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「フードセラピスト」ってどんな仕事?仕事内容やなり方・必要な資格について解説!

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人々を癒す「セラピー」には、実にさまざまな種類があります。

美容・健康・動物・音楽・色・花(自然)など、これまで多様なセラピーとそれに関する職種についてご紹介してきましたが、実は「食」についても、セラピーが存在します。

それが、「フードセラピー」であり、その職に従事する人のことを「フードセラピスト」と言います。

今回は、この「フードセラピー」「フードセラピスト」について、詳しくご紹介をしていきたいと思います。

「フードセラピー」とは?


「セラピー=人々に癒しを与え・心身の健康を図ること」を指しています。

つまり「フードセラピー」とは、“食”を通じて、癒しや心身の健康を図るセラピーのことを言うのです。

現代栄養学はもちろんのこと、マクロビオティック・薬膳・アーユルヴェーダ食なども含めた「食養生」も含みます。

尚、上記で挙げた「食養生」の意味は、以下の通りです。

◆マクロビオティック:玄米、全粒粉を主食とし、主に豆類、野菜、海草類、塩から組み立てられた食事のこと
◆薬膳:中医学理論に基づいて食材、中薬と組合せた料理であり、栄養・効果・色・香り・味・形など全てが揃った食養生の方法のこと
◆アーユルヴェーダ食:インド発祥の伝承医療のことであり、健康を保つことと、病気の鎮静を主な目的としている

また、フードセラピーはとは、栄養学や食養生だけに限らず、以下のような要素も含まれることとなります。

●食事を通して自分の人生を省みる
●テーブルコーディネートで食卓を彩る
●食の産地を考える
●ファスティング(※) など

※ファスティング=断食のことである

そして、このフードセラピーの仕事に携わる人のことを「フードセラピスト」と言います。

上記をご覧の通り、フードセラピストに求められる知識は非常に幅が広く、さまざまな知識を貪欲に吸収しなければいけません。

現在は、管理栄養士に限らず、食の資格を持つフードセラピストが多数登場してきているのが現状となります。

「栄養士」とは何が違うのか?

「フードセラピスト」と「栄養士」は似て非なるものである

フードセラピーとは、「今の自分の体に必要なものを適切に食べることで、体調面・精神面の不調の改善を目指す食事療法や栄養療法のこと」を指しています。

この文言を見た時、「栄養士と何が違うの?」と疑問を感じる人もいらっしゃるかもしれません。

「フードセラピスト」「栄養士」は、実は似て非なるものです。

その違いは、大きく分けて2つあります。

①重点を置いている項目が違う
②必要な資格が異なる

順に補足していきます。

「何に重点を置いているか」

「フードセラピスト」「栄養士」は、重きを置いている項目が異なります。

まとめると、以下の通りです。

◆「フードセラピスト」:食育(食事教育)
◆「栄養士」:”栄養素”をもとにした食事のサポート

前項でも挙げた通り、フードセラピストの業務範囲には、以下が含まれます。

●食事を通して自分の人生を省みる
●テーブルコーディネートで食卓を彩る
●食の産地を考える
●ファスティング(※) など

だからこその「食育(食事教育)」なのです。

対して「栄養士」の場合は、“栄養素”をもとにした食事のサポートに特化しています。

これが、この2つの最たる違いの一つです。

ただし、現代社会では食べ物の種類が非常に多く、選択に迷う人もいるかもしれません。
(=何を基準に食事や食材を選べばいいかの見極めが難しい)

そういった時、「フードセラピスト」「栄養士」の知識があれば、未然に生活習慣病や婦人病を予防することもできます。

この点については、両者は共通していると言えるでしょう。

「必要な資格が異なる」

名称が違うので当然と言えば当然ですが、「フードセラピスト」「栄養士」は、それぞれで必要となる資格が異なります。

大まかにまとめると、以下の通りです。

◆「フードセラピスト」:民間資格
◆「栄養士」     :国家資格

“国家資格=国に認められている公的資格”であり、栄養士の方が“社会的地位”は高いと言えます。

ただし、それはあくまで現時点(2021年)での話です。

フードセラピストの需要も増加傾向にあることから、今後はフードセラピストの社会的地位もどんどん高まっていく可能性はあるかと思われます。

もちろん、両方の知識を得ておけばより就職や転職に有利になります。

例えば、フードセラピストの資格にはさまざまな民間資格が設けられており、中には「オーガニック」に特化した資格も存在します。

余分な添加物や保存料を含まないフードを選ぶことによって、シンプルに原材料の味を楽しみながら生活習慣病の予防をすることができるのです。

こういった知識を学ぶことで、より多方面から利用者に最適な食事(栄養)を提供できるようになります。

また、「食事」というのは、人が生きていくうえで必要不可欠な要素の一つです。

仕事だけに限らず、日々の生活の中でも役立てていくことができるので、さまざまな知識を吸収しておくに越したことはないと思います。

どうすれば「フードセラピスト」になれるのか?


結論から言うと、「フードセラピストはまだまだ仕事として確立されておらず、求人数も非常に少ない」となります。

実際に、「フードセラピスト 求人」で検索をかけると分かりますが、フードセラピスト専属として求人募集をかけている企業はほとんど見受けられません。

ただし、「まったくフードセラピストとして活躍している人がいないのか?」というとそうでもありません。

例えば、「ジム」であったり「学校の給食(献立を考える人)」などで働くフードセラピストもいます。

もちろん「医療」「福祉」においても活躍できる可能性があります。

こういう点(活躍の場)では、栄養士と同じではあるのですが、世間的な認知度や社会的地位としては、“栄養士の方が高い”のです。

だから求人募集も「フードセラピスト」ではなく、「栄養士」で募集をかけている企業がほとんどとなるのです。

フードセラピストとしては、なかなか求人に巡り合える機会は少ないのが現状ですが、今後はこの流れも変わってくる可能性はあるかもしれません。

ちなみに。

フードセラピストには、たくさんの民間資格がありますが、募集をかけている所は「無資格・未経験でもOK!」としている企業が多いのが特徴に挙げられるかと思います。

「将来的なことも踏まえて、フードセラピストとしての実務経験をしておきたい」という人は、さまざまな求人からフードセラピスト関連のものを見つけて、その一歩を踏み出すのもいいかもしれません。

今ならば、「無資格・未経験から応募可能」であり、実務を経験しながらさまざまな資格取得を目指せるチャンスと言えるのです。

資格にはどんなものがあるの?


上述でもお伝えしたように、現在のフードセラピストの資格は「民間資格」しか存在しません。

ただし、資格の種類は多様に存在し、目的にあった資格を取得していく必要があります。

代表的なものでいえば、以下のようなものがあります。

◆「生活習慣病予防アドバイザー」
◆「マクロビオティックセラピスト」
◆「アンチエイジングフードマイスター」
◆「アスリートフードマイスター」
◆「スーパーフードマイスター」

名称に「フードセラピスト」と記載されているものが一つもありませんが、どれも関連する資格となります。

なぜ、これらがフードセラピストに関連する資格なのかというと、「フードセラピー=食育に関連する知識を必要とするもの」だからです。

つまり、検定内容が「食育」に関する知識を問うものであれば、それはすべてフードセラピストとして役立てることができる資格ということになります。

もちろん、“名称が大きく異なる=活躍の場も異なる”ということなので、自分の目的に合った資格を取得することを意識してみてください。

ちなみに、こういった資格は、各種団体が開催するフードセラピストの講座を受けることで取得することが可能です。

また、通信講座やスクールへの進学などでも取得することができますので、興味がある方は気になる資格について情報収集を行ってみてください。

フードセラピストの「将来性」について

上述でもお伝えした通り、2021年時点でのフードセラピストとしての社会的地位はまだまだ確立されているとは言えない状況です。

そもそも資格は多様に存在しますが、それぞれ専門分野で活躍資格が多いのも特徴に挙げられます。

例えば「アスリートフードマイスター」は、アスリートの方に対する食育を行う際に役立てられる資格であり、それ以外だと活躍の場が見込めません。
(もちろん、まったくの無意味という訳ではないが)

幅広く役立てられる資格と言えば、以下の2つでしょうか。

◆「生活習慣病予防アドバイザー」
◆「マクロビオティックセラピスト」

この2つだと、医療・介護・福祉・教育など、さまざまな分野で幅広く活躍させることができるでしょう。

ただ、現時点では「栄養士がその活躍の場広げるために取得する資格」のような認識になっているのも事実です。

とはいえ、この考え方は今後変化していく可能性が高いと言えます。

他のセラピーにも同様のことが言えるのですが、現在の日本は「セラピーに関する需要が高まっている」のです。

ストレス社会と言われる現在の日本において、老若男女を問わず多くの人が“癒し”を求めています。

また、健常者の人であっても“健康意識が高い人”もどんどん増加しています。

このことから、将来的にはフードセラピストの需要もどんどん増えていく可能性が高いと言われているのです。

いずれは、社会的地位も確立され、フードセラピーに関する国家資格なども設けられる可能性もあるかもしれません。

そうなると、資格取得には条件が設けられ、より取得難度も高まるはずです。

このような状況になる前に「フードセラピー(フードセラピスト)に興味がある」という人は、今のうちから、実務経験や資格取得に臨むのもいいのではないかと考えます。

まとめ

「食」というのは、人が生きていく上で必要不可欠な要素の一つです。

そして、現代はさまざまな食材が多様に存在し、一般の人には「何が身体に良いものなのか判別が難しい」状態となっています。

だからこそ、フードセラピーに関する知識は取得しておいて損のないものと言えるでしょう。

資格はもちろん知識だけでも取得しておけば、さまざまな仕事に役立てることもできますし、日々の自分の生活の中にも取り入れていくことが可能です。

将来性は十分にありますので、関心がある方は、知見を広げてフードセラピストへの一歩を踏み出してみて下さい。

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