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【家庭的保育者】働く上での「仕事の魅力」や「大変なこと・注意点」などを徹底解説します!

この記事は約6分で読めます。

これまで、「家庭的保育事業」について、いくつかの記事をご紹介してまいりました。

保育の形態やサービスの多様化が進んでいる現代、人々のニーズに合わせてさまざまな取り組みが次々と登場しています。

その一つが「家庭的保育事業」であり、今後もそのニーズは高まっていくものと考えられています。

今回は、この仕事に携わる上での「仕事の魅力(メリット)」「大変なこと・注意点(デメリット)」について、詳しくご紹介をしていきたいと思います。

働く上での「メリット」について


まずは、働く上での「仕事の魅力」について、ご紹介したいと思います。

端的に内容だけ先にお伝えすると、以下のようになります。

◆家庭的な雰囲気の中で働くことができる
◆保護者とのコミュニケーションが取りやすい
◆「理想の保育」が提供しやすい

順に捕捉を加えていきましょう。

メリット1.家庭的な雰囲気の中で働くことができる

従来の保育園の場合、「保育施設に勤務しつつ、多くの児童の保育に関与する必要がある」こととなります。

しかしこちらの場合は、「自宅もしくは準ずる施設で事業を営むことができ、定員数も1人~5人と少ない」のです。

仮に保育者1人で保育を担当する場合は、面倒を見れる子どもの数は「3人まで」となります。
(補助者がいれば5人まで担当できる)

このことから、「家庭的な雰囲気の中で、子どもとマンツーマンで保育を実践できる」というメリットが発生するのです。

“家庭的な環境”という点で、子どもや保護者にとっても安心感があり、これが「保護者の満足度を高めている要因」にもなっているのです。

メリット2.保護者とのコミュニケーションが取りやすい

従来の保育園の場合、お迎えや保育ノートなどを活用して、子どもの保育園内での成長を確認することとなります。

また、職員の数も多いことから、なかなか密なコミュニケーションも取りづらくなってしまいます。

それに対し、家庭的保育の場合は、保護者にとって以下のようなメリットがあります。

◆「家庭的かつマンツーマンに近い状態で、きめ細かい保育が提供できる」
◆「保育者が子ども些細な変化にも気づき・対応できる」
◆「保育者が1人など少人数であり、保護者に日々の子どもの様子を詳細に伝えることができる」

総じて「保育者との密なコミュニケーション」が取りやすく、“信頼関係が構築しやすい”のです。

保育者も変わらないため、保護者側も安心して保育を任せたり・保育に関する相談がしやすくなります。

実際、少人数制に惹かれて、あえて「家庭的保育事業」を選ぶ保護者も増えているのです。

これは、保育者にとってもメリットとなります。

メリット3.「理想の保育」が提供しやすい

従来の保育園で働く保育士さんの場合、「日々の業務に追われて、自分が求めている保育が提供できない」と考える人も少なくありません。

イベントや行事も多いですし、保育園のルールに則って業務を行っていかなくてはならないので、なかなかに融通が利きにくく・どうしても“型にはめるような保育”になってしまいがちなのです。

対して家庭的保育の場合は、「事業主が主体となって決める」ことができます。

そのため、自身が理想とする保育のあり方を実現しやすくなるのです。

働く上での「デメリット」について


次に、働く上での「大変なこと・注意点」について、ご紹介したいと思います。

こちらも先に要点だけをまとめておくと、以下のようになります。

◆保育スペースを確保しなければならない
◆手続きや準備が大変である
◆保育に行き詰りやすい
◆保護者とそりが合わない場合がある

順に捕捉を加えていきましょう。

デメリット1.保育スペースを確保しなければならない

この事業は、保育者の自宅やマンションの一室などで行うことができます。

しかし、「保育スペースを確保しなければならない」というデメリットがあります。

例えば、「保育スペースを確保するために、自宅を改装・リフォームする」「新たにマンションの一室を借りる」などです。

自治体からの認定を受ける際は施設環境のチェックが行われる場合がありますので、必ず基準に沿って保育スペースを確保しなければなりません。

デメリット2.手続きや準備が大変である

事業を運営するためには、“自治体の許可”をもらう必要があります。

◆さまざまな書類の提出
◆保育スペースの確保、設備の準備
◆自治体が定める研修の修了

など、開業するまでに非常に多くの手続きが必要となるのです。

この点を「手続きや準備が大変……」と感じる人も多くいらっしゃいます。

開業する際は、認可をもらう時期を明確に設定し、早くから準備することが大切となります。

デメリット3.保育に行き詰りやすい

狭い保育スペースの中で少人数で行える保育となりますので、「マンネリ化しやすく、行き詰りやすい」というデメリットが生じてしまいます。

当然、規模の関係から、大きなイベントや行事を行うことも難しいです。

この事業は、「家庭的保育者の技量や多彩な目線が求められる」こととなります。

さまざまな情報を調べ、遊びのアイディアをたくさん用意しておくことをオススメします。

デメリット4.保護者とそりが合わない場合がある

これは他の保育事業でも同じことが言えますが、特に「保護者と密なコミュニケーションを取る」この事業においては、保護者との相性がより顕著に表れやすいです。

例えば、以下のような場合で保護者の負担が増えることがあり、話に折り合いがつかない場合もあります。

◆「お弁当やおやつを持参させなくてはいけない」
◆「延長保育を求められる場合がある」

特に「延長保育」は、1人または2人程度で行われる保育事業であるため、保育日や保育時間を融通することが難しくもあります。

保育者にとっては「保護者の意見は受け入れなくてはいけない」という気持ちもある反面、「休みが取れない……」という問題にもつながってしまうのです。

「融通が利かない……」となると評判に関わる場合もありますし、あまりに保護者の事情に合わせすぎると保育者の負担が大きくなるため、バランスを取ることが難しい事業形態となるのです。

そもそも、小規模保育であるため、「性格の合わない人とも毎日密にコミュニケーションを取らなくてはいけない」という問題も発生する恐れがあります。

1人で事業を運営している場合、仕事のことを相談できる仲間もいないということになります。

この「人間関係のトラブル回避法」をしっかり理解しておかないと、この事業を長く続けていくことは難しいといえるかもしれません……。

まとめ

以上が、「家庭的保育者の、なり方・収入相場、業務を行う上でのメリット・デメリットのご紹介」となります。

「家庭的環境の中で、自分が求めている保育を実践できる」

これが、家庭的保育事業を行う最大の特徴かと思います。

しかし、理想の保育を実現するには、相応の準備が必要にもなります。

従来の保育園に勤務するか、家庭的保育事業の中で求める保育を実現するか……どちらを選ぶかは、業務に携わる本人にしか決めることはできません。

ただ、「待機児童問題」「保育士不足」が問題として取り上げられている現状では、(対象や条件を満たす必要こそありますが)今後も家庭的保育者を求める家庭は増えていくかと思います。

今後の需要はしっかりとあるので、後は、メリット・デメリットどちらの面も把握・理解した上で「どんな働き方がしたいのか?」を自分自身で決めてみてください。

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