医療・介護・福祉・保育業界専門の求人をお探しの方は医療・介護・福祉・保育bizへ。詳しくはこちら!

自宅でできるフラワーセラピーとは?花の効果についても解説します!

この記事は約9分で読めます。

ストレス社会である現代にとって、「癒し」はとても重要な要素の一つです。

そしてこれまで、その“癒し”“悩みの解決手段”の一つとして、さまざまな「セラピー」についてご紹介をしてきました。

しかし、(多少は落ち着いてきたとはいえ)現在は「新型コロナウイルス」の影響もあって、中々人と接触したり・お店に通ったりすることを戸惑う時期でもあります。

また、新型コロナウイルスの変異株も確認されており、今後新たな波が来ることも否定はできません。

「外出は控えたい……。でも癒しは欲しいし、せめて家の中だけは安らぎを持てる場所を作りたい……」

そんな時に、誰でも・自宅で簡単にできるのが「フラワーセラピー」です。

今回は、この「自宅でできるフラワーセラピーについて」と、それぞれの「花の効果」について、色々とご紹介をしていければと思います。

そもそも「フラワーセラピー」とはなんなのか?

概要


「フラワーセラピー」および、その仕事に従事する「フラワーセラピスト」については、以前にご紹介しておりますので、詳細はそちらをご覧いただければと思います。

フラワーセラピーのことを端的にご紹介すると、“花やハーブを用いて心身のバランスを整えること”をいいます。

ストレスや悩みから解放される術の一つとしても知られており、医療や介護などの専門機関においても利用されています。

また、“健全な心身の育成のため”として、児童福祉施設や企業などでも採用されることが増えています。

自宅でもできるの?

上記でご説明した通り、フラワーセラピーは、病気や障害を持つ人はもちろん、健常者(※)に対しても効果的です。
※健常者=特定の慢性疾患を抱えておらず、日常生活行動にも支障のない人のこと※

どんな人であっても毎日の仕事や家事などで、知らず知らずの内に疲れやストレスというのは溜まってしまいます。

そんな時、花やハーブなどの植物と接することで、五感(視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚)を通して脳が刺激され、心身を活性化する効果があるのです。

「花を見たり・触れたりしていると、癒されたり・元気が出るような気がする(=リラックス効果)」と言われることがありますが、この理由は「α波」という脳波が多く出るからと言われています。
※α波=リラックスしている時ほど、多く出現する脳波のこと※

このことから、専門家ほどの知識がなかったとしても、自宅でフラワーセラピーを実践することは可能です。

自宅は、その人の生活、ひいては人生の基本となる場所です。

そういった場所に花を飾り・手入れをすることによって、ストレスや疲れは自然と癒されていくことと思います。

自宅でできるフラワーセラピーの方法について


次に、今回の本題である「自宅でできるフラワーセラピーの方法」について、ご紹介をしていきたいと思います。

ただ、その前に一つだけ注意点をお話しておきます。

注意点:「生花」であること

フラワーセラピーで使用するものは、原則として「生花」を利用します。

その名の通り、「生花(せいか)」とは、“生きた花”のことをいいます。

フラワーセラピーは、五感を駆使して“花”からエネルギーをもらうのです。

そのため、生きている花でなければ、癒しの効果を得ることはできません。

対するものとして、人の手によって本物に似せて作られた花である「造花(ぞうか)」がありますが、これがフラワーセラピーに用いられることは(基本的には)ありません。

ただ、「育てる手間を省いた上で、自宅に(何でもいいから)花を飾りたい」という人もいるかと思います。

その場合は、造花を活用するのも一つの手段です。

あくまで、「(最大限)花から癒し効果を吸収したい」という人がフラワーセラピーを利用するのであって、造花を利用して部屋に彩りを加えることは何ら間違ってはいないのです。

使い方の問題なので、自分に合った方法で自宅に彩りや癒しを加えてみてください。

では、以下より自宅でできるフラワーセラピーについて、ご紹介していきたいと思います。

その①:花を飾る

もっとも手軽に癒し効果を得る方法は、“部屋に花を飾る”という方法かと思います。

これは、自宅や自分の部屋だけでなく、職場のデスクなどでも効果があります。

1日の中で長く過ごす場所の近くに置くことで、頻繁に目に入るようになりますので、そこにお気に入りの花を飾ってみるといいでしょう。

その②:花を育てる

上記で記載した通り、生花は放っておくとすぐにしおれてしまいます。

花も、“生きている”のです。

生命力があるからこそ、生花からエネルギーをもらうことができるのです。

このことから、生花を飾る際には同時に“花を育てて・命と向き合う”必要があります。

こう聞くと少し小難しく感じるかもしれませんが、水をあげたり(変えたり)・花や葉を整えてあげたり・茎を切り戻してあげたり(水あげという)といった、花や植物を育てる上で当たり前のことをしてあげるだけでも十分です。
(“花の育て方”については、この記事の趣旨からズレるので、それぞれで調べてみてください)

“花を育てる=花や植物に直接触れる”こととなりますが、その感触を味わうことがリラックスに繋がったりもします。

また、土の中には微生物が生息していますが、この微生物にはストレスを軽減して心の調子を整える効果があるとも言われています。

これが、自然の生命力なのです。

花や植物を育てるというのは、リラックス効果だけでなく、充実感や達成感を得るという意味でもメリットに繋がります。

花に興味がある人も、そうでない人も、この機会に花を育ててみるのもいいかもしれませんね。

その③:アロマテラピーを楽しむ

現在、アロマテラピーの需要はどんどん伸びています。

これは、花に由来する精油(エッセンシャルオイル)を用いたセラピーのことで、その内容は以前に別の記事にてご紹介もさせていただきました。

自宅でできるアロマテラピーで特に認知度が高いのは、以下の2つでしょうか。

◆アロマディフューザーを使用して、香りを拡散させ楽しむ
◆精油をお風呂に数滴垂らして、リラックスバスタイムを楽しむ

後は、少し難しくはありますが、アロマオイルを利用して「アロママッサージ」を行うなどもあります。

なんにせよ、この製油やアロマオイルには様々な効果があります。

例えば、以下のようなものです。

◆イランイラン   :鎮静と興奮のバランスを取る
◆カモミールローマン:安心感を得て、ありのままの自分を受け入れることができる
◆ジャスミン    :恐れを取り除き、素直な感情表現を促す
◆ミモザ      :傷ついた心を癒し、心を落ち着かせる
◆ローズ      :穏やかに元気を取り戻させてくれる(アンチエイジング効果もあり)

ただし、精油やアロマオイル……特に“精油”は、その特性上取り扱いには十分な注意が必要です。

例えば、“100%天然成分”でできることから、火をつければ“引火”します。

また、原液をそのまま皮膚や粘膜につけてはいけません。

当然、“飲用”することも禁止です。

取り扱いには十分な注意が必要であることから、小さなお子さんがいる家庭や妊娠中の方がいるご家庭では、基本的には精油やアロマオイルは使用しない方が賢明かと思います。

これらの注意点については、アロマショップに赴いた際に、店員さんに詳しくお話を聞いてみるといいでしょう。

アロマショップでは、「アロマセラピスト」など、アロマテラピーに精通している専門家が必ず常駐しています。

自分に合った精油やアロマを選択することはもちろん、それらを正しく使用できるように、専門家に正しい知識を教えてもらうように心掛けてください。

花の「色」がもたらす効果について


上記にも記載した通り、花は「五感」のすべてを通じて、さまざまなアプローチで人々の心を癒してくれます。

それぞれの効果としては、以下のようなものが挙げられます。

◆視覚:花の色によるカラーセラピー効果や美しさによる癒し効果
◆嗅覚:花の香りによるアロマテラピー効果やリラックス効果
◆触覚:花の触り心地による刺激
◆味覚:ハーブティーやエディブルフラワーで味わう刺激やリラックス効果
◆聴覚:葉や草が優しく揺れる音などによる心地よい刺激

しかし、花にはさまざまな種類が存在し、それぞれで五感の感じ方は変わってきます。

特に「視覚で感じるもの=花の色=色彩効果」は、その種類が多岐に渡ることから得られる効果もさまざまです。

この項目にて、“花の色がもたらす効果”について、いくつか例を挙げてご紹介していきたいと思います。

「白色」

例えば、「ユリ」「かすみ草」などの白い花は、“浄化作用”“リフレッシュ効果”があると言われています。

心のモヤモヤが取れない時や、気持ちの切り替えをしたい時などに飾ってみるといいでしょう。

「赤色」

「情熱の赤いバラ」と言われるように、「バラ」「カーネーション」などの赤い花は、やる気を出したい時に役立てられる色です。

赤色には、交感神経を刺激し、血行を良くする効果があると言われています。

また、心身の強壮作用もあるため、気分が沈みがちな人にもオススメできるかと思います。

「青色」

「アジサイ」「デルフィニウム」など、赤色と対照的な色をしている青い花。

これは、“副交感神経”を刺激する効果があると言われています。

人によっては、「ブルー=ネガティブな印象」を持つ人もいるかもしれません。

しかし、青い花はリラックス効果をもたらしてくれるため、穏やかに過ごしたい人にはうってつけの色となるのです。

気持ちを落ち着かせる効果があるため、例えば神経が昂って眠れない日が続くときには、青い花を寝室に飾ってみましょう。

そうすると、あなたを良質な眠りに導いてくれるはずです。

「黄色」

“脳を刺激し集中力をアップさせる”効果を持つ黄色は、頭をスッキリ・クリアにしたい時に有効な色となるでしょう。

例えば、「水仙」「ヒマワリ」などが挙げられます。

また、黄色は、新陳代謝や消化吸収の働きを高める効果もあるため、食欲が湧かないときや、どんよりとした停滞感がある時にも活用できるかと思います。

「紫色」

紫色の代表的な花と言えば、「ラベンダー」「スターチス」などが挙げられるでしょうか。

この色は、直観力や想像力を高めるために役立てられ、芸術的センスを引き出す力があるとされています。

そのため、閃きや洞察力を得たい時に活用できると言えるでしょう。

また、心身を癒し・回復機能を高める効果も持ち合わせています。

特にストレスを溜め込みやすい人は、紫色の花を目に見えるところに飾ってみるのが効果的かと思います。

まとめ

アロマセラピーは、自宅でも簡単に取り入れることができるセラピーの一つです。

花を飾るのは、自宅だけでなく職場のデスクなどでも可能でしょうし、他にも料理や音楽などのコラボレーションとしても活用することができます。

ただし、“生きた花”を使用することから、花の扱い(育てる)にはある程度の知識が必要となりますし、精油やアロマオイルを使用する際には十分な注意も必要となってきます。

また、ただ“花を飾る”だけでなく、「気分に合わせて、適切な花を選択する知識」もあった方が良いかと思います。

その場合、「フラワーハートセラピスト」などの民間資格を取得しておくのも一つの手段と言えるでしょう。

2021年時点では、フラワーセラピストに関する資格は通信講座などで比較的簡単かつ低予算で学ぶことができますし、受験難度も(きちんと勉強していれば)それほど高くもありません。

資格を取得しておけば、仕事で活用できることはもちろん、日々のさまざまな部分でその知識や技術を生かせるようになるはずです。

資格……ましては日常生活でも役立てられる資格であれば、取得しておいて損をすることは絶対にありません。

関心がある方は、ぜひ知見を広げて、資格取得のために勉強をはじめてみてください。

タイトルとURLをコピーしました