医療・介護・福祉・保育業界専門の求人をお探しの方は医療・介護・福祉・保育bizへ。詳しくはこちら!

お酒を飲んだあとのお風呂はNG?入浴とアルコールの関係性について解説します!

この記事は約6分で読めます。

お酒は適度に飲むものだと分かっていても、時には羽目を外し過ぎて「飲み過ぎてしまった」なんてこともあるかもしれません。

そんなとき、「次の日にお酒を残さないためにも、熱いお風呂に入ろうかな……」と考える人もいるのではないでしょうか。

しかし、飲酒後の入浴は、非常に危険な行為です。

今回は、“飲酒後の入浴の危険性”について、詳しく解説していきたいと思います。

「飲酒後の入浴」の危険性について


飲酒後の入浴が危険である理由の一つは、「体が温まって血液の循環が良くなる」ことにあります。

“酔う=アルコールが全身にまわっている状態”となりますが、このときに入浴すると大量の血液が全身に送られ、脳や心臓の血流が減少してしまうのです。

それが、「脳貧血」「不整脈」「心臓発作」などを引き起こす原因となってしまい、最悪の場合お風呂で倒れてしまう可能性があるのです。

もう一つの危険性は、「一時的に血圧が下がる」という点です。

お酒を飲んだ直後も、お湯に浸かっているときも、人間の血圧は下がります。

この2つの相乗効果によって、目まいや意識消失の危険性があり、最悪の場合溺れてしまう恐れもあるのです。

ちなみに、高齢者の方は血圧の調整機能が弱くなるため、アルコールと脱水によって血圧が大幅に下がる可能性があります。

また、高血圧の薬を飲んでいる人も、同じく血圧が下がり過ぎる可能性がありますので、ご注意ください。

そして最後に、「転倒の可能性が高まる」という危険性もあります。

“酔っている状態=脳が麻痺している状態”であり、正常な判断ができず、中には千鳥足になっている人もいるかもしれません。

浴室は滑りやすくなっているので、転倒し思わぬ事故に発展する可能性も高まってしまいます。

また、「湯につかることで全身の血流が良くなる」は上記に記載した通りですが、その分だけアルコールが全身にまわる勢いが増してしまいます。

つまり、“酔いが加速する”ということです。

転倒の可能性はさらに高まり、場合によっては入浴中に居眠りしてしまう可能性もあるため、大変危険な行為なのです。

「二日酔い」のときも要注意!

「飲酒後にしっかり汗を流すと、体にアルコールが残らない!」と考える人もいるようですが、汗をかいただけではアルコールは抜けません。

アルコールを分解する主な方法は「肝臓で代謝する」ことであり、一時期的に血液の循環が早くなります。

しかし、このタイミングで入浴してしまうと、血液が筋肉に分散されることで肝臓に十分な血液が届かず、アルコールの分解を妨げてしまいます。

そうすると、アルコールがうまく分解されず、次の日も体に残ってしまう……つまり、二日酔いになりやすくなるのです。

そして、二日酔いというのは、体内にあるアセトアルデヒドが分解しきれず体内に残っていることで、頭痛や倦怠感などのさまざまな悪影響を引き起こします。

このとき、「熱いお風呂で汗を流して”お酒を抜く”」という考えを持っている人もいるのですが、これも「脱水症状」に陥る危険性があるため注意が必要です。

というのも、お酒には利尿作用があり、きっちりと水分補給をしていないと体内の水分が不足した状態となります。

そんな水分不足の状態で、さらにお風呂に入って汗を流したらどうなるか……?

余計に体内から水分が抜け出てしまい、脱水症状になる可能性があるというわけです。

また、水分が不足すると、肝臓でのアルコールの分解が低下して、余計に体からお酒が抜けにくくなります。

お風呂に入ると血行が良くなりますが、血行が良くなることで逆に吐き気やめまいなどの不調を引き起こす恐れもあるのです。

二日酔い(というより酔い)に対する最適な対処法は、「水分をしっかり摂取すること」です。

ただし、当然のことですが「迎え酒」なんてもっての他です。

上記に記載の通り、アルコールには利尿作用があるため、アルコールを飲んでも水分補給にはなりません。

「水」や「お茶」などで、まずは水分補給することから初めてみてください。

どのくらい経てば、湯に浸かっても良い?

摂取したアルコールの量や体質にもよるので一概には言えませんが、例えば少量であれば通常2~3時間ほどでアルコールは分解されます。

そのため、飲酒後に湯に浸かりたいと思う方は、飲酒後2~3時間ほど経過してから入浴するのが安心かと思います。

ただし、入浴の際には、以下の点に注意しておいてください。

◆寒暖差を緩和するため、入浴前に脱衣所や浴室を温めること
◆38度前後のぬるま湯にして、浸かる時間は10分以内にすること
◆浴槽から出る際は、急に立ち上がらないこと

長湯をしたり、湯舟に入ったり出たりを繰り返していると、脱水や血圧低下を引き起こす可能性が高くなるので要注意です。

ちなみに、“湯舟に浸かる”ではなく“シャワーを浴びる”のであれば、上記ほど気を遣う必要はありません。

ただ、転倒の危険性はありますので、泥酔している場合は避けてください。

なんにせよ、飲酒後は思わぬトラブルや怪我を防ぐためにも、入浴はしばらく我慢しておいた方が良いかとは思います。

入浴”中”、入浴”後”の飲酒はOK?それともNG?


「温泉に漬かりながら、日本酒を一杯……」

お酒好きからすると夢のようなシチュエーションのように感じるかもしれません。

また、旅行などに行った際、温泉で汗を流してから美味しい料理とお酒を楽しむ……なんてこともあるでしょう。

自宅でも、仕事で疲れて帰ってきて、ひとっ風呂浴びてから晩酌を楽しむ…なんて人もいらっしゃるかと思います。

このように、入浴”中”入浴”後”の飲酒は、どうなのでしょうか。

まず、入浴中の飲酒ですが、これは危険なので止めておいた方が良いです。

昔はどうだったか分かりませんが、現在は温泉に浸かりながらお酒が飲める場所はほとんどありません。

理由は入浴前と同じです。

入浴・アルコールともに血行を良くする効果があるので、「アルコールのめぐりが早くなる=酔いやすくなる」のです。

ちなみに、温泉の場合は、温泉の水温が高い・より血行促進効果が高いなどの場合が多いですし、温泉成分によって浴室が通常よりも滑りやすくもなっています。

体調・安全面から考えて、入浴中の飲酒は絶対にしないことをオススメいたします。

次に、入浴後の飲酒ですが、お風呂上がりすぐは血の巡りが良くなっているので、もう少しだけ我慢してください。

入浴後30分以上空ければ、血管なども通常の状態に戻りますので、飲酒の目安は入浴後30分程度と考えておきましょう。

まとめ

意外と、アルコールと入浴に関しては、間違った知識を持っている人が多いです。

酔っている状態で熱いお湯に浸かると、自分が思っている以上に体に負担をかけてしまいますので、特に「飲酒後の入浴」「二日酔い時の入浴」「入浴中の飲酒」は絶対に避けるようにしてください。

これは、年齢に関わらずです。

高齢者はもちろんのこと、若い人でも注意となります。

アルコールを分解する時間を設け、その上で記事内で記載した注意点をしっかり守って入浴してください。

もしくは、お湯に浸かるではなく、シャワーを浴びる程度にしておくのもオススメです。

また、酔っているときはもちろん、入浴後も体の水分が減少しているので、しっかりと水分補給を行ってください。

間違っても、「迎え酒」でアルコールは摂取しないよう、ご注意くださいね。

正しい知識を持って、楽しんでお酒を飲むようにしてください。

タイトルとURLをコピーしました