前回の記事にて、“ダイエットのコツ”のお話をしました。
健康的に痩せるためには、残念ながら「近道」というのはありません。
大切なのは、以下の3つを見直し、改善・継続させることです。
②「適度な運動」
③「生活習慣を整える」
今回は、この点に焦点を当てて、具体的なダイエット方法について解説していきたいと思います。
健康的に痩せるために大切なコト
「痩せる」=「体重を減らす」ということに目が行きがちな人は多いと思います。
しかし、健康的に痩せるために大切なのは、「体重を落とす」ことではなく、「体脂肪率を減らす」ことにあります。
特に大切なのは、その必要性が全く存在しない「内臓脂肪」です。
※脂肪の存在意義については、別の記事でご紹介しておりますので、以下を参照ください※
「内装脂肪=腹筋の内側の壁、腹腔内についている脂肪のこと」であり、皮下脂肪と違い、こちらの必要性は一切立証されていません。
つまり“百害あって一利なし”なのです。
大切なのは、この内臓脂肪を燃焼させることにあります。
そして、そのために必要なことが、冒頭でもお伝えした以下の3つです。
②「適度な運動」
③「生活習慣を整える」
ただし、上記を行う上でさらに大切なことがあります。
それは、「自分を知ったうえで、目標設定をすること」です。
◆「いつまでに、どのくらい体重(体脂肪率)を落としたいのか?」
◆「(仕事や家庭がある中で)具体的に改善できる点はなんなのか?」
こういった点をしっかり明確にした上で、健康的なダイエットを行っていくと、ダイエットにも成功しやすく・継続もしやすくなるかと思います。
では上記を踏まえた上で、後述より、具体的なダイエット方法について詳しくご紹介をしていきたいと思います。
その1.「食事のコントロール」
「ダイエットをする!」となった時、一番目につきやすいのが「食事制限」です。
しかし、「食事を抜く」や「特定の食材を極端に減らす」といった食事制限は絶対にオススメしません。
なぜなら、炭水化物であろうと、脂質・糖質であろうと、栄養素は人が生きていく上で欠かせない重要な成分だからです。
特に女性に比較的多いとされる食事制限ダイエットは、「脂肪」ではなく「筋力」から減少してしまうため、リバウンドを引き起こしやすく、返って不健康なカラダになってしまう可能性が高いのです。
そのため、大切なのは「適切なカロリーコントロール」と、「バランスの良い食事を摂る」ことにあります。
体重とは、「消費カロリー」と「摂取カロリー」のバランスによって、増えたり・減ったりします。
カロリーダウンのコツとしては、以下が挙げられます。
◆ご飯の量をいつもの1/4減らす(もしくは玄米に変える)
◆お酒を飲む時はご飯を少なくする
◆ビールをカロリーオフに変える
◆ドレッシング、マヨネーズをノンカロリーにかえる
◆間食を100kcalまでにする
◆カロリー表示などを意識的に見るようにする
ただし、脂質も糖質(炭水化物)も三大栄養素に含まれる通り、大切な栄養素であることに変わりはありません。
「油ものを控える」「炭水化物を控える」ことは大切なことではありますが、「一切摂取しない」というのは返って不健康なカラダになってしまうため、(食材を変えるなどしてでも)適度に摂取をすることが大切かと思います。
後は、「タンパク質」をしっかり摂ることです。
タンパク質を構成するアミノ酸は、食べたものをエネルギーに変えるときに必ず必要になる栄養素の1つです。
タンパク質が多く含まれている食材には、以下が挙げられます。
◆魚介類
◆大豆・大豆製品
◆卵
◆乳製品
できるだけ、毎日一品以上は、これらタンパク質を含む食事を摂ることを意識すると良いでしょう。
他にも、以下のような点に注意するといいかと思います。
◆「食べる順番」を意識すること(野菜などから先に食べること)
◆よく噛んで食べること
◆水やお茶の代わりに「ノンカロリーな炭酸水を飲む」
最後の「ノンカロリーな炭酸水」についてですが、炭酸水は“お腹が膨れやすい=空腹をしのぐ”という意味で重宝します。
ダイエットをする時は、大なり小なり食事制限を行う必要があります。
それまでの生活に比べて空腹感に苛まれる可能性も高いので、炭酸水で空腹感を紛らわすのは効果的と言えるでしょう。
ただし、あくまで「ノンカロリー」なものに限ります。
アルコールなどもってのほか。
また、ミネラル分を含むものを選んで飲むようにしてみると、不足しがちなミネラル分も摂取できておすすめです。
その2.「適度な運動」
運動には、以下の2種類が存在します。
②「有酸素運動」
結論から言うと、健康的なダイエットを行う上では、①②のどちらも併用して行っていくのが良いです。
まず①については、「筋肉は脂肪を燃焼させる」という意味で必要不可欠な要素です。
そして②は、「脂肪を燃やす運動」と言われており、ウォーキング・ランニング・水泳などが挙げられます。
有酸素運動は、(短時間でももちろんエネルギーを消費しますが)開始後20分を経過したころから体脂肪をエネルギー源として使い始めるという特徴があります。
そのため、できるだけ20分以上の有酸素運動を行うことを心掛けてみてください。
ただし、要注意点として「いきなり負荷のかかり過ぎる運動をしない」ことが大切です。
その理由は、以下の2つが挙げられます。
◆有酸素運動を無理に続けると、無酸素運動となり返って脂肪が燃えにくくなる
脂肪は「ややきつい」と感じる中強度の運動において燃焼率が高まります。
また、無理に続けても長く継続することは難しいので、まずは「無理のない程度」から初めて、少しずつ負荷をかけていく方が、長く継続できる秘訣となるかと思います。
その3.生活習慣を整える
大切なのは、「健康的な毎日を送る」ことです。
そのため、食事や運動に気を使いつつ、以下のような点にも注意をしていくと良いでしょう。
◆「湯舟」に浸かって、血流を良くする
◆「良質な睡眠」をとる
◆適度に「脳に刺激を与える」
要するに、「規則正しい生活を送る」ことが大切なのです。
ただ、仕事や家庭状況の関係から、なかなか「規則正しい生活を送るのが難しい……」という人もいるかもしれません。
その際は、できる範囲ででも構いませんので、生活習慣を整える工夫をしてみてください。
これに関しては、“人それぞれ”というしかありません。
ただ、ちょっとした工夫で改善できる点も多々あるかと思いますので、一旦日々の生活を見直し、「改善できる点はないかな……?」と模索してみることが大切かとも思います。
まとめ
健康的に痩せるためには、「健康的な生活を送る」ことから始まります。
もしかしたら、人によっては「健康的な生活を送ること自体が難しい……」という人もいるかもしれません。
でも、ほんの少しでいいので、「改善できる点はないかな……?」と模索してみてください。
意外と「〇〇なら変えられるかもしれない……!」という部分に出会える可能性もあるかもしれません。
まずは、現実的にできそうな部分に焦点を当てて、実行してみるようにしてください。