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「小規模保育園」ではどんな働き方をする?働き方や求人の特徴について解説します!

この記事は約7分で読めます。

前回の記事にて、「小規模保育園」についてのご紹介をさせていただきました。

小規模保育園というのは、地域の保育ニーズにきめ細かく対応するために新設された保育施設のことです。

2015年に「子ども・子育て支援法」により国・自治体に認められた「認可保育園」の一種であり、認可対象となったことで施設数が増えています。

保育施設であることから、当然「保育士」が勤務することとなりますが、小規模保育園では保育士はどういった働き方をするのでしょうか?

今回は、小規模保育園での保育士の「勤務環境」「仕事内容」について、詳しくご紹介をしていきたいと思います。

「小規模保育園」とはなにか?


まずは、簡単に「小規模保育園」についてご紹介したいと思います。
(詳細は、前回の記事にて)

冒頭でも記載した通り、これは「子ども・子育て支援法」に基づき新設された保育施設のことです。

もともとは認可外でしたが、2015年4月に施行された「子ども・子育て支援新制度」によって“市区町村による認可事業”となりました。
(「地域型保育事業」の中の、「小規模保育事業」に位置づけられている)

最大のメリットは、「各自治体で保育基準を決めることができるため、地域の保育ニーズに合う質の高いサービスを提供することができる」という点でしょうか。

また、施設の特徴としては、以下が挙げられます。

◆入園できるのは、「0歳~2歳」の乳幼児である
◆園児の定員は、「6人~19人」である(施設によって若干異なる)
◆施設には「A型」「B型」「C型」が存在する

特に都市部では待機児童が多くおり、その9割が0歳~2歳児とされています。

保育園の拡充が求められる中、“小さなスペースでも開園できる保育園”として制度化された……というわけなのです。

小規模保育園の「仕事内容」について


まず、“小規模”と表記されている通り、この保育園は“少人数保育(家庭的保育)”に分類されます。

ただし、かといって他の保育園と保育内容が異なることはありません。

◆生活習慣の指導:食事・着替え・トイレのお世話など
◆成長に必要な遊びの提供
◆イベントの実施

などを行い、子どもの心身の成長と発育をサポートするのです。

違う点があるとすると、「集団保育の機会がない」という点と、「(施設の規模が小さいため)大がかりなイベントを行う機会がない」というところでしょうか。

上記を除けば、基本的な保育内容は、一般的な保育園と同じとなりまs。

一日の流れはどんな感じ?

施設ごとに保育方針などは若干変わるものの、一日の流れは通常の保育園とそれほど違いはありません。

一日のスケジュールをまとめると、以下のようになるでしょうか。

【8:00】
◆当園
◆児童の受け入れ
◆健康観察

【9:00】
◆排泄サポート
◆おむつ替え
◆遊びの提供

【11:30】
◆昼食

【13:00】
◆午睡
◆交代で休憩

【15:00】
◆おやつ

【16:00】
◆遊び

【17:00】
◆順次降園

【18:00】
◆延長保育

注意すべき点があるとすれば、「対象年齢が0歳~2歳児である」というのが挙げられるでしょうか。

この時期の子どもは、まだ自立できていないことが多く、食事中でも遊んでいるときでも常に寄り添ったサポートが求められることとなります。

また、子どもたちのお昼寝中に交代で休憩を取るケースもありますが、保育園によってはこの間に事務作業などを行う場合もあります。

「お給料」はどのくらい?


次に、お給料について見ていきましょう。

まず、従来型の保育園(公立・私立)の保育士(常勤)の平均年収は「約362万円」といわれています。

それに対し、小規模保育園の保育士(常勤)の年収は、各施設ごとに以下のようになっています。

◆「A型」:約322万円
◆「B型」:約323万円
◆「C型」:約350万円

もちろん給与額も勤務する保育園によって違いはあるかと思いますが、一般的には従来型の保育園の方が、給与は良いとされています。

また、「A型」「B型」は金額に大きな差はありませんが、「C型」のみ他2つの施設よりも給与額が高い結果となっています。

金額の詳細は、内閣府のホームページにて調査結果が出ておりますので、より詳細を知りたい方はそちらをご覧ください。

令和元年度幼稚園・保育所・小規模保育園等の 経営実態調査集計結果<速報値>【修正版】

求人の特徴について

小規模保育園の求人を探す際、注意しておくべき点は何が挙げられるでしょうか?

この項目にて、その特徴をご紹介したいと思います。

「地域」について

従来の保育園を開園しようとすると、相応の敷地面積が求められることとなります。
(定員が20名以上でああり、その他にも条件を必要とするため)

それに対し、小規模保育園は敷地面積の基準が緩く、敷地確保が難しい都市部を中心にその数を増やしています。

そのため、小規模保育園を探すなら“都市部”の方が比較的候補を探しやすいかと思います。

ただし、小規模保育園自体は全国の待機児童問題を解消する目的で創設されたものであるため、都市部以外の地域でも一定数の求人は存在します。

また、今後もその数は増加していくことが考えられているため、比較的自分の希望する地域の求人を探しやすいといえるでしょう。

「雇用形態」について

従来の保育園と同じで、雇用形態は「正社員」「パート」「アルバイト」での募集が一般的となります。
(稀に「契約社員」などの募集もあるが、数は少ない)

そのため、自身のライフスタイルに合わせて、雇用形態を選択できる可能性が高いといえます。

◆「正社員」  :長期的なスパンで、安定的なキャリアを築きたいと考える人にオススメ
◆「パート」  :ある程度仕事に専念しつつも、いざという時には家庭と仕事を両立したいと考える人にオススメ
◆「アルバイト」:短時間勤務を希望しており、家庭と仕事を無理なく両立させていきたいと考える人にオススメ

保育園も“人材不足”が顕著であるため、雇用形態も比較的自分の希望する求人を探しやすい環境にあるといえます。

「施設形態」について

小規模保育園の施設形態は、いくつかの種類に分かれています。

◆「院内保育園」 :医療従事者のニーズに対応し、医師や看護師の子どもを預かる施設のこと
◆「企業内保育園」:、一般企業に勤務する従業員の子どもを預かる施設のこと

「子どもを預かる」という点について大きな違いはありません。

ただ、働く側としては、企業規模は見逃せないポイントです。

大規模な病院の運営する院内保育園や、大手企業の運営する企業内保育園であれば、給与や福利厚生が充実していることが多く、安心して長く働ける環境が整っています。

「”小規模”保育園」だからといって、運営先も“小規模”とは限りません。

求人を探す際は、保育園のことだけでなく、運営先のことも考慮して仕事先を見つけると良いかもしれません。

まとめ

以上が、「小規模保育園での働き方・求人の特徴」についてのご紹介となります。

保育対象が0歳~2歳までの乳幼児であり、「乳児保育に興味がある人」や「家庭的な環境で働きたい」という人に向いている仕事かと思います。

待機児童が都市部の方に多いということと、施設面積確保の関係上、現在は都市部の方が仕事は探しやすい傾向にはあります。

しかし、今後は各地域においても小規模保育園の数は増加していくでしょうし、いずれは地方でも仕事は探しやすくなるかとは思います。

ただし、企業規模はもちろん、地域によっても給与や福利厚生に違いは出てきます。
(一般的には、地方よりも都市部の方が待遇は良いとされている)

これは他職種であっても同様のことが言えるため、仕事を探している人は給与や福利厚生などは事前にしっかりと確認を取っておいた方がいいかと思います。

ぜひ、自分に合った保育園を見つけられるよう、尽力してみてください。

尚、関連サイトとして、当社では「医療・介護・保育・福祉」などの採用サイトも取り扱っております。

詳細は以下リンクよりご参照いただければ幸いです。

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