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実はそれ勘違いかも!?「むくみ」の原因と勘違いしやすい対処法について解説します!

この記事は約8分で読めます。
◆夕方になると、足がむくんで足首には靴下の跡がくっきりと……!
◆お酒を飲み過ぎた翌日は顔がパンパンにむくんで……!
◆手がむくんで指輪が抜けない……!

「むくみ」は体のいろいろな部位で発生し、老若男女問わず多くの人が悩みの種となっています。

「むくみ」とは、いったい何なのでしょうか?

そして、これが発生した時、体の中ではどのようなことが起こっているのでしょうか?

今回は、この「むくみ」の原因や、勘違いしやすい対処法について、詳しくご紹介していきたいと思います。

「むくみ」って、そもそも何なの?

概要


生活に支障をきたすほどではないものの、体はだるくなり、足も重くなり……。

そして顔がパンパンに膨れてしまえば、顔つきも変わってしまい「太って見える」こととなるのが、「たるみ」です。

特に、体調や天気が悪いと起こりやすいものですが、具体的に「何が原因で発生しているのか?」を詳しく理解している人はそう多くはないと思います。

なんとなく分かることといえば、“体の水分と密接な関係がある……?”ということくらいでしょうか。

結論から言うと、「むくみ」とは「細胞と細胞の間に水がたまり、異常に増加した状態」のことを指しています。

また、医学用語ではこれを「浮腫(ふしゅ)」と呼んでいます。

体内の”水分”について

ご存じの方も多いと思いますが、人間の体は約60%が水分でできています。

そして、体内の水分比率は以下のようになっています。

◆細胞内(細胞内液):40%
◆細胞外(細胞外液):20%

上記の水分の主な役割は、「細胞に栄養を送る」だったり「老廃物を除去する」などです。

細胞や血管を行き来して、体内の水分のバランスを保っているのです。

しかし、上記のバランスが崩れてしまい、“細胞と細胞の間に余分な水分が溜まる”ことで、「むくみ」が発生してしまうのです。
(「むくみ」に関連してくるのは、上記「細胞外液」となる)

原因はなに?「むくみ」って病気なの?

結論から言うと、「むくみ」は病気ではありません。

これは、発生する理由は、以下の2つです。

①「血流」が低下する
②「塩分」の摂りすぎ

まず①ですが、むくみが発生しやすい原因の一つに、「デスクワークの人が、夕方になると足がパンパンになる」というのが挙げられます。

そうなる理由は、「下肢の筋肉を動かさなかったために、足の血流が低下してしまうから」です。

ちなみに、“なぜ足がむくみやすいのか?”ですが、これは「心臓からもっとも遠い位置にあるから」です。

“ずっと動かずにいる”ことで、重力の影響で水分が下半身に溜まってしまうのです。

そして②は、そのままの意味で捉えてもらってかまいません。

厚生労働省が推奨する1日当たりの摂取量の目安は、男性が“8g未満”、女性が“7g未満”となっています。

しかし現代の食塩摂取量の平均値は、“約10%”と言われています。
(厚生労働省発行の“国民栄養調査”による)

塩分摂取量が多い最大の理由は、2つあります。

一つは、「塩分を使用した加工食品を摂取する機会が多い」こと。

そしてもう一つは、「外食やコンビニ食などが多い」こと。

現代社会の料理は基本的に塩分量が多いものが多く、特に外食やコンビニ食が続いてしまう(意識的に塩分量を落とす工夫をしないと)と、必然的に摂取量が増えやすくなってしまうのです。

体には、“体内の塩分濃度を一定に保つ”という機能があります。

そのため、たくさん摂取すると、(体の塩分濃度を薄めようと)体内に水分を溜め込むようになります。

これが、塩分を多く摂るとむくんでしまう仕組みなのです。

「むくみ」が病気のサインとなる可能性もある

上述で、「むくみは病気ではない」とお伝えしましたが、時として“病気のサイン”として体に表れる場合もあります。

関連する病気としては、以下が挙げられます。

◆腎機能障害:腎臓病、腎不全
◆心不全
◆肝硬変
◆栄養失調
◆下肢静脈瘤
◆リンパ浮腫

主に、「心臓」「肝臓」「腎臓」に関連する病気が多いのが特徴です。

基本的には「血流の低下」「塩分の摂りすぎ」で起こるものであるため、時間が立てば自然と治るものではあります。

ただ、「いつものむくみとちょっと違う……?」だったり、「日に日にひどくなっているような気がする……」と感じた場合は、大きな病気の可能性も否定はできませんので、その際はすぐに病院を受診するといいでしょう。

実は間違い……?勘違いしやすい対処法について


「むくみ」に悩まされている人は多いと思います。

そして、インターネットで「むくみ 対処法」などと検索をするとさまざま情報がでてくるため、「間違った対処法」を実践している人もいるかもしれません。

この項目にて、「勘違いしやすい対処法」についてご紹介しておきたいと思います。

その1.「アルコール」のせいで、むくんでいるわけではない

「お酒を大量に飲んだ翌日、顔がパンパンに膨れ上がっている」

経験したことがある人も多いかと思います。

ただ、ここに一つ勘違いがあります。

「アルコールの多量接種のせいで、むくんでいるわけではない」という点です。

なぜかというと、アルコールには「利尿作用」があるからです。

アルコールを摂取すると、トイレが近くなりませんか?

つまり、“アルコールを摂取する=体内の水分は減る”のです。

では、なぜ「アルコールを飲んだ翌日は、顔がむくむのか?」ですが、それには以下の2点が原因と言われています。

①お酒と一緒に、塩分が多い食事を摂っている可能性がある
②お酒を飲んで、すぐに寝てしまう

まず①ですが、お酒のおつまみとして食べる料理は、基本的に塩分が多く含まれているものが多いです。

挙げればキリがありませんが、例えば「お菓子関連」「塩蔵品(いかの塩辛など)」「肉加工品(ハムやソーセージなど)」が代表的でしょうか。

そして極めつけは、「締めのラーメン」です。

お酒は食欲増進効果もあるため、特に普段以上に食事に手を付けてしまいがちとなります。

そして②ですが、お酒を飲んですぐに寝ると「抗利尿ホルモン」というものが出てしまいます。

「抗利尿ホルモン」とは、端的に言うと「利尿を妨げるホルモン」のこと。

これにより、本来排出されるべきお酒の水分が、体の中に溜め込まれることがあるのです。

お酒はほどほどに……であり、本来は“飲まないor適量に留める”ことが理想ではあります。

ただ、“お酒を我慢する=むくみ解消につながる”というわけでもないのです。

その2.「水分を控える」では、むくみは解消されない

上述でもお伝えした通り、「むくみ=余分な水分」ではあります。

しかし、だからといって“水分を控えても”むくみが解消されるわけではありません。

逆に、“水分を摂り過ぎた”からといって、それが原因でむくんでいるわけでもありません。

問題なのは、“水分量”ではなく、“血液循環の不良”なのです。

そもそも、人の体には“適切な水分の割合”というものが存在し、それを“維持する働き”が備わっているのです。

例えば、水分が足りなければ「喉の渇き」が発生しますし、逆に水分を摂りすぎれば「利尿作用が催される」こととなります。

問題そのものが異なるため、例え水分を控えても、むくみが解消されるというわけではないのです。

「ダイエットでむくみが解消する」わけではない

体内の余分な水分は、皮下脂肪に溜まります。

そのため、「太っている人ほど、むくみやすい」というのは、事実ではあります。

ただし。

「ダイエットをする=むくみが解消される」というわけでもないのです。

正確には、「無茶なダイエットをすれば、かえって悪化させる恐れがある」のです。

最大の要因は、「食事制限による、無理なダイエット」です。

食事制限による無理なダイエットは、そもそも“栄養バランスを崩す”恐れがあります。

こうなると、体内の水分調整に必要な栄養素の摂取も減ってしまい、逆にむくみやすくなってしまう可能性も出てきます。

また、貧血や栄養失調が原因で、むくむ可能性もあり得ます。

確かに、食事制限による無理なダイエットは、すぐに体重が落ちているように感じるかもしれません。

しかし、あれは落ちているのは“脂肪”ではなく、“筋肉”です。
(必要な栄養素が摂取されないため、筋肉から栄養を分解しているから)

だから、無理な食事制限ダイエットを行う人は、「リバウンド」をしやすいのです。

加えて、余計に「むくみやすくなる可能性が高い」ため、食事制限による無理ダイエットは絶対にオススメできません。

正しいダイエットを行い、健康に痩せていける工夫を行ってみてください。

尚、ダイエットについては過去にさまざまな記事を公開しておりますので、それを参照ください。

以下に、いくつかリンクを貼っておきたいと思います。

まとめ

以上が、「むくみ」に関する原因と、勘違いしやすい対処法のご紹介となります。

むくみとは、“血液循環の不良”からくるものです。

そのため、正しい対処法を行わなければ、むくみを解消することはできません。
(正しい対処法については、改めて別の記事で詳しくご紹介します)

また、基本的に「むくみ=病気ではない」ではありますが、状況によっては“病気のサイン”となり得る可能性もあります。

「いつものむくみとちょっと違う……?」だったり、「日に日にひどくなっているような気がする……」と感じた場合は、大きな病気の可能性も否定はできませんので、その際はすぐに病院に受診してみてください。

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