーになれます。
そうすると、自然と笑みもこぼれてくるものです。
いろいろと気にしてしまう人もいるかもしれませんが、気にせず小さな一歩を踏み出してみましょう。
その3.感謝の気持ちを忘れないこと
人は一人では絶対に生きていけません。
どんな人であっても、どんな形であっても、人は誰かの助けがあって生きているのです。
◆いつもワクワク・安心させてくれる友人や恋人
◆一緒に働く仲間
◆会社の入り口に立っている警備員
◆飲食店で食事を提供してくれる店員さん
などなど、いろいろ振り返ってみると、実はいろんな人と関わって生きていることが分かります。
そういう人たちに「ありがとう」と感謝の気持ちを持ってみてください。
もし可能であれば、「ありがとう」を声に出して伝えてみてください。
「ありがとう」は、自分も人も幸せにしてくれるとても大切なワードです。
「ありがとう」と伝えるだけで、自分自身も幸せになってきます。
感謝の気持ちを心から伝えるとき、人は自然と笑顔になります。
少し恥ずかしいと感じる人もいるかもしれませんが、思い切ってチャレンジしてみてください。
その4.自分を褒めてあげる
ストレス社会である現代では、自他ともに「否定する癖」がついています。
上記のように、誰かに感謝の気持ちを伝えることももちろん大切なのですが、それと同時に“自分を褒めてあげる”ことも忘れないでください。
ストレスを抱え込んでいる人は、心に余裕がないこともあって自分のことを自虐的に捉えがちです。
でも、あなたはつねに全力で頑張っているんです。
だからこそ、もっと自分に自信を持っていいんです。
そして、自分自身に「いつもありがとう」と声をかけてみてください。
もう一度言いますが、「感謝の気持ちを心から伝えるとき、人は自然と笑顔になります」。
それは、自分に対しても同じです。
だからこそ、自分に対してももっと感謝の気持ちを伝えてあげるようにしましょう。
まとめ
以上が、“笑顔が減る原因”と“笑顔でいるためのコツ”のご紹介となります。
現代はさまざまな要因により、笑顔でいる……というより“表情を変える”ことが希薄になりがちです。
だからこそ、意識的に表情を変える癖をつけるようにした方が良いかと思います。
特に、今回ご紹介した「笑顔を作る」こと。
笑顔でいることは、周囲に対しての自分を魅力的にみせる効果があります。
また、自分自身の健康や精神状態にも良い影響を与えてくれます。
免疫力アップ・脳の活性化・自律神経のバランスを整えるといった身体的に良い影響と、ハッピーな気持ちになったりリラックスできるなど、心に良い影響を与えると言われています。
そもそも、1日を笑顔で過ごすことにデメリットなんてありません。
ぜひ、常に笑顔でいることを意識して、健康で楽しい毎日を過ごせるように工夫してみてください。