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それ「腸が疲れている」のかも?腸疲労の原因や対策・予防法について解説します!

この記事は約8分で読めます。

年末年始はさまざまなイベントが盛り沢山で、どうしても「食べ過ぎた……」「飲み過ぎた……」などが起きやすい時期でもあります。

そしてお正月も落ち着いてきたタイミングで、「食べ過ぎた(飲み過ぎた)わけでもないのに、なんかお腹の調子が悪いな……」と感じたことがある人も多いのではないでしょうか。

それは、もしかしたら“腸が疲れているサイン”なのかもしれません。

年末年始でなくても、現代の生活には“腸を疲れさせる要因”がたくさん存在します。

今回は、この「腸疲労」について、詳しくご紹介をしていきたいと思います。

そもそも「腸」は、どんな働きをしているのか?


「腸」というのは、「食物が胃で溶かされた後、その中の栄養や水分を吸収する器官」のことを指しています。

末端は「肛門」であり、消化された食物は“便”となり、排便により体外へと排出されていきます。

そして腸は、大きく分けると「小腸」「大腸」が存在します。

それぞれの大まかな役割は、以下の通りです。

◆「小腸」:「空腸」「回腸」からなり、栄養素の吸収が主な働きとなる
◆「大腸」:栄養分が吸収された後の食物が運ばれ、水分を吸収する役割を持つ

もしかしたら、上記だと難しい表現に聞こえるかもしれませんので、もっと簡単に「腸」の働きを説明すると…。

①「食べ物を消化する」
②「栄養素や水分を吸収する」
③「不要なものを便として排出する」

こういう役割を担っているのです。

つまり、“腸が疲れてしまう”と、上記の機能が低下してしまい、「下痢」や「便秘」「臭いおならが出る」といった体の不調につながってしまいます。

また、腸には免疫細胞の60~70%が存在しているとされており、腸が弱るとアレルギーの原因になることもあります。

それほどに、腸は体の中でも重要な役割を担っているのです。

「腸が疲れる」とは、どういう状態のことなのか?

「腸が疲れている」
「腸を休ませてあげよう」

主にテレビのCMなどで、こういった言葉をよく耳にすると思います。

では、「腸が疲れる」とは、どういう状態のことを指しているのでしょうか?

それは、腸内細菌のうち「善玉菌」が減ってバランスが崩れ、それが影響して腸の粘膜がきちんと修復されずに“荒れた”状態のことを指します。

そして「腸が疲れる原因」は、大きく2つ存在します。

①「暴飲暴食」
②「不規則な生活」

それぞれ、もう少し掘り下げてみましょう。

「暴飲暴食」

上記でご紹介した通り、腸は「食べ物を消化し、栄養素や水分を吸収する場所」です。

そのため「暴飲暴食」……というより、「必要以上に多量に食べ物(飲み物)を摂取する」と、消化に時間がかかり、腸が疲れやすくなってしまう原因となるのです。

ちなみに、肉類の摂りすぎは腸にとって良くはありません。

なぜなら“肉類=タンパク質”であるため、「悪玉菌」のエサとなってしまうのです。

“臭いおなら”の原因ともなってしまいますので、肉類の摂り過ぎには注意しておきましょう。

「不規則な生活」

現代の生活は、夜であっても「テレビ」や「インターネット」など、多数の刺激に囲まれており、交感神経優位の時間が長くなっています。

この“刺激が多く不規則な生活”も、腸が疲れる原因につながります。

その理由は、腸内細菌というのは「食物繊維」を食べて、体に必要な成分を作り出しているのですが、この働きをするのが“夜中=睡眠中=副交感神経が優位になっている時”だからです。

だから、不規則な生活を送りがちな人は、腸が疲れやすく・体調を崩しやすいのです。

ちなみに、「ご飯を食べて・すぐに寝る」のも、腸に大きな負担をかけてしまいます。

なぜなら、「消化・吸収作業と、体に必要な成分の作成の両方を同時に行わなくてはいけない」からです。

それは言うなれば、“2つの仕事を同時作業で進めている状態“のようなものです。

人が2つの仕事を同時作業していれば、“作業効率は落ちるし・ミスも発生する可能性が高まるし・疲れ(ストレス)も溜まる”でしょう。

それを、「腸に強いている状態」となるのです。

だからこそ、「1日3食バランスの良い食事を摂取」し、「適切な睡眠」を取り、「腸を休ませてあげる時間を作ってあげる」必要があるのです。

ちなみに、食事に関して言えば「熱すぎるもの・冷たすぎるもの・辛すぎるもの・酸っぱすぎるもの」も、腸や胃を刺激してしまうこととなりますので、ご注意ください。

「腸疲労」から回復するには、どうすればいいのか?


上述の通り、「腸疲労から回復するには、腸を休ませてあげる」ことが重要です。

そして、常日頃から「腸疲労にならないような工夫をする」ことも大切と言えます。

では、そのためには何をすればいいのか?

上記でも軽く記載していますが、まとめると以下の3つが挙げられます。

①「食物繊維」を摂取する
②「適切な睡眠」をとる
③「運動」をする

それぞれ、もう少し補足を加えていきたいと思います。

「食物繊維」を摂取する

バランスの取れた食事を摂ることは、腸内環境だけでなく、体調に関する多くの面で良好な状態を維持することができます。

ですので、可能であれば1日3食、バランスの取れた食事を摂取することが良いと言えるでしょう。

ちなみに、過去に「風邪の予防に効く栄養素とは?」という内容で記事を公開したこともありますので、参考までに以下にリンクも貼っておきたいと思います。

そして、上記とは別に、腸内にいる「善玉菌」のエサとなる「食物繊維」を摂ることも、腸環境の改善に役立ちます。

食物繊維が多く含まれている食材は、数を上げればキリがありませんが、例えば以下のようなものが該当します。

【穀類】
・玄米
・胚芽米
・麦めし
・とうもろこし

【豆類】
・煮豆(大豆、うずら豆、あずき)
・納豆
・おから

【芋類】
・さつまいも
・里いも
・こんにゃく

【野菜】
・ごぼう
・ふき
・セロリ
・アスパラガス
・青菜類
・キャベツ
・白菜

【果物】
・柑橘類(みかん、グレープフルーツなど)
・バナナ
・うり類

【きのこ類】
・しいたけ
・しめじ
・えのき

【海藻類】
・わかめ
・寒天
・ところ天

ちなみに、食物繊維には「水溶性」「不溶性」の2つが存在しますが、善玉菌がエサにするのは前者の方です。

そしてもう一つ。

ヨーグルトなどには、「乳酸菌」「ビフィズス菌」などが含まれていますが、これも腸に良い食材と言われています。

ただし、使用されている菌がものによって異なるため、相性は存在します。

なぜかというと、「腸内細菌の構成は人によって異なるため」です。

そのため、まずは「これかな?」と思うものを見つけたら、様子見で2週間ほど試してみてください。

それで腸内環境が改善されれば“相性が良い菌”、そうでなければ“相性が良くない菌”と判断できると思います。

相性が良くない場合は、改めて別のものを試してみるといいでしょう。

「適切な睡眠」をとる

上述でもご紹介した通り、腸内細菌が働くのは「主に夜中・副交感神経が優位になっている時」となります。

そのため、適切な睡眠を取ることが重要です。

尚、“適切な”というのは、概ね以下のような状態を指します。

◆睡眠時間をしっかりと確保する(時間は人によりけり)
◆良質な睡眠を取るため、できるだけリラックスできる状態を作る(アロマを炊くなど)
◆食事後、すぐに寝ない(最低でも3時間ほどは空ける)

ちなみに、腸では以下のような「神経伝達物質」も作られています。

●「セロトニン」:”幸せホルモン”とも呼ばれる
●「ドーパミン」:”やる気ホルモン”とも呼ばれる

腸が健康であれば、これらのホルモンがしっかりと作られ、精神面も安定します。

逆に腸が健康でなければ、上記ホルモンが作られず、精神面が不安定となってしまいます。
(気持ちが落ち込んだり、イライラしやすくなる)

腸・そして睡眠は、体にとって非常に重要な役割を持っているのです。

「運動」をする

適切な運動をすることも“腸を刺激する”ため、非常に効果的です。

ジョギングやウォーキング、スポーツジムなどに通って体を動かすのも良いかと思います。

ただ、「仕事が忙しくて中々その時間が作れない……」という方もいらっしゃるかと思います。

その場合は、以下のような点を行って、軽くでもいいので“カラダを動かす癖”をつけるようにしましょう。

◆就寝前やお風呂に入った後などに、ストレッチを行う
◆一駅分歩いてみる
◆日々の移動の中で、階段を利用する

現代人は「動かなさすぎ」とも言われています。

日々の生活の中だけでも、カラダを動かせる機会はたくさんあります。

ぜひ、意識してカラダを動かす癖をつけてみてください。

まとめ

ここまでにご紹介した通り、「腸」はカラダの健康に直結する非常に重要な部分です。

これをずっと疲れたままにしておくと、カラダは当然不調をきたしてしまいます。

言い方を少し変えれば、「人」と同じです。

休みなくずっと仕事を強要されてしまえば、誰だってしんどいし、体調も崩れやすくなるはずです。

だからこそ、適度に休憩や休息が必要なのです。

それは「腸」だけでなく、カラダ全般にも同じことが言えます。

ぜひ、腸だけでなくカラダを休ませてあげる日・時間を適度に作ってあげるようにしてください。

そうすれば、健康なカラダを作り上げることができるようになるはずです。

◆「バランスの取れた食事」
◆「適切な睡眠」
◆「適度な運動」

これらを意識して、ぜひ健康なカラダを長く維持できるように工夫してみてください。

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