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実は風邪に効く薬はない……!?「風邪」を引かないために気を付けるべき7つのことをお話します!

この記事は約10分で読めます。

1年を通して引く可能性がある「風邪」ですが、特に冬は多くの人が風邪を引きやすい時期かと思います。

そもそも「風邪」とは、どのような病気なのでしょうか?

そして、風邪を引かないために注意すべきことはなんなんのでしょうか?

今回は、こういった「風邪」に関連するお話をしていきたいと思います。

そもそも「風邪」とは一体なんなのか?

概要

結論を言うと、風邪とは“ウイルスに感染して発症する病気”のことです。

正式名称は「風邪症候群」もしくは「感冒(かんぼう)」と言います。

風邪に関連するウイルスが粘膜から感染し、炎症を起こす。

そして、以下のような一般的に「風邪」と言われる症状を引き起こすのです。

◆くしゃみ
◆鼻水
◆鼻づまり
◆のどの痛み
◆咳
◆たん
◆発熱 など

原因微生物の約90%は「ウイルス」である

風邪が起こる原因は、微生物が鼻や喉(上気道という)に感染して起こります。

この“微生物”というのは、ウイルスが“90%”を占めています。

そして残りの10%は「細菌・マイコプラズマ・クラミジア」などと呼ばれる、ウイルス以外による感染が原因となります。

ただし、何が(どんなウイルスが)原因で風邪になったのかを特定するのは、一般人はもちろん医師であっても困難です。

なぜなら、風邪ウイルスの数は“200種類以上”と言われているからです。

加えて、同じウイルスであってもさまざまな型があり、年々“変異”しています。

分かりやすい例でいうと、「インフルエンザ」が挙げられるでしょうか。

インフルエンザのワクチンは1回打てば良いわけではなく、毎年打たなくてはいけません。

しかし、ワクチンを打ったからといって100%インフルエンザにかからないという保証もありません。

また、1度インフルエンザにかかったからと言って、以降インフルエンザにかからないというわけでもありません。

この理由が、上記で挙げた「ウイルスにもさまざまな型があり、年々変異する」という点に起因します。

仮に一度感染してウイルスに対する免疫ができたとしても、次々に新しいウイルスに感染してしまうため、繰り返し風邪を引いてしまう……。

こういう理由があるのです。

風邪を引き起こす主なウイルスについて

上記で「ウイルスの型はさまざまである」とお伝えしましたが、この項目にて主なウイルスについて簡単にご紹介しておきたいと思います。
(インフルエンザについては、後述もしくは別の記事で詳しくご紹介します)

表にしてまとめてみると、以下のようになります。

ちなみに、表に記載されている「コロナウイルス」と、現在世界中で蔓延している「新型コロナウイルス」は、似て非なるものです。

症状や伝染力がまったく異なりますので、感染したことが判明した際には、必ず各都道府県自治体の対応方針に従うようにしてください。

「風邪」と「インフルエンザ」は何が違うのか?

この2つは症状こそ似ている部分もありますが、そもそも原因となるウイルスが異なる別の病気となります。

風邪の主なウイルスに関しては、上記の表でご紹介した通りです。

そしてインフルエンザの場合は、「インフルエンザウイルス(A型・B型・C型)」というものが主な原因となります。

一般的にはインフルエンザの方が症状が重い場合が多く、人によっては命にかかわる重篤な合併症を引き起こす可能性もあるため、風邪であろうとインフルエンザであろうと、何か気になる点があれば病院に行き・医師の診察を受けるようにしましょう。

風邪に効く薬は、存在しない……?

タイトルにも記載されているものですが、実をいうと“風邪に効く薬”というものは存在しないのです。

①「じゃあ、市販で売られている”風邪薬”っていったいなんなの?」
②「病院に行ったら抗生物質をもらうけど、あれはなんなの?」

上記のような疑問を持つ人もいるかと思いますが、①はあくまでも“症状を抑えているだけ”に過ぎないのです。

例えば、「熱を下げる」「咳を止める」「鼻水を止める」など、あくまでも症状を抑える効果を発揮するのみで、風邪の原因であるウイルスそのものを撃退している訳ではありません。

そして②ですが、風邪の時に渡される抗生物質も、あくまで“細菌を滅している”だけに過ぎず、ウイルスそのものを滅している訳ではないのです。

あくまで細菌感染による合併症などのリスクを考えて、“念のため”に処方しているものなのです。

では、「どうやったら風邪は治るのか?」ですが、これは、自分自分の免疫力を高め、自身の身体の治癒能力によってウイルスを死滅させることとなります。

例えば、病院で診察を受けた際に、医師からこう言われるはずです。

「暖かくして(身体を冷やさずに)、栄養のあるものを食べ、しっかり睡眠を取ってください」と……。

薬というのは、あくまでも“風邪を治すための補助的な役割を担っているだけ”であり、風邪薬を服用すれば風邪が治るというわけではないのです。

根本は、自身の身体です。

だからこそ、風邪を引かないように、事前に予防することが大切なのです。

そのためには、自分自身の免疫力を高め、ウイルスの侵入に備える必要があります。

だからこそ、生活習慣を整える必要があるのです。

次項より、“予防のために大切な7つのこと”をご紹介していきたいと思います。

風邪を引かない身体づくりのために必要な「7つ」のこと


風邪薬が効果を発揮しようがしまいが、結論「そもそも風邪にかからない」ことが自分にとっても・周りの人にとってもプラスになることは間違いありません。

そのために、“予防”することが重要となります。

この項目で、「風邪を予防するための7つのポイント」をご紹介していきたいと思います。

尚、先に結論をまとめて記載すると、以下の点が挙げられます。

①手洗い・うがいを徹底する
②室内では適度な「湿度」を保つ
③身体を冷やさない
④十分な休養をとること
⑤バランスの良い食事をとる・免疫力を高める食品を活用すること
⑥外出時はマスクを着用すること
⑦人通りが多い所への外出を避けること

特に現在は「新型コロナウイルス」も蔓延しているため、風邪やインフルエンザも含め、対策(予防)はしっかりと行っておくべきかと思います。

それぞれ、順に掘り下げていきましょう。

手洗い・うがいを徹底する

自宅であれ学校であれ会社であれ、外から帰宅(帰社)した際は、必ず手洗い・うがいを行うようにしましょう。

ウイルスや細菌が付いた手で鼻・口・目などを触ると、感染してしまいます。

これを「接触感染」と言います。

「帰ったら、まずは手洗い・うがいをする」

昔から言われていることですが、これがウイルスや細菌を洗い流す予防の第一歩となるのです。

ちなみに、正しい手洗いの方法は、以下の通りです。

①流水で良く手を濡らし、石鹸を付ける
②「手のひら→手の甲→指先・爪の間→指の間」の順に、しっかりとこすり洗いをする
③再度、しっかりと流水で手を洗う(泡とともに汚れを流し落とす)

ちなみに、その後にタオルやハンカチで手を拭くかと思いますが、このタオルやハンカチもしっかりと洗濯を行い、清潔にしておくことを心掛けておきましょう。

室内では適度な「湿度」を保つ

特に冬場は暖房などを利用する機会が多く、部屋が乾燥しがちです。

空気が乾燥してしまうと、鼻や喉の粘膜の防御機能が低くなり、ウイルスや細菌に感染しやすくなります。

そのため、できれば室内の湿度は「50%~60%」を保つことを意識してみてください。

余談ですが、夏風邪となる原因のウイルスは高温・多湿を好むため、湿度が「50%以上」になると活発に働くこととなってしまいます。

このウイルスは梅雨~夏にかけて活動性が増すため、この時期は除湿剤や除湿器などを利用して、湿度を50%未満にするよう心掛けてください。

このように、ウイルスと一言で言っても、季節によってその種類は大きく異なるのです。

身体を冷やさない

昔から「冷えは万病のもと」と言われるように、体を冷やしすぎると免疫力が低下し、さまざまな病気や不調を引き起こす原因となってしまいます。

近年は、お風呂をシャワーだけで済ませる人も増えてきていますが、できればこの時期はしっかりとお湯に浸かって体の芯までしっかりと温めるようにしてみてください。

また、エアコンの聞いたオフィスなどであっても、ブランケットやひざ掛けを常備して、特にお腹や足元を冷やさないようにご注意ください。

十分な休養をとること

近年は「ストレス社会」と言われており、多くの人が多くのストレスに苛まれています。

そして、重労働の結果なかなか休みや睡眠を取ることができず、免疫力が低下してしまう人も多いかと思います。

できる範囲ででも良いので、睡眠をしっかり取り・生活リズムを整える工夫をしてみてください。

もしくは、精神的にリラックスできる時間を作ってみてください(やり方は人それぞれです)。

そうすることで免疫力が高まり、風邪も引きにくくなることでしょう。

バランスの良い食事をとる・免疫力を高める食品を活用すること

上記と合わせ、バランスの良い食事をとることも大切です。

現代は数多くの食品が存在し、人によっては偏食になりがちです。

しかし偏食だと免疫力が弱くなり、体の調子もなかなか整うことはありません。

免疫物質の元となるタンパク質をはじめ、体の調子を整えるビタミンやミネラルなど過不足なく摂取し、体力や抵抗力を高めることも大切なのです。

また「免疫力を高める=腸内環境を整える」ことも重要です。

発酵食品や食物繊維・乳酸菌などを積極的に摂取し、免疫力を高めていく工夫をしてみてください。

ただし、一つ注意点があります。

それは「バランスの良い食事を心がけること」です。

いくら体に良いものだとしても、同じものばかり摂取していては意味がありません。

栄養バランスを考え、「自分にはどんな食材(料理)が必要か?」を考えて、毎日の食事を摂るようにしてください。

ただ、「何が自分にとって必要なものなのか?」はなかなか自分だけでは判断が難しいかと思います。

そういう時は、栄養士やフードセラピストに相談してみることも良いかもしれません。

身近な人やネットなど、調べれば現在はさまざまな情報が閲覧できるので、それらもうまく活用してみてください。

また、このサイト内で「栄養士」「フードセラピスト」についてのご紹介もしておりますので、以下にリンクを貼っておきます。

関心がある方は、ぜひ閲覧してみてください。

外出時はマスクを着用すること

現在は「新型コロナウイルス」の影響もあり、ほぼすべての人が外出時にマスクをしているかと思います。

これは、風邪やインフルエンザであっても同様に効果を発揮します。

なぜなら、風邪はかかった人が咳やくしゃみをして飛び散ったウイルスを、のどや鼻から吸い込むことで感染するからです。

これを「飛沫感染」と言います。

マスクでウイルスが身体の中に入ってくるのを、しっかりとブロックしておきましょう。

人通りが多い所への外出を避けること

こちらも「新型コロナウイルス」の影響で、人通りが多い場所や繁華街への外出は控えようとしている人は多いかとは思います。

これも風邪やインフルエンザに対しても同様の効果を発揮します。

特に、以下のような人は免疫力が落ちているので、ウイルスに感染しやすくなっているはずです。

◆高齢者
◆慢性疾患を抱えている人
◆疲れ気味の人
◆睡眠不足の人

特に今の時期は、新型コロナウイルス・風邪・インフルエンザなど病気が蔓延する時なので、少しでも「不調だな」と感じる人は、人の多い場所には近づかず・まずはしっかりと休養を取ることを意識してみてください。

まとめ

上記の通り、冬場……特に1月2月は風邪やインフルエンザが蔓延する時期です。

また、現在は新型コロナウイルスの影響もあるため、特に「体調管理には気を配りつつ、マスクの着用・人通りの多い所は避ける」を徹底しておくべきかと思います。

加えて上述でもお話した通り、風邪に効く(ウイルスを死滅させる)薬というものは本来なく、あくまで補助的な役割を持っているにすぎません。

大切なのは“自身の身体”であり、どれだけ根本である「自分自身の免疫力を高めることができるか?」が重要となってきます。

そのためには、まず「生活習慣」を整えることが大切です。

バランスの取れた食事・十分な休養とリフレッシュ、そして適度な運動が基本中の基本となるのです。

これらを徹底し、風邪を引かない身体づくりを行ってみてください。

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