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「フラワーセラピー(フラワーセラピスト)」ってなに?セラピーの魅力やなり方・将来性などを解説!

この記事は約7分で読めます。

ストレス社会の現代において「セラピー」の需要は大きく伸びており、その種類も多様に存在します。

今回ご紹介する「フラワーセラピー」も、その一種です。

しかし、フラワーセラピーはまだまだ発展途上のセラピーであり、「セラピーの魅力」「職に就くために必要なこと」などを詳しくご存じの方はまだまだ少ないと思われます。

この記事では、「フラワーセラピー」、そしてその仕事に従事する「フラワーセラピスト」について、詳しく解説をしていきたいと思います。

「フラワーセラピー」ってどんなもの?

概要


花をプレゼントされたり、眺めたり・触れたりすると、嬉しい気持ちになることはもちろん“心が癒されているような気分”になることはないでしょうか。

花には“人の心を癒したり・元気づけたり”する不思議な力があるのです。

“セラピー”と名の付く通り、フラワーセラピーは“花を用いた心理療法”のことを指しています。

ちなみに、このセラピーに用いる花は原則として「生花」となります。

「生花(せいか)」その名の通り、“生きた花”のことをいいます。

対するものとして「造花(ぞうか)」がありますが、これは“人の手によって本物に似せて作られた花のこと”を指しており、基本的にはフラワーセラピーに用いられることはありません。

「生花」を活用することから、“見た目”はもちろんのこと、“香り”“質感”などの効果も得られるのです。

フラワーセラピーの「歴史」について

このセラピーは、「芙和せら氏」によって、1989年に開発された「フラワーハートセラピー(※)」というものが、全国的に広まったものとされています。
※「フラワー心理セラピー」とも呼ばれる※

これは、“花の色彩心理・アロマテラピー・フラワーアレンジ”“臨床心理学”を統合した独自のセラピー法のことです。

このセラピーが開発されて以後は「花育」として、老若男女を問わずさまざまな場面での効果・活躍が注目されてきました。

ちなみに芙和氏は、現在はセラピストを養成する学校の所長を務めており、昔も今現在もさまざまなセラピーを生み出し・研究を重ねていらっしゃいます。

フラワーセラピーは、どんな所で活用されているの?


花には、「五感(視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚)」のすべてを使って接することにより、“脳を刺激して活性化させる効果”があります。

花の持つ効果を活かし、心身のバランスを整え・人の心を和ませ疲れを癒します

そのため、フラワーセラピーはさまざまな場所で活用されています。

介護施設や医療機関などの専門機関でも、「リハビリ療法」「箱庭療法」などに利用されていますし、「カウンセリング」の一種としても取り入れられています。

また、“健全な心身の育成のため”として、児童福祉施設や学校で取り入れられることもありますし、「アロマテラピー」として、美容(サロンなど)にも活用されています。

※「アロマテラピー」に関しては、以下記事をご覧ください※

もちろん、職場や各機関だけでなく、ご家庭でもフラワーセラピーは利用することができます。

病気や障害を持つ人・健常者はもちろん、老若男女誰に対してでも活用できるのが、フラワーセラピーの大きな特徴の一つに挙げられるのです。

「フラワーセラピスト」について

どんな仕事をするの?

「花」と一言でいっても、

◆季節ごとのお花
◆行事に利用するお花
◆ハーブなどの植物

など、その種類はさまざまです。

そして、人それぞれで“感性”“悩み”は異なるため、同じ花を活用してセラピーを実践しても、その感じ方(癒され方)は大きく変わってきます。

だからこそ、その人その人に合ったサポートが必要となるのです。

この仕事は、「花」を媒介にして、自らが持つ豊かな感性と花に関する知識・技能を生かして、様々な事柄・状況・立場において支援者としてサポートする人のことをいいます。

フラワーセラピストになるために「必須となる条件」はあるの?

まず、フラワーセラピストになるために、“必須となる条件”はありません。

というよりも、「フラワーセラピストとして求人を募集している企業は、現段階では少ない(ない)」と言ってもいいかもしれません。

この点については、後述にてもう少し詳しくご紹介します。

ただ、フラワーセラピストは専門職です。

花がもたらす色彩心理やアロマテラピー効果について学び、さまざまな種類の生花のエッセンス、セラピーの正しい知識、臨床の技術を持つセラピストが求められることとなります。

そのため、「フラワーハートセラピスト」などの民間資格が、複数設けられています。

とはいえ、この民間資格には“受験資格”などは特段設けられておらず、「フラワーセラピスト養成講座」などを受け専門知識を勉強することで、誰にでも資格を取得できるチャンスがあります。

資格について関心がある方は、「フラワーセラピスト 資格」などで検索をかけてみてください。

フラワーセラピストの「現状」と「将来性」について

現状=まだまだ社会的地位は確立されていない

前項でお伝えした通り、「フラワーセラピストとして求人を募集している企業は、2021年時点ではほぼ無い」と言っても差し支えありません。

実際に「フラワーセラピスト 求人」で検索をかけてみると分かりますが、“別の仕事との兼任”で募集がかかることがほとんどです。

例えば、

◆看護師兼~
◆介護士兼~
◆アロマセラピスト兼~
◆保育士・児童指導員兼~
◆心理カウンセラー兼~

などです。

実をいうと「フラワーセラピー(フラワーセラピスト)は、まだまだ世間的な認知度が低い」のです。

これは、「ミュージックセラピスト(音楽療法士)」「カラーセラピスト」などの、他のセラピストにおいても同様のことが言えます。

「セラピスト」に関する資格は、民間資格こそ数多くあれど、“公的資格(=国家資格)”は設けられていないものがほとんどで、社会地位がまだまだ確立されているとは言えない状況なのです。

極論を言うと、フラワーセラピストであれ、ミュージックセラピストであれ、カラーセラピストであれ、「必要性は理解しているが、専門家を雇わなくてもなんとかなる」と考えるところも多いのです。
(言い方を変えると、専門家を雇えるほど事業所に余裕がないともいえる)

ただし、どのセラピストにも言えることですが、“将来的には必要とされる職業になっていく可能性は高い”と言われています。

将来性=需要はどんどん高まっている

どんなセラピーに対しても同様のことが言えますが、ストレス社会の現代において、癒しの必要性はどんどん高まっています

そして、医療分野や介護分野・児童福祉などなど……、老若男女を問わずさまざまな場面に需要があるのも事実です。

特に現代の日本は「超高齢化社会」に突入しており、今後は、より医療や介護の現場でセラピストの存在が必要不可欠なものとなってくるでしょう。

このことから、「フラワーセラピーに関心がある」という人は、将来のために資格を取得し、知識・技術を身に着けておいても損はないと言えるかと思います。

まとめ

「フラワーセラピー」は、花に触れることで心を解放し・癒すことを目的に生み出されたものであり、その需要はどんどん伸びています。

またこのセラピーは、“生活習慣病をなくし・健康でいられるための学習にも役立てられている”ことから、活躍できる場面は多様に存在するのです。

しかし、フラワーセラピー(フラワーセラピスト)の認知度はまだまだ高いものとは言えません。

ただ、言い方を変えれば“まだまだ発展途上の段階であり、将来性はある”とも言えます。

フラワーセラピーに関する民間資格は、今現在では在宅でも勉強がしやすく、資格取得難度も(きちんと勉強していれば)それほど高いものではありません。

今だからこそ、資格を取得しておいて、後に役立てられる可能性が高いのです。

もし今後、社会的地位が確立され国家資格なども登場してくれば、「認定学校を卒業しなければいけない」「一定の実務経験を必要とする」などの条件が設けられる可能性は高まりますし、当然受験難度も高まってくるはずです。

そうなる前に資格を取得し、確かに知識や技術を身につけておけば、他の人より一歩リードしてフラワーセラピストとして活躍できる未来も来るかもしれません。

可能性(需要)は十分にありますので、関心がある方は知見を広げて、資格取得などにチャレンジしてみてください。

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