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安心できる保育園を選ぼう!「保育園見学」の際に確認するべきことについて解説します!

この記事は約11分で読めます。

これまで、「保育園の選び方」について、いくつかご紹介をさせていただきました。

保育園に入園させるというのは、なかなかに難しいものです。

希望する園に入園できないこともありますし、いざ入園しても合わずに「転園したい(させたい)」となる可能性もあります。

そもそも、保活を行っている時点で選択肢が膨大にあり、途中から「入れる園ならどこでもいいかも……」という気持ちにもなりかねません。

しかし、保育園というのは「子どもが、最長小学校入学まで過ごす大切な場所」でもあります。

そのため、お子さんのためにもできる限り納得して園選びをしたいところです。

その際に重要となるのが「保育園見学」です。

今回は、「保育園見学の際に、確認しておくべきこと」について、詳しくご紹介していきたいと思います。

「保育園見学」には必ず行こう!


パンフレット・ホームページ・口コミなど、保育園の情報というのは実際に行かずともさまざまに入手することが可能です。

しかし、断言できるのは「保育園見学には絶対に行っておいた方が良い」です。

パンフレットやホームページの場合、載っている情報と実際の印象にはギャップがあったりします。

「優先順位の低い園が、実際に訪れてみると思いのほか好印象だった……」というのは、実際によくある話です(逆も然り)。

また、“口コミ”には気を付けておいた方が良いかと思います。

良くも悪くも、口コミは「本人の体感がストレートに表現される」こととなります。

感じ方は人それぞれなので、「(見学してみたら)〇〇さんが言うほど印象は悪くなかった……」なんてこともあるかもしれません。

最後に。

もっとも注意しておかなくてはいけないのは、“インターネット上の口コミ”です。

上記のように“知り合いから本人の体感を聞く”のであれば、まだ(人となりが分かっている分)信ぴょう性もあるかもしれません。

しかし、インターネット上は不特定多数の人が書き込みできるため、その情報には一切の信頼性が持てません。

中には真実をお伝えしている人もいるかもしれませんが、それは「実際に自分の目で確認してみないと分からない」のです。

情報化社会である現代は、現地に赴かなくともさまざまな情報が入手できます。

しかし、必ずしもその情報が“確実性のあるものではない”のです。

この点に注意しつつ、可能な限り「気になっている保育園には見学に行く!」ということを徹底した方が良いかと思います。

保育園見学の「事前準備」で必要なこと

まず、保育園をピックアップする際は、インターネットや友人からの口コミなどで情報収集をするかと思います。

その中で「良さそうな保育園だな……」と感じた園を、ホームページなどでさらに情報収集を行い、園の特徴を掴んでみてください。

特に「認可外保育園」は、園の方針も保育料も施設ごとに大きく異なります。

また、「認可保育園」の場合は、(国や自治体が管理しているため)保育方針は統一されていますが、園によって“雰囲気”は異なります。

なぜなら、保育園を実際に運営しているのは、“人”だからです。

人が変われば、雰囲気は絶対に変わります。

方針こそ同じであれ、雰囲気は園によって大きく異なるのです。

上記の点には、十分に注意しておきましょう。
(この”雰囲気”を知るために、見学に行くといっても過言ではない)

ある程度保育園の絞り込みが行えたら、次に行うのは「見学予約の連絡を入れる」です。

できる限り、“インターネット”での申し込みではなく、“電話”で申し込みを行うのが良いかと思います。

その理由は、これまた“職員の雰囲気を確かめるため”です。

職員の言葉使いや対応……電話でのやり取りだけでも、ある程度の雰囲気を掴むことはできます。

“第一印象”というのは、それほどに大切なことなのです。
(もちろん、保護者側も丁寧な対応を忘れないようにお気を付けください)

ちなみに、連絡を入れるのは「園児たちのお昼寝時間(12:00~15:00)」くらいが良いかと思います。
(それ以外の時間は、職員の方々も子どもの対応などでバタバタしていることが多いため)

職員の雰囲気も良く、見学の日程が決まったら、後は“見学のための準備”をするだけです。

疑問点は、前もってまとめておくと、見学の際に効率よく質問できるかと思います。

また、園までの距離や時間・導入の様子(交通量の多さ)なども、しっかりと確認しておくといいでしょう。

「見学」時には、ここをチェックしよう!

はじめに

次は、「実際に見学に行った先にチェックしておくべきこと」についてです。

数え上げればキリがないのですが、重要な点をピックアップすると、以下が挙げられるかと思います。

◆「積極的に見学をさせてくれるか?」
◆「子どもたちがのびのびと過ごしているか?」
◆「保育士(保育者)が子どもの目線で話しているか?」
◆「発達に合ったおもちゃが充実しているか?」
◆「外遊びしているかどうか?(園庭の有無・広さなど)」
◆「安全対策は徹底されているか?」
◆「保育士(保育者)の人数は足りているか?」
◆「経験豊富な保育士がどのくらいいるか?」
◆「乳児と幼児のスペースが分かれているか?」
◆「清潔かどうか?」
◆「給食やおやつ(アレルギー対策)について」
◆「災害時の対応について」
◆「保育園と家庭の情報共有について」
◆「年間行事や保護者参加の行事について」

順に、捕捉を加えていきましょう。

チェック1.「積極的に見学をさせてくれるか?」

見学の際に、“できる限り園全体を隅々まで見せてくれるところ”を選択することをオススメします。

良い保育をしているところは積極的に園のことを紹介してくれるはずですし、同時に子どもたちの様子も見ることができると思います。

できる限り園全体を隅々まで見た方が良い理由は、“良い園かどうか?”を判断することと、“お子さんが入園した後の姿を想像しやすい”からです。

◆「子どもの様子を見せてくれない」
◆「施設の一部しか見せてくれない」

などの場合は、その保育園自体に少し警戒心を持った方がいいかもしれません。

チェック2.「子どもたちがのびのびと過ごしているか?」

良い保育園であれば、子どもたちがのびのびと過ごしている姿を見ることができると思います。

子どもは、大人以上に“繊細”であり、“敏感”です。

そのため、「子どもたちがのびのびと遊ぶ姿が見られる=保育士との関係が良好である」ということにつながり、保護者にとっても子どもにとっても安心できる場所といえるのではないかと思います。

見学時に見る子どもたちの姿は、“あなたのお子さんが入園した後の姿”でもあるのです。

子どもたちの様子をしっかりと観察するように意識してみてください。

チェック3.「保育士(保育者)が子どもの目線で話しているか?」

「保育士と子どもの目線が同じであるか?」

これも、大事なポイントです。

子どもと同じ目線で接す保育士(保育者)ばかりであれば、安心感も増すと思います。

チェック4.「発達に合ったおもちゃが充実しているか?」

仮におもちゃがたくさん用意してあったとしても、子どもの年齢や発達に合ったおもちゃでなければ、意味がありません。

子どもも楽しくないでしょう。

年齢や発達に合ったおもちゃであれば、子どもたちが遊びこむことができますので、毎日楽しく保育園に通ってくれるようになるはずです。

チェック5.「外遊びしているかどうか?(園庭の有無・広さなど)」

子どもにとって、外での遊びは楽しみの一つとなります。

園庭の広さや遊具も確認しておきましょう。
(できれば、子どもたちが園庭遊びをしているところが見れると良いです)

ちなみに、「小規模保育園」など、(特に都市部では)“園庭がない保育園”もあります。
(マンションの一室などで保育を行っている場合)

その場合は、近場の公園や広場などで外遊びをするなどの工夫をしてくれていることと思います。

ただし、毎日外遊びをする園もあれば、それ以外の課題を優先する園などもあり、その特徴は施設によってさまざまでもあります。

この点は、見学の際にしっかり確認をしておくといいでしょう。

チェック6.「安全対策は徹底されているか?」

◆保育室やトイレのドアに指挟み防止ゴムがついているか?
◆ロッカーや家具の角にコーナークッションがついているか?
◆高いところに重いものが置かれていないか?

など、保育室に“安全対策”がされているかも確認しておきましょう。

チェック7.「保育士(保育者)の人数は足りているか?」

近年は「保育士不足」が課題視されており、施設の中には保育士(保育者)の数が足りていない場合もあります。

可能であれば、保育士(保育者)の人数が足りているかも確認しておくといいでしょう。

もし具体的な人数が確認できない場合は、“保育士の動き”を確認してみるといいでしょう。

◆「大変そうに動き回っていないか?」
◆「和やかな雰囲気で子どもと接しているか?」
◆「表情に余裕はあるか?」

などが、確認のポイントかと思います。

もし保育士(保育者)が和やかな雰囲気で保育をしていれば、「年齢に応じた人数配置がされている」といえるかと思います。

チェック8.「経験豊富な保育士がどのくらいいるか?」

保育園にもさまざまな種類が存在します。

◆認定保育園のように「全職員が保育士免許を取得している」場合
◆認可外保育園のように「一定数しか保育士免許を取得していない」場合
◆「保育士免許は取得している」が、保育経験が浅い場合(未経験者が多いなど)
◆「乳幼児保育」など、一定の保育経験が豊富な場合
◆「子育て経験」がある保育士がいる場合
など

例えば「保育士免許」を取得していたとしても、“保育の経験値”は人によって千差万別です。

可能であれば、保育士の経験値についても伺ってみるといいでしょう。

チェック9.「乳児と幼児のスペースが分かれているか?」

施設によっても変わっては来ますが、一般的な保育園は「0歳児~就学前まで」と幅広い年齢のお子さんを預かっていることが多いです。

“年齢が幅広い=きょうだいのように異年齢との関わりを持つことができる”のが、大きなメリットといえるでしょう。

ただ、年齢に幅がある分、「乳児と幼児のスペースが分かれていた方が安全」かとは思います。

特に「延長保育」「休日保育」などは、クラス別ではなく一緒に保育することもあるので、事前に確認は取っておいた方がいいかと思います。

チェック10.「清潔かどうか?」

保育室はもちろん、トイレや廊下も清潔かどうか確認しておいた方が良いかと思います。

子どもが長い期間・時間を過ごす場所となるため、園そのものが清潔であるに越したことはありません。

◆遊んだ後のおもちゃや絵本は定期的に消毒されているか?
◆ホコリが溜まっていないか?
◆赤ちゃんの保育室は衛生面に気をつけているか?

など、見学の際にチェックしておくことをオススメします。

チェック11.「給食やおやつ(アレルギー対策)について」

もし可能であれば、給食の献立も見せてもらうといいでしょう。

◆お弁当やおやつが持参となる場合
◆(おやつなど)手作りで提供される場合
◆市販品を提供する場合

施設によって、提供される内容は変わってきます。

また、赤ちゃんを預ける場合であれば、「離乳食」についても確認を取っておくようにしましょう。

尚、これはお子さん全員に当てはまるわけではありませんが、もしお子さんがアレルギーをお持ちであれば、“保育園のアレルギー対応について”も確認しておいた方がいいかと思います。

アレルギー対応はほとんどの保育園で行われているかと思いますが、お子さんのアレルギーの度合いによっては、保育園の対応も変わってくるかと思います。

対応方法は保育園によっても異なるため、お子さんが安全な食生活を楽しめるように、しっかりと確認しておくことをオススメします。

チェック12.「災害時の対応について」

特に近年は、地震や台風などの災害被害が多発しています。

災害は、いつ起こるか予想ができないため、いざ災害が起きた際の対応もしっかり確認を取っておいた方が良いかと思います。

◆園からどのように連絡が来るか
◆非常口の場所
◆避難場所
◆毎月避難訓練を実施しているか

人によっては「こんな細かい点まで……」と思うかもしれませんが、何か問題が起こってからでは遅いのです。

できる限り、しっかりと確認をとっておくことをオススメします。

チェック13.「保育園と家庭の情報共有について」

保護者との情報共有の仕方も、保育園によってさまざまです。

規模の大きな保育園であれば「連絡帳」などを使用して情報共有するでしょうし、小規模保育園など運営規模が小さいところであれば直接保育士の方と情報共有出来る可能性があるかと思います。

保護者にとっても保育者にとっても、保育園での様子や家庭の様子を把握するための大切なポイントとなります。

この点も、しっかりと確認を取っておいた方がいいかと思います。

チェック14.「年間行事や保護者参加の行事について」

一生に一度のお子さんや保護者の思い出作りの場……それが、保育園で行われるさまざまな行事です。

お子さんのためにも、できるだけ保育園の年間行事やイベントには参加したいと考える方もいらっしゃるかと思います。

このイベントの“頻度”“曜日”もしっかりと確認を取っておくといいでしょう。

ちなみに、近年は「小規模保育園」など、運営規模の小さな施設も増加しています。
(マンションの一室で保育が行われるなど)

規模が小さいと、それだけ大規模な行事は行われにくくなります。

この点にも注意しておきましょう。

まとめ


以上が、「保育園見学の際に、確認するべきこと」のご紹介となります。

今回は特に重要な点をピックアップしてご紹介しましたが、それでも確認するべき項目はなかなかに多いです。

しかし、保育園はお子さんが長い期間・時間を過ごす場所であるため、できる限りこだわりを持って園選びを行った方が良いかと思います。

そうでないと、いざ通ってみると「思っていた園と違う……」ということになり、転園を希望する可能性も出てくるかもしれません。

もちろん、入ってみないと分からないこともありますが、それでも「保育園見学」を行うことで、転園の可能性をある程度軽減することは可能です。

保護者にとっても・お子さんにとっても、安心して保育を任せられる保育園を選べるよう、園選びは慎重に事を運んでみてください。

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