医療・介護・福祉・保育業界専門の求人をお探しの方は医療・介護・福祉・保育bizへ。詳しくはこちら!

言語聴覚士の平均年収は?

読書
この記事は約6分で読めます。

言語聴覚士は病気や怪我、発達の遅れなどにより言語機能に障害を負った人に対して、その機能を回復するためのリハビリテーションを行う専門職です。

言語聴覚士の活躍の場は医療施設だけではなく、介護や福祉施設など多岐に渡ります。

この記事ではそんな言語聴覚士の平均年収について詳しく解説していきます。

言語聴覚士の平均年収は?

お金

言語聴覚士の平均年収は350~450万円

厚生労働省による令和2年賃金構造基本統計調査によると、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士の合わせた平均年収は406万円でした。

経験年数や職場によっても年収が変わることや、言語聴覚士は理学療法士や作業療法士に比べると平均年収が少ない傾向にあることから、大まかな平均年収としては350~450万円ほどだと言えるでしょう。

平均年齢

月収

ボーナス

年収

33.9歳

28万円

70万円

406万円

言語聴覚士1997年に国家資格に追加された比較的新しい資格なので、平均年齢は33.9歳と若い傾向にあります。

平均勤続年数が6.5年と他職種に比べて短いことから、経験が浅くてもそれなりの収入を得られる職種であると言えるでしょう。

年齢別に見る平均年収

次に、年齢別に見た言語聴覚士の平均年収です。

年齢

月収

ボーナス

年収

20 ~ 24歳

24万円

39万円

327万円

25 ~ 29歳

25万円

66万円

366万円

30 ~ 34歳

28万円

67万円

403万円

35 ~ 39歳

30万円

83万円

443万円

40 ~ 44歳

33万円

85万円

481万円

45 ~ 49歳

34万円

92万円

500万円

50 ~ 54歳

38万円

108万円

564万円

55 ~ 59歳

38万円

105万円

561万円

60 ~ 64歳

32万円

65万円

449万円

年齢別に見ると、一番高いのは50~54歳の564万円となっています。

30歳以降は年収400万円を超えていることから、他職種に比べても平均的な給与と言えるのではないでしょうか。

経験年数別に見る平均年収

以下は経験年数別に見る言語聴覚士の平均年収です。

経験年数

月収

ボーナス

年収

1年未満

24万円

45万円

333万円

1~4年

24万円

65万円

353万円

5~9年

27万円

68万円

392万円

10~14年

30万円

80万円

440万円

15年以上

35万円

96万円

516万円

この中でも一番労働者数が多いのが、経験年数1~4年です。

言語聴覚士の経験年数1~4年平均年収は353万円ですが、これは看護師(395万円)や歯科衛生士(305万円)など他の医療職と比べても平均的であると言えるでしょう。

経験年数が長くなるほど年収もアップしていくので、たとえ職場が変わったとしても長く勤めることが大切であると言えます。

言語聴覚士の初任給

経験年数別(1年未満)の平均月収から見ると、言語聴覚士の初任給は約24万円程度であると言えます。

他の医療職と比べてみると、看護師が約27万円、歯科衛生士が約22万円、保健師が約26万円となっています。

このことから他職種と比べても平均的な初任給の額であると言えます。

職場ごとの平均年収

計算

ここでは言語聴覚士の職場別に見る平均年収について解説していきます。

医療施設

主な勤務先は病院やリハビリテーションセンターなどです。

平均年収は病院が約300~400万円リハビリテーションセンターが約300~450万円ほどです。

医療施設は求人の数も多いので、高待遇の職場も見つけやすいのではないでしょうか。

介護施設

主な勤め先は介護老人保健施設、特別養護老人ホーム、通所リハビリ、訪問リハビリ、デイサービスなどです。

平均年収は300~400万円ほどです。

介護施設は今後の高齢化に伴い求人数も増えてくることが予想されます。

特に言語聴覚士は有資格者数が他の専門職に比べると少ないので、重宝される存在となっていくでしょう。

福祉施設

主な勤務先は肢体不自由児施設、重症心身障害児施設などです。

平均年収は300~400万円ほどです。

介護施設に比べると求人数は少ないですが、発達の遅れなどにより言語障害を持つ子どもたちにとっては言語聴覚士の存在は欠かせません。

子どもが好きな人にとっては良い職場だと言えるでしょう。

言語聴覚士が年収をアップさせる方法

時間とお金

ここでは言語聴覚士が年収をアップさせる方法について解説していきます。

給料の高い職場に転職する

言語聴覚士は理学療法士や作業療法士に比べると有資格者数が少なく、常に人手不足の状態だと言われています。

ですから、他の専門職に比べると高待遇の職場に転職しやすいと言えます。

たとえば同じ医療施設でも、診療所よりリハビリテーションセンターの方が給料の高い求人が多い傾向にあります。

また、人手不足の介護業界では思いがけず高待遇の職場も少なくありません。

今よりも収入をアップさせたいのであれば、より高待遇の職場を探してみるのも良いのではないでしょうか。

また、経験年数別の平均年収でも見たように言語聴覚士の平均年収は経験年数に応じて上がっていく傾向にあります。

平均年齢が33.9歳と若いことから、今後言語聴覚士全体の平均年収も上がっていくことが見込まれます。

職場は変わっても長く続けることが年収アップの秘訣です。

認定言語聴覚士になる

日本言語聴覚士協会の会員になると「基礎プログラム」や「専門プログラム」といった、より高い専門性を身につけるためのプログラムに参加することができます。

そして、専門プログラムを修了した臨床経験6年以上の言語聴覚士は「認定言語聴覚士講習会」に参加することができます。

認定言語聴覚士とは、日本言語聴覚士協会が認定するより高い水準の言語聴覚士のことです。

言語聴覚士としてキャリアアップを目指すのであれば、こういった高いスキルを身につけておくと有利でしょう。

まとめ

デスクの上

言語聴覚士の平均年収は350~450万円です。

言語聴覚士全体の平均年齢が33.9歳と若いことから、今後平均年収も上がっていくことが見込まれます。

有資格者数が少ないことから、より高待遇の職場への転職もしやすいと言えるので収入をアップさせていくことも十分に可能であると言えるでしょう。

タイトルとURLをコピーしました